わけいの多肉ブログ

アクセスカウンタ

zoom RSS 台風について

<<   作成日時 : 2018/10/03 14:43   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 76 / トラックバック 0 / コメント 4

●今年の台風は
2018/10/03時点で気象庁の情報では、
「大型で非常に強い台風第25号は、3日9時には、沖縄の南にあって、1時間におよそ20キロの速さで北西へ進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルで、中心から半径150キロ以内では、風速25メートル以上の暴風となっています。」
とのことです。

イメージ的には、今年は台風の発生回数や上陸回数が多く、その影響も大きいと感じますが、実際のところ、過去のデータと比較してどうなんでしょうか?

●「大型で非常に強い」とは
上の気象庁の情報で、「大型で非常に強い」との表現が使われていますが、この台風25号はどんな程度のすごさなんでしょうか。

予報官の感覚的な言葉ではなく、ちゃんと気象庁は言葉の定義をしています。
それによると・・・
「台風の勢力」に関する表現は、2つあって「強さの階級分け」と「大きさの階級分け」があります。

「強さの階級分け」は、
@強い〜最大風速が33m/s以上〜44m/s未満
A非常に強い〜最大風速が44m/s以上〜54m/s未満
B猛烈な〜最大風速が54m/s以上
の3つの言葉で表現しています。(最大風速が@より小さいものは強さの装飾語は付けない。)

「大きさの階級分け」は、
@大型(大きい)〜風速15m/s以上の半径が500km以上〜800km未満
A超大型(非常に大きい)〜風速15m/s以上の半径が800km以上
の2つの言葉で表現しています。

実際の報道等では、「強さの階級分け」と「大きさの階級分け」の2種類の言葉を組み合わせて台風がどの程度凄いのかを表現しています。
したがって台風25号の「大型で非常に強い」は、(3日9時の時点では)
「最大風速が44m/s以上〜54m/s未満」であり、かつ「風速15m/s以上の半径が500km以上〜800km未満」であることを意味しています。

※以前は「大型で弱い台風」「小型で強い台風」「ごく小さい弱い台風」「弱い熱帯低気圧」と言うように「中型」「小型」「ごく小さい」それに「並の強さ」「弱い」「弱い熱帯低気圧」と言うのがありました。
1999年に「弱い熱帯低気圧」と発表された台風の大雨でキャンプをしていた人が増水した川に取り残される事故が発生した。
台風は風の吹く範囲と強さで表現しているが、一般人には「雨も弱いのか」と誤解を招く、そのため「弱い・並の強さ」「ごく小さい・小型・中型」の表現は、翌年の2000年には廃止されました。


●雨に関する情報は含まれていない
台風25号に関する「大型で非常に強い」の表現の中には、「最大風速」と「風速15m/sの範囲」を加味していますが、これには「雨量」に関する情報は一切含まれていないことに留意する必要があります。

実生活上は、台風が来ると「風と雨」がどうなのか?心配になるわけで、各地域の自治体の警戒・避難情報等には風(風害)だけでなくどちらかと言えば雨(水害)の方にウェイトがあると思われます。

●自治体の避難情報
現在、各自治体は、内閣府で作成した「避難勧告等に関するガイドライン」に沿って、@「避難指示(緊急)」、A「避難勧告」、A「避難準備・高齢者等避難開始」を出すとされています。
ガイドライン(法令ではない)なので、必ずしもこれに従う義務はないはずですが、混乱をきたさないためには現実にはガイドラインのとおりの言葉が使われていると推測されます。

言葉を聞いてすぐに理解できないと意味がないので、@>A>Bの順に深刻さが大きいと理解できるよう工夫されているはずです。
ちなみに、平成28年までは@「避難指示」>@「避難勧告」>B「避難準備情報」でしたが、@とAではどちらが深刻さが大きいのか、よく分かりません。高齢者等もそうでない人も一律になっていました。

それにしても、自治体の職員の方は台風等が発生すると大変なストレスになると思います。
なぜなら、職員の方は本来は別の仕事をやっている人がほとんどです。その自治体にとっては年に1回あるか無いかの仕事なので、それを専門にやったり、専門の知識を持っているわけではないですね。
災害があったとき(ほとんどが大きな災害が発生した後)に、テレビニュースなどにその道の専門家(大学の教授など)がコメント、発生原因、対策の不備などについて語っていますが、そのような知識を有している自治体の職員はいないということです。

●年間台風の発生数は多いのか
2000年以降のデータで調べると・・・
年間の台風発生数が20個以下1回(14個-2010)、21個2回(2003・2011)、22個2回(2008・2009)、23個4回(2000・2005・2006・2014)、24個1回(2007)、25個2回(2012・2018)、26個3回(2001・2002・2016)、27個2回(2015・2017)、28個以上(29個2004・31個2013)でした。

年間発生数23個が最も多く4回あった。
次いで26・21・22・25・27個がそれぞれ2回ずつあった。
29・31・14個は各1回ずつで、13個以下・15〜21・30・32以上は該当無しでした。
要約すると、2000年以降は、年間の台風の発生数は21〜27個の範囲が多く(2-4回)、
年間の台風の発生数が20個以下と28個以上の年はほとんどない。ということでした。

●年間上陸数は多いのか
2000年以降のデータで調べると・・・
0個〜2000・2008
1個〜2009
2個〜2001・2003・2006・2010・2012・2013
3個〜2002・2005・2007・2011
4個〜2014・2015・2017
5個〜2018(10/1時点だが、1951年以降で5番目に上陸数が多い(5個上陸は6回目))
6個以上〜6個2016(1951年以降で1990・1993と並び最も上陸数が多い)、10個2004(1951年以降で最も上陸数が多い)
※上陸とは: 台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を「日本に上陸した台風」としている。小さい島や半島を横切って短時間で再び海に出る場合は「通過」とし、上陸数には含めない。

●台風の平年値
台風の平年値(1981年〜2010年の30年平均:←最新)はどうなっているか?ですが・・・
・発生数: 25.6個
・接近数: 11.4個
・上陸数: 2.7個
となっています。

今年は、10/1時点ですでに5個も上陸しているので、平年の2.7個に比べかなり多いことになります。
さらに、これから先があるのでどうなることやらです。
なお統計を取り始めた1951年以降で見ると、最も多かったのは2004年の10個で、次いで6個が1990・1993・2016年の3回あります。
今年は現時点で5個上陸していますので、2000年以降では3番目に上陸数が多く、1951年以降で見ても6番目に多いということになります。

なお、気象庁は、本土および沖縄・奄美への台風接近数の平年値を発表していて、本土: 5.5で、沖縄・奄美: 7.6と本土より沖縄・奄美の方が台風が接近することが多いですね。

※言葉の定義
平年値: 西暦年の1の位が1の年から続く30年間の平均値をもって平年値とし、10年ごとに更新。現在(2011年5月18日から10年間)は、1981〜2010年の観測値による平年値を使用。
接近: 台風の中心が国内のいずれかの気象官署から300km以内に入った場合を指す。
上陸: 台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸線に達した場合を指す。
本土: 本州、北海道、九州、四国。
沖縄・奄美: 沖縄地方、奄美地方。
気象官署: 気象観測や天気予報の予報業務を行う公的機関。つまり気象台(気象庁・気象研究所・気象衛星センターなどを含む)のこと。

●そもそも台風とは
台風やそれに類するもの(サイクロン、ハリケーン)は地球上の各地で発生します。
といっても、発生する場所が、熱帯低気圧が発生する赤道付近と特定されています。
北半球だけでなく、南半球でも発生します。(ただし進行方向と回転方向が逆になる。)
地域によって呼び名が異なり、進行方向もほぼ決まっています。

台風は、北半球の太平洋西部で発生した熱帯低気圧で、中心付近の最大風速が秒速34ノット(17.2メートル)以上のものです。
インド周辺ではトロピカル・サイクロン、北アメリカ付近ではハリケーンと言います。
なお、オーストリア周辺やアフリカ東岸のものもトロピカル・サイクロンとインド周辺と同じ名前で呼んでいるようです。
※ハリケーンは、最大風速が毎秒64ノット以上(32.7メートル以上=日本の強い台風以上)。
※台風を英訳するとTyphoonですが、台風とタイフーン(Typhoon)は別物。世界気象機関(WMO)熱帯低気圧の分類は日本の基準と異なり、タイフーンは秒速32.7メートル以上(64ノット以上)となっています。
※アメリカはハリケーンの最大風速を1分間の平均風速で計測しているが、日本の台風は10分間の平均で計測している(WMOも10分)。最大風速の計測方法が異なるため、単純には比較できない。 日本、WMO、アメリカの基準を厳密に考えると(特に災害時に)混乱します。日本の基準で考えている方が便利だと思います。

●台風が温帯低気圧に変化とは
熱帯から温帯へと、気温が低い地域に進むと、台風のエネルギー源の水蒸気が取り込まれなくなります。また、冷たい空気と暖かい空気がうずを巻いて混ざり合い、台風の構造の性質が変化します。この変化したものを温帯低気圧と言うが、構造の性質が変化しただけで風速が弱まったわけではないことに注意する必要があります。したがって台風が温帯低気圧に変わっても雨や風が弱まるわけではない。
また、温帯低気圧の最大風速が秒速17.2メートル以上であっても、それを台風とは言わない。
※性質が変化するとは、台風の中心付近には暖かい空気のみが存在していたものが、寒気が混じったということで、それが温帯低気圧と名称が変わる。温帯低気圧は熱帯低気圧と違い、寒気と暖気とのさかいめで発達した低気圧で、暖気と寒気が混じっているものです。

※スポーツやギネスなどでは、新記録を作るのは歓迎されますが、どうやら気象に関してはほぼすべて歓迎されないと言えると思います。
台風・雨・温度・雪・ヒョウは(さらには地震や噴火などもありますが)平年並み、つまり今までとか例年と同じなのが一番いいです。記録的、ましてや新記録は嫌われます。
25号を最後に終了して欲しいものです。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 76
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!) ガッツ(がんばれ!)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
毎回良くお調べになった記事を書かれていて、感心します。
台風に限らず、異常気象が増えてきましたね。地球温暖化と無関係ではないのでしょうね。
長さん
2018/10/03 21:43
お早うございます
お気持ち有難うございます
良く調べられてますね
感心です
すーちん
2018/10/04 07:46
長さんへ
コメントありがとうございます。以前は、写真中心のブログでしたが、容量オーバーのせいか、過去の写真が消えて無くなってしまったので、写真は使いたいけど自粛しています。
その結果、文書が中心のブログにならざるを得ませんでした。
小さいころから目にしている身の回りのことで知らないことがあまりにも多いので、調べるのにいい機会と思った次第です。1つ調べると、疑問がどんどん増え、たまる一方。毎日大量のことを同時進行で調べてメモっているせいで、ノートが大量にたまり、あれはどこに書いたかを探すのに苦労します。
ところで、「異常気象」が「異常」なのか?異常気象があること自体が「正常」なのか?
人間の立場から考えるとそれは異常と思いますが、自然の視点から考えるともしかしたらそれが正常なのかとも考えたりします。
異常気象が目につくように感じるのは、人間の方が自然にの流れに逆らった生活スタイルや生活環境にしたことの方が大きいのではないかと考えられます。山は削られ、川の流れが変わるのが古来からの自然の姿と思いますが、そうさせないように人間が操作すればするほど、しわ寄せ(=災害)が生じるのではないかとも思うこともあります。
わけい
2018/10/04 18:24
すーちんさんへ
コメントありがとうございます。
感心していただき恐縮します。若いころは勉強が嫌いで、最小限の勉強でした。
そのせいで、いまごろになり勉強を始めましたが、過去のつけを小さくすることは非常に難しいと感じています。
わけい
2018/10/04 18:35

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
台風について わけいの多肉ブログ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる