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zoom RSS 父と俳句

<<   作成日時 : 2017/04/21 17:39  

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●いま私の手元に、父が残した句集がある。
「落葉づくし」とのタイトルが付いている。

●「落葉づくし」は、虚子の句 「 何事も 落ち葉降り積む 如くにて 」 に拠るもの。
虚子に師事した京極紀陽先生が付けてくれたものだ。

●私が小さいときから、「俳句」「木兎」「京極先生」のキーワードは、よく耳にしていた。

父について、知らない部分が多く、せめて父が生涯の趣味としてやっていた俳句に関してぐらいは、
3つのキーワードを頼りに調べて、記録に残しておこうと感じたところです。


●京極紀陽先生は、1908年父京極高義の長男として東京府東京市で生まれ、本名は京極高光。
京極家はかつての但馬豊岡藩の藩主家にあたり、豊岡京極氏14代当主で、華族令が廃止される前までは子爵の爵位を持つ華族であった。

東北帝国大学から京都帝国大学に移り、さらに東京帝国大学にも入学、と記録されている。
卒業後は宮内省にも勤務、のち宮内省を辞して貴族院議員に転身された。

なお、京極家は、信長の妹の子の3姉妹にも関係する。
信長の妹の「市姫・お市の方」、3人の娘の茶々、お初、お江は、
それぞれ、豊臣秀吉、京極高次、徳川秀忠に嫁いでいる。

さらに、赤穂浪士討ち入りで著名な大石内蔵助の妻・理玖(りく)は、京極家の筆頭家老の石束家の娘である。

●後に京極氏は、兵庫県の現・豊岡市に帰郷し、京極家歴代当主の屋敷、亀城館に住み、俳誌「木兎」を没年まで主宰した。
※「木兎」(もくと)は、ミミズクのこと。兎のように長い耳に似た羽角になぞらえ、「樹上の兎」から来ている。


●父は、小学1年生の時から講談社の幼年倶楽部を購読していた故で、俳句を詠むようになった。
父の記憶にある一番古い句は 「 つつじ山 歌いじゃれるや 草津節 」 で、小学4年生の日本百景兎和野(うわの)平原に遠足した時の作と記録されている。

●俳句が好きだった父は、「木兎」の句会に参加するようになり、主宰者の京極先生から「笑聲(笑声・しょうせい)」の俳号を付けてもらった。

その際、同席者から「笑うは元々 ”咲” からできた字なので、「咲聲」の方が・・・」との話も出たが、
別の方から「咲くより笑うの方がぴったり」との話も出て、結局は京極先生の提案通り 「笑聲」 となった経緯が書かれていた。

●父は、俳句を日記代わりに詠んでいたらしく、日記帳は抜けた日が続くと嫌になり続かなかったとのこと。

その点俳句なら、美しいと感じたこと、楽しいこと、苦しいときのこと、何かの出来事など必要に応じて簡潔な文で残せるため、後で読み返すときに、数年分を簡単に読み返すことが出来、さらにその時の状況を想い浮かべ懐かしむことが出来る、と記されていた。

●父・笑聲の句集の最初の句は、 
「 初夏の 生野駅まで 見送られ 」 は昭和19年に召集により呉海兵隊に応召のために駅に出かけた時の様子を詠んだものだ。 ( 「初夏の」 は 「はつなつの」 と読む 、生野駅は兵庫県の現・潮来市にある)

この句の少し後の、 「 閃光も 爆発音も 蜜柑山にて 」 は広島の原爆を遠くのミカン山から目撃した時の句だ。
(昭和20年8月6日)

●句集は年別順になっているので、私が生まれたときや高校・大学入学の時の句などもあり、その当時の父の思いが伝わってくる。
(赤ちゃんの時)
「 熟眠の 子背に初詣 母若き 」
「 松の内 なれど医師呼ぶ こととせん 」 正月に私が大病したらしい。
(大学合格の時)
「 大試験  合格の酒  親冥利 」

昭和39年の東京オリンピックの聖火リレーが埼玉県の大宮(現さいたま市)を通過したときの句は、
「 聖火過ぎ つるべ落としに 秋の暮れ 」 であった。

句集の最後の句は、定年退職送別会を詠んだもので終わっています。
「 春惜しむ 星影のワルツ 歌ひとつ 」 でした。(昭和51年)

俳句に見出が付されているのが多いので、説明文は無くとも、どのような時にどんな心境で詠んだ句なのかが伝わってくる。

もしこれが日記であったら、数十冊で、探すのも大変で読む気にもならなかったかもしれないが、
1冊の句集なので探しやすい、本棚の場所も取らない。
なるほどコンパクトで便利だと感じた次第です。


●父が転勤しても俳誌の「木兎」は毎月送られてきていた。
現在はどうなったのか、ネットで検索したらかなり前に京極先生の死去に伴い廃刊とのこと。


●最近は川柳の勢いが増している気がします。
サラリーマン川柳も毎年の恒例行事として定着して、ネットやマスコミでも作品が紹介されてます。
本で出版されているシルバー川柳にも思わず笑ってしまう作品も多いです。
ラジオでも川柳の番組がありますね。

 (シルバー川柳よりお気に入りの2句)
「 大の字で  昼寝してたら  救急車 」
「 念のため  妻の名前を  日々復唱 」

 (サラリーマン川柳よりお気に入りの2句)
「 増えていく 暗証番号 減る記憶 」
「 ご飯いる? 家にいるのに メール来る 」

どれも名作だと思います。

●私も、俳句や川柳にチャレンジしたことはありますが、ダメでした。
他の方の様な作品には足元にも及ばずで、センスのなさを感じています。


●本日のラベルです。
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