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zoom RSS フィギュアスケートのジャンプを知って楽しくテレビ観戦

<<   作成日時 : 2018/11/11 14:24   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 132 / トラックバック 0 / コメント 2

●フィギュアスケート:NHK杯(2018/11/10)
昨日にかけて行われた、フィギュアスケートNHK杯女子で紀平梨花選手が優勝しました。
紀平梨花(16歳)は、GPシリーズデビュー戦で、ショートプログラムでは5位だったんですが、フリーではトリプルアクセルを成功させ、154.72点を出し、ショートとの合計224.31点で、今季最高の高得点を出して大逆転優勝しました。
宮原知子は2位、三原舞依は4位と健闘。日本の女性選手の活躍が目立ちました。皆さん凄いですね。

●フィギュアのジャンプの名前は覚えにくい
フィギュアスケートをテレビで見ていて、解説者の方が良く口にする言葉がジャンプの名前。
「アクセルが見事決まりました」「ルッツが2回転になってしまいましたね」「ループ失敗です」「サルコウです」「トゥループ着地がちょっと乱れましたね」・・・
色々な名前が登場するが、何度聞いても覚えられないし、その違いも分からない。

●フィギュアのジャンプはとても重要な要素
大相撲で、「下手投げ」「寄り切り」「押し出し」・・・などどんな決まり手の技で勝とうと、あまり関係ない。勝ったか負けたかが重要なだけだ。勝負の途中段階での「ツッパリ、右四つ、両差し・・・」なども同様に関係ない。やはり勝ち負けだけが重要だ。
野球でも、解説者が今のは「フォーク」「チェインジアップ」「カーブ」でしたね・・・などと言われても、見ていても球種は全く見分けがつきません。三振したのかヒットを打ったのかアウトなのかが分かれば十分です。そして最終的にどちらが勝ったのか?ですね。
途中で、三振しようとエラーしようと、ヒットを何本打ってもファインプレーしようともそれらは直接得点にはつながらない。

しかし、フィギュアスケートの世界では、「勝ち負け」は「得点」の形で判断される。
演技の全ての内容が直接得点に反映される。(この点が大相撲や野球とは全く異なる。)
その「得点」に大きく影響するのが「ジャンプ」です。
もちろんジャンプが得点の全ての要素ではありませんが、非常に大きな要素です。
したがって、フィギュアスケートのジャンプのことをある程度知っていると、フィギュアスケートをより楽しく観戦できます。

●ジャンプは6種類
ジャンプには、難易度があります。
難易度が高いジャンプは、得点が高いですが、その分、技をマスターするのも難しく失敗も多くなります。
難易度が高い順にジャンプの種類を列挙すると、
@アクセル
Aルッツ
Bフリップ
Cループ
Dサルコウ
Eトゥループ
の6種類です。
さらに、この6種類のジャンプを4回転、3回転、2回転の組み合わせがあります。
同じ名前のジャンプでも回転数の多い方が、得点は高いことは言うまでもありません。

●ある故郷 (あるふるさと)で覚える
6つのジャンプの名前を得点の高い順に覚える方法は、「ある故郷」です。
「ある故郷」の「ある」とは、「と、ある故郷」の意でも、「私の故郷は今でも在るかな」の意でもいいですし、「あなたに故郷は有る?」の意でもどれでもOKです。寒いある故郷をイメージすると効果的かも。

とにかく「ある故郷」を覚えてください。(あ・る・ふ・る・さ・と)
「あ」=アクセル
「る」=ルッツ
「ふ」=フリップ
「る」=ループ
「さ」=サルコウ
「と」=トゥループ
の難易度の高いジャンプ順の頭文字を順に繋げたものです。

※「る」が2つ登場しますが、最初の方の「る」は@アルツハイマーの「アルツ」がハイ(高い)で連想するか、Aアルファベットの最初から最後までの「AからZ」、これは、ルッツの略称が「Lz」でアクセルの「A」とルッツの「Z」で連想するか、でお願いします。
※ジャンプの名前は、@初めて跳んだ選手名に由来するものは、アクセル(ノルウェー)、サルコウ(スウェーデン)、ルッツ(オーストリア)、A動作に由来するものは、ループ(輪)、トウ(つま先)、フリップ(=反転する)です。

●ジャンプの基礎点は
ジャンプの基礎点を4回転ジャンプで比較すると、最も難易度が高いアクセルは15点、最も低いトゥループは10.3点です。
15点〜10.3点の間にルッツ13.6>フリップ12.3>ループ12>サルコウ10.5の基礎点が割り振られています。
3回転だと、大まかに見るとおよそ4回転の半分の基礎点になります。2回転だと3回転のさらに半分の得点です。
「4回転は高く、2回転は低い、その格差は大きい」と言うことになります。
じゃあ、何回でも跳べば高得点を出せるかと言うと・・・それが出来ない仕組み。
フリーの場合で見ると、ジャンプの回数は男子8回まで、女子7回までの制限回数があり、さらに細かいことですが4回転と3回転のうち2回跳ぶこのが出来るのは2種類まで。
他にも細かい決まりがあるようですが、この辺は無視。

もう一つ付け加えると、体力的に疲れてくる後半に跳んだ方が同じジャンプでも得点が加算される。
したがって、体力的・技術的に自信がなければ前半に跳び、逆に体力的・技術的に自信があれば後半にジャンプを持ってくる傾向になります。
ただし、演技を全体的に見てアンバランスな組み立ては別の面の評価が低くなるので、演技全体にわたり制限範囲内で、出来る限り多くの要素をバランスよく盛り込むことが大切だそうです。

●基礎点と出来栄え点
上の説明は、「基礎点」の話でした。
どのくらい上手く跳べたかの程度を、プラスからマイナスまでの7段階評価する「出来栄え点」というものがあります。
したがって、「基礎点」+「出来栄え点」=「技術点」となります。
「技術点」のほかに、もう一つ演技全体の芸術面を評価する「プログラム構成点」があります。
つまり、「得点」=「技術点」+「プログラム構成点」ということになります。
この「得点」が最も高い人が1位ですね。

この辺りの話は、選手や審判や解説の方にお任せするとして、フィギュアスケート観戦を楽しむ上では特にジャンプに的を絞って、いくらかでも知っておくとより楽しくなるということです。

●6種類のジャンプの特徴は?
「ある故郷」の順に見ていくと・・・
・@ 「あ」アクセル=6種類の中で唯一、前向きにジャンプ。左足で前向きに滑って来てつま先を使わずにジャンプ。エッジジャンプ。着地が後ろ向きなので半回転多くなり難しい。なので3回転アクセルを3回転半とも表現する。4回転の成功者はいない。女子では3回転成功者も少ない(9名、うち日本人6人・伊藤みどり、中野友加里、浅田真央、紀平梨花、長洲未来(日系米国人)、井上怜奈(ペア)2018/11/10現在)。男子でも難しいが、これが出来ないとメダルは無理とも。

・A 「るz」ルッツ=滑走の軌道と逆にジャンプ(逆は難しい)が特徴。左足で後ろ向きに滑って来て右足のかかとをついてジャンプする。トゥジャンプ。4回転の成功者は3人(羽生弓弦、ブランドン・ムロズ、ボーヤン・ジン)。

・B 「ふ」フリップ=ルッツと非常に似ているので見分けが難しいが、滑走の軌道と同じ方向に回転する点が異なる。左足で後ろ向きに滑って来て、右足のつま先をついてジャンプ。前向きに滑走して踏み切る直前にぱっと後ろ向きになって跳ぶことが多いらしい。トゥジャンプ。4回転の成功者は2人(宇野昌磨、ネイサン・チェン)。

・C 「る」ループ=右足で後ろ向きに滑って来て、右足のエッジでジャンプする。エッジジャンプ。4回転の成功者は1人(羽生弓弦)。

・D 「さ」サルコウ=左足で後ろ向きに滑って来て、右足を上方に振り上げる力を利用して跳ぶので、一瞬の間、内股が「ハ」の字になりるがその程度は個人差がある。(反動力をつけやすい分易しい)。エッジジャンプ。4回転の男子の成功者はトゥループに比べ少ない。女子の成功者は2名(安藤美姫、アレクサンドラ・トルソワ)。

・E 「と」トゥループ=一番跳びやすいので、不自然さを感じないジャンプ。右足で後ろ向きに滑って来て左足のつま先をついてジャンプ。トゥジャンプ。男子では4回転はこれが一番多く、必須の技だが、女子では少ない。

整理すると、ジャンプの種類で難しいのは
1 前向きのジャンプは一番難易度が高い
2 滑走の軌道と逆方向のジャンプは次いで難易度が高い
3 エッジジャンプの方がトゥジャンプより難しい
これらの要因で難易度を判断しているようですが、さらに回転数や複数のジャンプを組み合わせたコンビネーションジャンプなどで評価は変わって来ます。
※なお、羽生弓弦選手は上のAの4回転は成功していますが、Bの4回転は成功していません。@の4回転は練習でも成功した人がいないくらいに難しいようです。
※「エッジジャンプ」は左足(又は右足)で滑って来てそのまま左足(または右足)でジャンプ。エッジはスケート靴の刃の部分のこと。
「トゥジャンプ」は右足で後ろ向きに滑って来て、左足のつま先で蹴り上げてジャンプ。トゥはスケート靴の刃のつま先部分のこと。

とはいうものの、瞬間の出来事。フィギュアスケートをやった経験のある方なら見分けは出来るかもしれませんが、多くの方は見分けるのは困難と思います。
これは、テレビだけに限らず図や動画を見ても私には判断できませんでした。
なので、解説者がジャンプの名前を口にしたときに、このジャンプは難しいんだ=得点が高い・・・というようなことがなんとなく分かるだけでも十分だと思います。

●参考:
・4回転>3回転>2回転>1回転をときには、英語で言う人もいます。
その場合は、クアド>トリプル>ダブル>シングルと言うようです。

・ルール改正などで、基礎点や評価方法などが変更になることがあります。難しいジャンプをしかも4回転で跳ぶのが当たり前になれば、その可能性は高まります。実際、年々高度な技が多くなり、フィギュアスケート界全体のレベルが高くなってきていると思われます。もしかして5回転ジャンプとか、新しいジャンプの誕生の可能性もあります。

・フィギュアスケートのシーズンは、始まりが9月中旬頃で、終わりが3月下旬・4月上旬頃とのことなので、今は終わりに近いですね。本来ならこの記事は冬のオリンピック前に書けばよかったのですが、本日思い立ったので時季外れですみません。次のシーズンに向けてこの記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
この記事は2018/03/26の記事を、2018/11/11に更新したものです。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
なるほど!「あるふるさと」ですね!
これは覚えやすいです。
ジャンプの解説って何度聞いても分からなかったですが、
こちらの解説でよく分かりました♪
TAMO
2018/11/11 17:26
TAMOさんへ
そう言っていただけると嬉しいです。
ありがとうございます!
わけい
2018/11/11 19:36

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