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zoom RSS フィギュアスケートのジャンプを知ろう

<<   作成日時 : 2018/12/15 22:33   >>

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●フィギュアスケート:GPファイナル
フィギュアスケートのグランプリファイナルが、2018年12月8日(日本時間9日)カナダで女子フリーが行われました。
なんと、初出場の紀平梨花さん(16歳)が、ショートとフリーの合計233・12点で初優勝しました。
日本人では、2013年の浅田真央さん以来の5年ぶりの優勝。
また、GP初出場でのファイナル優勝は、2005年の浅田さん以来13年ぶりだそうです。

まさか、平昌五輪の優勝者で、秋田犬のマサル君が応援するザキトワさんを破るとは、
正直、予想出来ませんでした。嬉しい誤算です。

ザキトワさんは2位の226・53点。坂本花織さんは4位、宮原知子さんは6位でした。
画像
(左から)ザギトワ(2位)、紀平(優勝)、トゥクタミシェワ(3位)



●フィギュアのジャンプの名前は覚えにくい
フィギュアスケートをテレビで見ていて、解説者の方が良く口にする言葉がジャンプの名前。
「アクセルが見事決まりました」「ルッツが2回転になってしまいましたね」「ループ失敗です」「サルコウです」「トゥループ着地がちょっと乱れましたね」・・・
色々な名前が登場するが、何度聞いても覚えられないし、その違いも分からない。


●フィギュアのジャンプはとても重要な要素
大相撲で、「下手投げ」「寄り切り」「押し出し」・・・などどんな決まり手の技で勝とうと、あまり関係ない。
勝ったか負けたかが重要なだけだ。
勝負の途中段階での「ツッパリ、右四つ、両差し・・・」どんな技も同様に関係ない。
やはり、最終的に「勝ち・負け」だけが重要だ。

野球でも、解説者が今のは「フォーク」「チェインジアップ」「カーブ」でしたね・・・などと言われても、見ていても球種は全く見分けがつきません。三振したのかヒットを打ったのかアウトなのかが分かれば十分。
そして最終的にどちらが勝ったのか?ですね。
途中で、三振しようとエラーしようと、ヒットを何本打ってもファインプレーしようともそれらは直接得点にはつながらない。

しかし、フィギュアスケートの世界では、途中の演技のすべてが直接「得点」の形で判断され、
最終的に、得点の合計点が高い順に「勝ち負け」が決まる。
この点が大相撲や野球とは全く異なる。

その「得点」に大きく影響するのが「ジャンプ」です。
もちろんジャンプが得点の全ての要素ではありませんが、非常に大きな要素です。
したがって、フィギュアスケートのジャンプのことをある程度知っていると、フィギュアスケートをより楽しく観戦できます。


●ジャンプは6種類
ジャンプには、難易度があります。
難易度が高いジャンプは、得点が高いですが、その分、技をマスターするのも難しく失敗も多くなります。
難易度が高い順にジャンプの種類を列挙すると、

@アクセル
Aルッツ
Bフリップ
Cループ
Dサルコウ
Eトゥループ
の6種類です。

さらに、この6種類のジャンプを4回転、3回転、2回転の組み合わせがあります。
同じ名前のジャンプでも回転数の多い方が、得点は高いことは言うまでもありません。


●ある故郷 (あるふるさと)で覚える
6つのジャンプの名前を得点の高い順に覚える方法は、「ある故郷」です。

とにかく「ある故郷」を覚えてください。(あ・る・ふ・る・さ・と)
「あ」=アクセル
「る」=ルッツ
「ふ」=フリップ
「る」=ループ
「さ」=サルコウ
「と」=トゥループ
の難易度の高いジャンプ順の頭文字を順に繋げたものです。

※「る」が2つ登場しますが、ルッツとループでは、「アイウエオ」順だと、思い出すようにお願いします。

※ジャンプの名前は、
@初めて跳んだ選手名に由来するものは、アクセル(ノルウェー)、サルコウ(スウェーデン)、ルッツ(オーストリア)、
A動作に由来するものは、ループ(輪)、トウ(つま先)、フリップ(=反転する)です。


●ジャンプの基礎点は
点数に関しては、2018-2019年シーズンから適用されるルール改正がありました。

ジャンプの基礎点を4回転ジャンプで比較すると、最も難易度が高いアクセルは12.5点、最も低いトゥループは9.5点です。
12.5点〜9.5点の間にルッツ11.5 > フリップ11.0 > ループ10.5 > サルコウ9.7の基礎点が割り振られています。


3回転だと、大まかに見ると4回転の約36〜56%減の基礎点になります。(難易度の高い方が減少率は少ないです。)
2回転だと3回転よりさらに低い得点です。
アクセルで比較すると、4回転12.5点、3回転8.0点、2回転3.3点で、
4回転と2回転の格差は非常に大きい。


じゃあ、何回でも跳べば高得点を出せるかと言うと・・・それが出来ない仕組み。
フリーの場合で見ると、ジャンプの回数は男子も女子も7回までの制限回数があり、さらに細かいことですが4回転と3回転のうち2回跳ぶこのが出来るのは2種類まで。
他にも細かい決まりがあるようですが、この辺は無視。


もう一つ付け加えると、体力的に疲れてくる後半に跳んだ方が同じジャンプでも得点が加算される。(加算本数の制限あり)
したがって、体力的・技術的に自信がなければ前半に跳び、逆に体力的・技術的に自信があれば後半にジャンプを持ってくる傾向になります。
ただし、演技を全体的に見てアンバランスな組み立ては別の面の評価が低くなるので、演技全体にわたり制限範囲内で、出来る限り多くの要素をバランスよく盛り込むことが大切だそうです。


●基礎点と出来栄え点
上の説明は、「基礎点」の話でした。
どのくらい上手く跳べたかの程度を、プラスからマイナスまでの7段階評価する「出来栄え点」というものがあります。
したがって、「基礎点」+「出来栄え点」=「技術点」となります。
「技術点」のほかに、もう一つ演技全体の芸術面を評価する「プログラム構成点」があります。
つまり、「得点」=「技術点」+「プログラム構成点」ということになります。
この「得点」が最も高い人が1位ですね。

この辺りの話は、選手や審判や解説の方にお任せするとして、フィギュアスケート観戦を楽しむ上では特にジャンプに的を絞って、いくらかでも知っておくとより楽しくなるということです。


●6種類のジャンプの特徴は?
「ある故郷」の順に見ていくと・・・
・@ 「あ」アクセル=6種類の中で唯一、前向きにジャンプ。左足で前向きに滑って来てつま先を使わずにジャンプ。エッジジャンプ。着地が後ろ向きなので半回転多くなり難しい。なので3回転アクセルを3回転半とも表現する。4回転の成功者はいない。女子では3回転成功者も少ない(9名、うち日本人6人・伊藤みどり、中野友加里、浅田真央、紀平梨花、長洲未来(日系米国人)、井上怜奈(ペア)2018/11/10現在)。男子でも難しいが、これが出来ないとメダルは無理とも。

・A 「る」ルッツ=滑走の軌道と逆にジャンプ(逆は難しい)が特徴。左足で後ろ向きに滑って来て右足のかかとをついてジャンプする。トゥジャンプ。4回転の成功者は3人(羽生弓弦、ブランドン・ムロズ、ボーヤン・ジン)。

・B 「ふ」フリップ=ルッツと非常に似ているので見分けが難しいが、滑走の軌道と同じ方向に回転する点が異なる。左足で後ろ向きに滑って来て、右足のつま先をついてジャンプ。前向きに滑走して踏み切る直前にぱっと後ろ向きになって跳ぶことが多いらしい。トゥジャンプ。4回転の成功者は2人(宇野昌磨、ネイサン・チェン)。

・C 「る」ループ=右足で後ろ向きに滑って来て、右足のエッジでジャンプする。エッジジャンプ。4回転の成功者は1人(羽生弓弦)。

・D 「さ」サルコウ=左足で後ろ向きに滑って来て、右足を上方に振り上げる力を利用して跳ぶので、一瞬の間、内股が「ハ」の字になりるがその程度は個人差がある。(反動力をつけやすい分易しい)。エッジジャンプ。4回転の男子の成功者はトゥループに比べ少ない。女子の成功者は2名(安藤美姫、アレクサンドラ・トルソワ)。

・E 「と」トゥループ=一番跳びやすいので、不自然さを感じないジャンプ。右足で後ろ向きに滑って来て左足のつま先をついてジャンプ。トゥジャンプ。男子では4回転はこれが一番多く、必須の技だが、女子では少ない。

整理すると、ジャンプの種類で難しいのは
1 前向きのジャンプは一番難易度が高い
2 滑走の軌道と逆方向のジャンプは次いで難易度が高い
3 エッジジャンプの方がトゥジャンプより難しい

これらの要因で難易度を判断しているようですが、さらに回転数や複数のジャンプを組み合わせたコンビネーションジャンプなどで評価は変わって来ます。

※なお、羽生弓弦選手は上のAの4回転は成功していますが、Bの4回転は成功していません。@の4回転は練習でも成功した人がいないくらいに難しいようです。

※「エッジジャンプ」は左足(又は右足)で滑って来てそのまま左足(または右足)でジャンプ。エッジはスケート靴の刃の部分のこと。

「トゥジャンプ」は右足で後ろ向きに滑って来て、左足のつま先で蹴り上げてジャンプ。トゥはスケート靴の刃のつま先部分のこと。

とはいうものの、瞬間の出来事。フィギュアスケートをやった経験のある方なら見分けは出来るかもしれませんが、多くの方は見分けるのは困難と思います。

これは、テレビだけに限らず図や動画を見ても私には判断できませんでした。
なので、解説者がジャンプの名前を口にしたときに、このジャンプは難しいんだ=得点が高い・・・というようなことがなんとなく分かるだけでも十分だと思います。

※難易度の高い「アクセル」と「ルッツ」の2つだけでも分かると、かなり違うのではないかと思います。
点数の低い残りの4つは無視です。


●参考:
・4回転>3回転>2回転>1回転をときには、英語で言う人もいます。
その場合は、クアド>トリプル>ダブル>シングルと言うようです。

・ルール改正などで、基礎点や評価方法などが変更になることがあります。難しいジャンプをしかも4回転で跳ぶのが当たり前になれば、その可能性は高まります。実際、年々高度な技が多くなり、フィギュアスケート界全体のレベルが高くなってきていると思われます。もしかして5回転ジャンプとか、新しいジャンプの誕生の可能性もあります。

・フィギュアスケートのシーズンは、始まりが9月中旬頃で、終わりが3月下旬・4月上旬頃とのことなので、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

※この記事は2018/03/26の記事を、2018/12/15に最終更新したものです。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
なるほど!「あるふるさと」ですね!
これは覚えやすいです。
ジャンプの解説って何度聞いても分からなかったですが、
こちらの解説でよく分かりました♪
TAMO
2018/11/11 17:26
TAMOさんへ
そう言っていただけると嬉しいです。
ありがとうございます!
わけい
2018/11/11 19:36
技の区別もつかずに 滑るときのフォームの美しさや 難しそうな回転などに見とれているだけでした😅 こちらの記事で、少し理解できた気がします!(あと何回か読みなおさないと💦)
しかし、ただでさえ、盛り込まなければならない技がたくさんあり、その習得だけでも大変な努力が要るでしょうに 年々、難易度が高くなり、選手も大変だなぁと思いました!😵
わらび
2018/12/16 10:51
こんにちわ、わらびさん。
コメントありがとうございます。
わらびさんがおっしゃるように、私もジャンプの技の違いは理解できません。
TV解説者は、「〇〇ですね」と反射的にジャンプ名が出てきますが、すごいですね。
難易度が高い「アクセル」の一つだけでも、少しわかればかなり違ってくる気がします。
おっしゃるように、昔なら優勝できたプレイも、難易度アップのせいで入賞できないぐらいに進化しているのかも・・これは、他のスポーツや、生活、製品、科学、文化などすべてに言えるかも知れませんね。コラージュの方でもコメントありがとうございました。
わけい
2018/12/16 11:51

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