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zoom RSS 四色問題「くろ・あか・しろ・あお」は特別な色

<<   作成日時 : 2018/02/25 14:22   >>

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●色の名前は無数にある
私の色鉛筆(滅多に使わないですが120色ぐらいある)を、無作為に10本ぐらい手に取ってみた。
その色鉛筆に書かれている色名は、・・・あっこりゃダメだ!英語で書かれている。
確か購入時のカタログには、和名で書かれていたはず・・・と思いネットで検索してみると・・・
見つかりました。
カタログに書かれている色名は、最初の10色が「薄紅、珊瑚色、桜貝、水仙、若葵色、薄浅葱、アクア、忘れな草、ライラック、鳩羽色」で、 (途中を略して) 40色目からの10色は「撫子色、杏子色、梔子色、麦藁色、萌葱色、薄荷色、ターコイス、天色、ヒアシンス、クロッカス」と続いています。 (以下省略します。)
このような一般的でない特殊な色名は覚える気がしない。読めないものもあるし、例え覚えても即座に忘れそうです。

●色の名前はほとんどが物の名前に由来
上に掲げた色の名前は、和名の場合は(カタカナ名は無視)ほとんどが植物名由来です。少し動物名由来がある。ここには見当たらないが、鉱物由来もあります。
日本のほとんどの色名は、物由来か染料・顔料由来の名前です。

●日本には物や染料・顔料由来でない色名がある
その色名は「くろ、あか、しろ、あお」 の4色です。
これらには共通した、以下の四つの特徴の全てを満たします。
この4色は、日本に数多ある色名の中でも特別な色名なんです。

@「色」と言う文字を付けなくても色名に
「黒、赤、白、青」の単独で色名になるのは、この4色以外に存在しない。

A「い」を付けるだけで形容詞に
「クロい、アカい、シロい、アオい」の使い方は、この4色以外に存在しない。
※ なお、「色」の文字を加えることで「〇〇色い」の形で形容詞になるものが2色ある。「黄色い」と「茶色い」の2つ。緑色・紫色・カタカナ名の色に「い」を加えても形容詞にならない。試しに服や自動車に思いつく色の形容詞を付けてみてください。緑い服、紫い自動車、オレンジい靴など変ですね。

B二回重ねて副詞に
「クログロと、 アカアカと、 シラジラと、 アオアオと」の使い方は、この4色以外に存在しない。

C物や染料等の名称に由来しない
※黄色はCだけに該当しそうだが、@〜Bまでには該当しない。
※古い大和言葉で、「しろがね(銀)、くろがね(鉄)、あかがね(銅)」と言いましたが、万葉集に「しろがねも くがねも玉も なにせむに まされる宝 子にしかめやも」の歌がありますが、この中の「くがね」は「こがね、きがね」と同じ言葉と考えられているようです。(「く、こ、き」はいずれも「か行」の音変化。)そして歌の内容や「しろがね・くろがね・あかがね」と照らし合わせて「金」の意とされています。そこから「く・こ・き」色は金色=黄色と考えられているようです。

Dもう1つ加えると、対比で使われる色として残っているのは「白・黒をつける」、「赤鬼・青鬼」、「赤白(転じて紅白)」の4色のみ。

●「くろ、あか、しろ、あお」は太陽の光の状態に由来する言葉
太陽の光の状態に由来する言葉だったが、後に色名としても使われるようになった古い言葉です。
漢字が入ってくる以前からあった大和言葉で、後に「黒、赤、白、青」の漢字が当てられた。
@ 日が沈んで暗く・明度が低い状態が「くろし・くらし」→「くろ」
A 日が昇って明るく・明度が高い状態が「あかし」→「あか」
B 光の当たり具合でぼんやり見える・彩度が低い状態が「あわし・あわい・あをし」→「あを・あお」
C 光が十分に当たりはっきり見える・彩度が高い状態が「しろ」

※@とAの「くろ」・「あか」は明度を表し、BとCの「あお」・「しろ」は彩度を表している。
※後の時代に「あか」と「しろ」の使い方に入れ替わり現象が生じ、現在の使われ方(無彩色のくろ・しろ、有彩色のあか・あお)になった。
※古事記に登場する色名はこの4つの色のみで、最古の色名と考えられている。そのために、上の説明のような特別の使い方が出来る理由の一つと考えられる。
※「あお」は現在の「blue」のような特定の色を指すのではなく、はっきりしていない色全般を指したので「あお、はいいろ、みどり、きいろ」など幅広い色が含まれていたが、次第に新たな色名が使われるようになるに伴い「あお」が示す範囲が狭くなってきた。その名残が信号などの「青と緑色」との混用として残っている。
※「あお」の由来に「藍」からの説もあるが、藍だとbulueに特定されてしまい他の色を何故指すのか説明が出来なくなるので、この説は誤りと考える。

●現在に残る使い方
・「しらける」は「しろ」のはっきりさせるの意から、「本当のことを言う→隠していたことが明らかにされてきまりが悪くなる→気まずい雰囲気になる」。「しらじらしい嘘」は明白な・明らかな嘘のこと。
なお、「しらをきる」の「しら」は「知らぬ」の当て字で、「しろ」とは別の意。(「きる」は「態度・口ぶり」の意。)
・「赤の他人、真っ赤な嘘、赤っ恥」に使われている「赤」は明らかなの意で、「明らかな他人、ものすごく明らかな嘘、すごく明らかな恥」の意になる。
「赤子・赤ん坊・赤ちゃん」の「赤」は肌の色が赤っぽいに由来。この言葉は「しろ」と「あか」の逆転現象後に生じた言葉。
・「腹黒い」は、「くろ」の意味が暗い・見えないの意から陰険・意地が悪いの意。
・「くろうと」と「しろうと」は元々は「くろひと」と「しろひと」と言った。
中国から入った囲碁は奈良時代に普及し平安時代には貴族のたしなみとされていた、当時は中国に倣い上位の人が黒石を下位の人が白石を用いた(これはのちの時代に逆転することになる)。したがって上位の・上手の人が「黒人」(くろひと)で下位の・下手の人が「白人」(しろひと)と呼んでいた。後に黒白の上下関係が逆転した際に、用いる漢字を変え混乱を避け、漢字の「黒人」が「玄人」に「白人」が「素人」を用いるようになったもの。
※鎌倉時代初期に書かれた「囲碁式」という古い書物、これには囲碁の戦術、礼儀作法、取り決めが書かれていたのですが、その中の一文「先ヅ石のふたをあけて、黒きを敵のかたへやりて、白きを我は取ルべし」とあり、自分は謙虚にして下手に出るべきで、下手が白を持つべきと書かれています。
黒が白より上位の発想は、プロとアマを日本語にした際の玄人・素人や武術(柔道、空手、剣道)の帯などに残っていますが、現代の囲碁では白石が上位、大相撲のけいこでは関取は白色のまわし、など同じ日本で異なりますので、この辺りがどう理解してよいのかわかりません。
※中国では「玄」は「黒」を意味し、黒よりも玄の文字がよく使われた。中国の四神の「白虎・朱雀・青龍・玄武」、季節の春・夏・秋・冬を「青春・朱夏・白秋・玄冬」と言う。これらに使用されている「白・朱・青・玄」は「白・赤・青・黒」に対応している。何故か今回のテーマの日本の「しろ・あか・あお・くろ」と同じであるが、これは偶然なのか?
・「青菜・青葉・青果・青信号」の「青」は「bulue」でなく「green」を指すのは上記の理由から。

●参考資料: 中国語の意味由来のもの
・青りんご、青二才、青田刈り、青臭いなどの「青」は、日本由来ではなく中国語の「未熟・未成熟・若い」の意味から来たものです。
青りんご=未成熟なりんご、青二才=未熟な人物、青田買い=稲が未成熟な状態で買うこと。なお、青春は、春はまだ植物が芽吹いたばかりで十分に成長しておらず未熟の意に加え、中国の陰陽五行説の「青春、朱夏、白秋、玄冬」の春→夏→秋→冬と植物の成長過程の意を表しています。
・「あお」の漢字として「青、蒼、碧」が使われるのは、大和言葉の「あお」に対応する漢字が複数あるのは中国で微妙に使い分けされていたからです。
・中国で「緑・green」は「青」と書く。
・「あか」の漢字に「赤」だけでなく「紅」(紅白歌合戦、紅白饅頭など)が使われるのは、中国では「赤」は「赤貧」・「赤裸々」などの「裸・むきだし」の悪い意味があり、もっぱら「紅」の文字を使うようです。例:日本の「赤旗・赤十字・(太陽の)赤」は、中国では「紅旗・紅十字・(太陽の)紅」ともっぱら「紅」を使用。
なお、日本の「あか」に使用する漢字は、「赤」の他に「紅・朱・丹・緋・赫・明」などがあります。

●参考資料: 色彩学的には白・黒は色ではない
白と黒は色ではなく、明るさ(明度)です。どのような色も光が無ければすべて黒く感じます。逆に明るすぎると色が見えなくなります。白と黒の中間を灰色と言いますが、「色」の文字が付いていますがこれも色ではありません。
白と黒と灰色をまとめて「無彩色」と言います。
色は「彩度」と「明度」の組み合わせで無数の色が出来上がっていますが、白・黒・灰色の「無彩色」は明度だけがあって彩度が無いので、色には含まれないことになります。
光をスペクトルで分解すると、虹色のように色が分解されますが、その中には黒・白・灰色は見つけることが出来ません。
また、医学的に視細胞には「捍体細胞」と「錐体細胞」があり、捍体細胞は、明度を受け持ち「わずかな明暗」を鋭く感じる力を持つが「色」を感じることはできない。「錐体細胞」は、彩度を受け持ち「赤・緑・青」をそれぞれ感知する3種類の細胞が受け持つ光の波長に化学反応をし、それが電気信号として脳に伝わり3種類の色の情報の割合を「総合」して「ひとつの色」を認識している。目においても「明度」と「彩度」を担当する視細胞は異なっている。
そんなわけで、古来の「くろ・あか」は無彩色で明度を示し、「しろ・あお」は有彩色で彩度を示すことになります。
もちろん、これは色彩学上あるいは医学的な話なので、実生活上は白・黒・灰色を色と考えても何ら問題はありません。
・なお、パソコンで色を表現するのに光の3原色(RGB=赤・緑色・青)の割合(0〜255の範囲)を指定します。
0〜255の範囲の3種類の情報の組み合わせで16,777,216の色を表現できます。
真っ黒は「0、0、0」で、これはRGBの3色とも0です。
真っ白は「255、255、255」で、RGBがすべて最大の255です。
灰色は、RGBに同じ値を指定します。同じ値でないと灰色になりません。その値が小さいほど明度が暗く、大きいほど明るいことになります。
・RGBが同じ値(R=G=B)だとそれらは打ち消しあって彩度が無い=無彩色であり、もしRGBの1つでも別の値になっていると、その差だけ彩度がある=色があるということになります。
ただ、差が小さい場合は人間がその違いに気が付くかどうか?個人差があると思いますが、感じないとか気が付かなければ、その人の脳は無彩色と判断し=色を感じない気がします。

●参考資料: (数学の)4色問題
今回は、日本語の色の言葉の4色問題がテーマでしたが、数学にも超難問の四色問題というものがあります。
1852年に出題されたその問題は、「地図の隣接する領域が異なる色になるように塗り分けるには、最低難色必要か?」です。
経験的には4色あれば塗分けられると感じていたようですが、それを数学的に証明するのには100年以上、しかも大型コンピュータの力を借りてようやく証明され、4色あれば十分との結論が出たようです。そして現在では4色定理と格上げになったようです。
しかしながら、ネットで探してもその証明は解説がありません。コンピュータの力を借りずに人間の手で(頭脳で)証明がまだできていないため、解説のしようがないのだと思います。

●問題: 「赤・青・黄色」の信号、仲間外れの色は?
という問題があったとします。条件として「色名の成立した視点と使われ方から答える」を付します。
(※「赤・緑色・黄色」でなく「赤・青・黄色」に留意してください。)
皆さんに考えてもらうことが目的ではないので、答えを言えば、上の説明から判断すると「黄色」と答えていただきたいと思います。
信号の色のうち、他の色とは違った特別な使われ方がするのは「赤」と「青」だけです。
※しかし、一応条件を付しましたが、こういった出題の場合、どの視点から判断するかで答えが変わって来ることが多いです。
どれを選んでもそれなりの理由があって、その理由さえ説明できれば全て正解ということになりそうです。
※なお、信号の色を「赤・緑色・黄色」と捉えた場合は、答えは、@「赤」でもあり、A「緑色」でもあり、B「黄色」でもあります。
理由は、@と答えた場合は、「色」の文字を加えないで形容詞になれるのは「赤」(赤い)だけと理由を説明できる、Aと答えた場合は、「い」を加えても形容詞になれないのは「緑色」だけ、Bと答えた場合は、「色」の文字を加えて形容詞になるのは「黄色」(黄色い)だけと説明できる。
他の考え方もあるかもしれません。したがって、これでは問題にならないですね。

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