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zoom RSS 「だるい」を考える

<<   作成日時 : 2018/07/11 21:41   >>

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●「だるい」って
きょうの朝方、テレビ番組で「だるい」の言葉を聞いた。
体が疲れたときの状態を「だるい」との意味は分かるが、考えてみると変な言葉だ。
口で繰り返して発音すると、日本語とも思えないような気がしてきた。
一体この「だるい」の素性は何だろう。
「だるく」なる本格的な夏が始まっています。
きょうは、「だるい」について考えてみます。

●「だるい」の語源
調べると、「だるい」の語源は「たるし」だそうです。
「たるし」→「だるし」→「だるい」と変化したとのこと。

語源となる「たるし」は、「怠し」・「懈し」・「弛し」(たるし)で、どれも疲れて元気のないの意味で共通しています。
ただ漢字としては「怠い」・「懈い」(だるい)の方を使い、「弛い」(だるい)は使わないようです。

●同様の語源の「かったるい」
人によっては、疲れたときの状態を「かったるい」と言う人がいます。
この「かったるい」の語源は意外と古く、平安時代の万葉集で「腕弛し(かひ(い)なたゆし)」、意味は「腕がだるい」が使われています。

この言葉の読みの「かいなたゆし」から生まれた語が「かったるい」です。
「かいなたゆし」が略されて→「かいたゆし」・「かいたるし」に、それが音便で→「かいたるい」に、さらに促音便で→「かったるい」に。
意味的にも、「腕」の疲れだけでなく→「体・気分」の疲れにも使用するようになったもの。

※腕のことを「かいな」と言ったんですね。大相撲でよく耳にする「かいなをかえす」と言う言葉は、「腕を返す」で、(相手の投げを防ぐために)相手のわきの下に差し入れた腕のひじを大きく横に上げること、だったんですね。

※用語説明
・音便: 発音しやすくするために、単語の1音節が別の音に変化すること。
変化後の音により、@「ウ」・「イ」音便、A「ン」撥音便、B「ッ」促音便と言う。
例:@「久しく→久しう」・「久しき→久しい」、A「飛びて→飛んで」、B「走りて→走って」

●語源の言葉の意味
・「怠い・懈い」(だるい): 疲れた、おっくうな感じ。のろい。にぶい。しまりがない。
・「怠し・懈し・弛し」(たゆし): 疲れて元気がない。ぼんやりしている。もどかしい。
・「弛む」(たゆむ): 気がゆるむ。油断する。勢いが弱まる。力がゆるむ。とどこおる。疲れる。
(関連語)
・「垂る」(たる): 垂れ下がる。したたる。→派生語:垂水(たるみ):滝。垂氷(たるひ):つらら。垂木(たるき):屋根板を支えるため軒からしずくの流れる方向に斜めに取り付ける長い木材。

●「弛み・緩み・垂み」(ゆるみ)との関係
「弛み・緩み・垂み」の「ゆるみ」の意は、本来締まっていたものが、ゆるんでいる状態を表し、「たるんでる」は気が引き締まっておらずゆるんでいるの意で使われる。
先生や監督や上司が言いそうな「たるんでるぞ!もっと気を引き締めろ!」などの「たるんでる」はこちらの方。
もし「たるんでるぞ!」と言われても「たゆまず」進みましょう。

また同意語の「たるみ」の漢字は「弛み」を使う。例: 「靴下の弛み」「心の弛み」。
(顔の「たるみ」や電線の「たるみ」はなぜか漢字を使わずひらがなを使う。) 
これらは、「だるい」とは別の意で、語源も異なる。

ここから派生した語に「ぐうたら」がある。
「ぐうたら」=「愚か+弛む」で愚かで弛んでいるいる人の意。

同じくここから派生した言葉に「だらだら」がある。
「たらたら」を強調したのが「だらだら」。
その「たら」は、しずくなどがゆっくりと「したたる」ことで、物事がのろのろと行われる様子、締りなく長引く様子を表す「垂らす」・「垂る」が語源。

汗や醤油が「たらーっ」の「たら」も同源。

なお、「だらしない」は別語源。
「だらしない」は「しだらない」の倒語で、しまりがない、節度がないの意。
「しだら」は、仏教用語の「修多羅」が音転訛して「しだら」になり、「整理されている」「秩序よく束ねる」ことの意とのことです。これに否定の「不」をつけると「ふしだら」に。

●「だるい」は方言が豊富
地域での別表現:地域によっては「だるい」と同意に色々な言葉も使われる。
@「こわい」:北海道・東北・北関東(変化、こうえ、こうぇー、こえー、こわえ、こわくなった、おこった、がおった、)。
A「えらい」:甲信・東海地方周辺。
B「しんどい・しんど」:関西、四国周辺。語源は「心労」。
C「きつい」:九州圏。
D「たいぎい」:九州圏。
E「くたびれた」:関東・中国・四国地域。(変化、くたぶれた)。語源は「朽つ、腐す(くさす)」。
F他に、「ものい」:石川、「よわった」:福井、「ほっこり・ほっこりした」:京都・三重・志賀(ほっこりは京都弁で適度な疲れの意)、「きけた」:奈良、「なえた・きゃーなゅつ・きゃーなえた」:熊本・大分佐賀・長崎(萎えるから)、「だれた」:鹿児島・宮崎・高知(変化、ひんだれた・んだれた)、「うたたん」:沖縄だどがある。

これらは、例えば仕事の観点から考えると・・・
大変な仕事=大儀な仕事=えらい仕事=きつい仕事=怖い仕事=疲れる仕事=心労な仕事=萎える仕事=弱る仕事=(心身が)朽つ仕事=ほっこりする仕事などと、大まかな点で共通する。
「だるい」状態をどのような観点から表現するかの違いで、各地域で同じ意味の様々な言葉が生まれたものと考えられる。

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