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zoom RSS 植物命名規約を購入

<<   作成日時 : 2017/10/22 13:21   >>

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●本日は衆院選の投票日です。
台風の影響で悪天候になりそうな予感がしたので、昨日、初めて期日前投票に行ってきました。
午後8時からの開票結果の行方が気になります。

最近は、開票時間になるとすぐに当確者の発表があり、ほとんどの議席数が埋まって大勢が分かってしまいますね。
徐々に状況が分かって、かなり夜遅くならないと大勢が分からなかった過去の選挙速報と大きく変わったので、なんだかあっけない気がします。(今は、番組を見たとたんにほぼ結果が出ている感じ。)

8時からは選挙速報、9時からはBSで「おくにょ」という韓国の歴史ドラマを見るのが楽しみです。



●さて、先日、6年ぶりに植物命名規約を購入しました。
この規約の正式名は、今回の版から「国際藻類・菌類・植物命名規約」に変更されました。
過去の発行版は「国際植物命名規約」と言っていました。

●植物の学名の命名に関する規約は、植物の学名を決める唯一の国際的な組織の国際植物学会議 (International Botanical Congress) の命名部会によって決められています。
その命名部会は、1969年以降は6年ごとに開催され、開催地の名を冠して「○○規約」と呼ばれるのが通例です。

2005年第17回ウィーン会議の結果は、「国際植物命名規約」(ウィーン規約)として、2007年に日本語版が発行されました。
このときまでは、「藻類も菌類も含めて植物」として規約名を表現していました。

●しかし、2011年開催の第18回メルボルン会議において、
Botanical(植物学の)の言葉は、この規約が緑色植物だけに適用されて菌類と多様な藻類とが除外されているとの誤解を招くと(特に菌類学者)の意見を反映して、変更されたそうです。
新たに藻類と菌類を含めたわけではないです。

●そう言う事情で、この度購入した規約は、名称を改め「国際藻類・菌類・植物命名規約」(メルボルン規約)として、2011年第18回メルボルン会議を受けて、2014年に日本語訳で発行されたものです。

規約の正式な英語名は、
旧の「International Code of Botanical Nomenclature」(略語ICBN)から
新の「International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants」(略語ICN)に
変更されました。

画像


●規約に書かれていることは・・・
目次、序文、前文に次いて、第1部から第3部の本文が書かれていて、
最後の方には、付則、用語解説、学名索引、命名法用語集、あとがきなどが書かれています。

第1部には、規約の基本となる6つの原則が書かれています。
第2部に第1条から第62条まで命名規約の本体と言うべき内容が細かく書かれています。
各条は更に細分化されています。また各条のあいだには適宜、実例・付記・勧告が書き加えられています。
第3部は一般には余り関係なさそうな?ことが書かれています。

●第1部の原則を見ると・・・
・原則1 藻類、菌類および植物の命名法は動物や細菌の命名法とは独立のものである。
本規約は藻類、菌類または植物として扱われる分類学的群の学名に関して、それらの群が最初にそのように扱われたか否かにかかわらず、等しく適用される。
・原則2 分類学的群の学名の適用は命名法上のタイプに基づいて決定される。
・原則3 分類学的群の命名法は発表の優先権に基づく。
・原則4 特定の範囲、位置およびランクをもった分類学的群はそれぞれただ1個の正しい学名(正名)をもつことができる。
正名とは、特別な場合を除いて、本規約の規則に合致して最も早く発表された学名である。
・原則5 分類学的群の学名はその由来にかかわらずラテン語として扱われる。
・原則6 命名法の規則は、明確に制限されない限り、以前に遡って効果を発する。

※以下、参考までに原則に書かれていることをかみ砕いて言うと・・・
・この規約は、他の動物等の規約とは独立したもの。
・命名は、その植物を定義するための記載文・判別文の拠り所となった標本(タイプ)に対して行うもので、命名と標本は永久に1対1の組み合わせで結びつき勝手に変えることは出来ない。標本は植物の特徴をよく表した代表的・典型的なものでなくてもよい。
・発表された学名に、分類学的群(種、属、科などのグループ)に、名前が違うが同じものがあったときは早く発表されたものものに優先権があり、それが正しい学名となる。
・命名は基本的にはラテン語を用いる。人名や地名を用いるときなどのように例え由来が日本人名や英米名であってもラテン語とみなす。
・規約の改正は、基本的には遡って効力を持つ。

●今回のメルボルン規約の最大の改正点は、(名称の他に)長年(少なくとも1930年以前から)アメリカが主張してきた、種名などの新分類群発表の要件となる記載文・判別文の言語が、「ラテン語のみ」から「ラテン語または英語とする」ことに変更されラテン語の記載が必須でなくなったことです。

そのほかの改正点は、紙媒体を用いない純然たる電子ジャーナルでの発表も有効となった点です。
また、菌類に関する改正も大きいとのことです。
全体的に「メルボルン規約」は、最近の規約の中では最も大きくかつ実質的な改訂が行われています。

●規約名には「○○版」とか「バージョン」は付けませんが、現時点での最新版のメルボルン規約は15版に相当します。
初版は、1905年のウィーンにおける第2回国際植物学会議上で採択され翌年発行された規約です。
1993年には東京でも開催され「東京規約」(12版相当)として発行されました。
東京規約以降は、1999年「セントルイス規約」(13版相当)、2005年「ウィーン規約」(14版相当)、2011年「メルボルン規約」(15版相当)となっています。
2017年の第19回の会議は中国で開催とのことです。

なお、私が購入した「メルボルン規約」は、「東京規約」と「ウィーン規約」に次いで3冊目になります。

東京規約(1997年発行)の時は、訳者・大橋広好だけのクレジットでしたが、次第に関係者が増えてきて、
ウィーン規約(2007年発行)では、翻訳・日本植物分類学会国際命名規約邦訳委員会 編集・大橋広好・永益英敏のクレジットに、
メルボルン規約(2014年発行)では、翻訳・編集・日本植物分類学会国際命名規約邦訳委員会 編集代表・大橋広好・永益英敏・邑田仁のクレジットでした。

●命名規約は学名の命名上のルールが書かれており、種名等の読み方については残念ながら何も書かれていません。
しかし、種名等は由来がラテン語でなくともラテン語とみなす、と書かれている。
ということは、ラテン語であればラテン語読みするのが自然な流れと思うのですが・・・

しかし、母国語がアルファベットを使用する国では母国語と同様に読んでしまうようだ。
日本のように母国語がアルファベットでない国は、人によって英語風に読んだり、ローマ字風に読んだり、古典ラテン語読みの人も(少数派ですが)います。
さらにそれらのごちゃ混ぜだったりで、カタカナ表記した時にかなり違ってしまう。

そもそも、学名は筆記語なので、論文・文献に書かれている状態を前提にしている。
口語で話すことは考慮されていない。
学名はラテン語で書かれている状態が学名であって、
もし、公園や書籍などでよく見かけますが、学名をカタカナで書いた時点でそれは学名とは言えないことに留意する必要があります。

学名をカタカナで書いた状態は、「学名」ではなく、「学名の読み・例」とでも言うべきでしょう。
書籍などには、学名は正式にラテン語で表記して( )内に読みを書くのが親切だと思います。

●また、規約には学名に使用できる文字の規定があります。(60条に書かれています)
例えば次のようなことです。
古典ラテン語に存在しない文字「w、y」と古典ラテン語で希に用いられた「k」は、学名での使用が許される。
それ以外の古典ラテン語にない文字や合字は使用できない。
発音区分記号は学名には使用できない。
例えば、「 ß」は→「ss」に、「ä, ö, ü」は「ae、oe、ue」に、「é, è, ê」は「e」に、「ñ」は「n」に、「ø」は「oe」に、「å」は「ao」に変更して記号を削除しなければならない。
また合字の「æ,œ」は「ae、oe」に分離しなければならない。
などと、国によってはこれらに類するような文字や記号がアルファベットを改良して用いているところがありますが、そのような文字は使用できないことになっています。

●なお、ネット上からは、英語版なら無料で閲覧することができます。最新版のリンクだけ貼っておきます。
・メルボルン規約2012: International Code of Nomenclature for algae, fungi, and plants
(Melbourne Code) adopted by the Eighteenth International Botanical Congress Melbourne, Australia, July 2011
http://iapt-taxon.org/nomen/main.php





国際藻類・菌類・植物命名規約(メルボルン規約) 日本語版〈2012〉
北隆館

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