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zoom RSS 今上天皇のガーター勲章

<<   作成日時 : 2018/10/27 15:25   >>

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●英国ヘンリー王子の結婚式
2018年5月19日に、英国のウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂にて、ヘンリー王子とメーガン・マールクさんの結婚式が盛大に執り行われた。
TV中継でその様子を見ていたのだが、会場の天井辺りに英国の最高勲章であるガーター勲章に除されたガーター勲爵士の旗・紋章が両端に高く掲げられていた。

TV画面でその紋章がアップになった。
なんとその中に、菊をデザインした紋章が目に入った。
あれは日本の皇室の紋章に違いない。
画像
(写真の右側の中ほどに注目)


なぜここにあるのだろうと気になった。
調べてみると、それは日本の皇室の紋章に間違いことが分かった。
日本の天皇は、明治、大正、昭和、今上天皇がガーター勲章に叙されていたのだ。

●ガーター勲章の保持者はヨーロッパ以外では今上天皇だけ
ガーター勲章の現在の保持者(騎士団員)は、ごく少ない。
・主権者である女王エリザベス二世(Sovereign)
・王族の騎士団員が9名(女王の王配、女王の子4名、女王の従姉弟3名、皇太子の長男)(Royal Knights and Ladies Companion)
・外国の騎士団員8名(今上天皇含む)(Stranger Knights and Ladies Companion)
・英国臣民の騎士団員24名(定員24でうち空席2)(Knights and Ladies Companion)
とごく限られた人だけである。

この勲章一式は死亡すると返却しなくてはならず、また反逆した臣下や敵国となった君主は地位をはく奪され紋章が撤去される。

冒頭に登場した、ヘンリー王子(皇太子の弟)ですらガーター勲章に叙されていない。

●外国の騎士団員
外国の騎士団員の8名を見てみよう。
・ルクセンブルクのジャン前大公
・デンマークのマルグレーテ2世女王
・スウェーデンのカール16世グスタフ国王
・スペインのファン・カルロス1世前国王
・オランダのベアトリクス前女王
・日本の今上天皇・アキヒト(明仁・第125代天皇)
・ノルウェーのハーラル5世国王
・スペインのフェリペ6世国王
の8名だ。

ネットのweblio辞書によると、「1902年にペルシャ皇帝モザッファロッディーン・シャーに対して贈られて以降、日本の天皇以外で非キリスト教徒の外国君主が叙された例はなく、1974年8月27日にキリスト教徒のエチオピア前皇帝ハイレ・セラシエ1世が崩御した後には、ヨーロッパ人以外でガーター騎士団に叙されているのも日本の天皇のみである」と書かれていた。

1906年以降でキリスト教徒以外で騎士の称号を受けたのは、明治・大正・昭和・今上天皇の4名だけになる。
明治天皇のときは日英同盟があったためであり、儀礼に厳しいエリザベス女王がキリスト教徒以外の人に授与されたもの。その後もエリザベス女王は、日英同盟が無いにもかかわらず、日本の天皇だけには授与している。
第二次世界大戦時は、昭和天皇のガーター勲章は日英開戦とともに名誉がはく奪されたが、その30年後の訪英時に回復され、670年にも及ぶガーター勲章の長い歴史の中で、はく奪された名誉が回復したのは、昭和天皇ただ一人だけである

●ガーター勲章は1348年に創始された
1348年にエドワード3世によって創始されたイングランド最高の勲章がガーター勲章である騎士団勲章。
騎士団自体の歴史は古く、歴史上は各国に色々な形の騎士団があったが、英国のガーター騎士団はヨーロッパで現存する最古の歴史を誇る。
ガーター勲章には「悪意を抱く者に災いあれ」の文字が刻印されている。
勲章大綬の色がブルーのためブルーリボンとも言う。着用するときは、男性団員は左ひざにつけるとのことだ。
騎士団と言っても、戦が始まると駆けつけて戦場で戦う騎士の意味は、現在ではなくなり非常に名誉のある証と考えた方がいい。

●ガーター勲章の名前の由来
ガーター勲章のガーターは女性の靴下の吊り留めのことだが、ただし、英国では衣服がずり落ちるのを防ぐ機能(吊り下げるタイプと押さえるタイプ)を持つもの全般をガーターと言う。
したがって、よく男性が使うズボン吊り(サスペンダー)やアームバンド(サスペンダー、クリップ)、ワイシャツガーターの留める物もガーターに含まれ、女性用だけでなく男性用も性に関係なく使うものを指すので、日本の感覚とは異なることに注意が必要。
なお、ボーリングのガター(ときに「ガーター」の誤記も)は「gutter」で、勲章の方は「garter」で異なる。

ウィキペディアによると、騎士団設立の経緯は、エドワード3世が舞踏会でソールズベリー伯爵夫人ジョアン(後のエドワード黒太子妃)とダンスを踊っていたとき、伯爵夫人の靴下止め(ガーター)が外れて落ちたが、これは当時恥ずかしい不作法とされていたので、周囲から嘲笑された。しかしエドワード3世はそれを拾い上げ「悪意を抱く者に災いあれ(Honi soit qui mal y pense)」と言って自分の左足に付けたとの、逸話が残っている。
(他の説もあるが、これがよく知られており、また、粋な計らいとしてもっともらしく思える話だ。)

ガーター勲章に記されている「悪意を抱く者に災いあれ」(Honi soit qui mal y pense)は、この時のエドワード3世が述べた言葉がそのまま記されている、とのことになっている。これは、フランスの古い言葉で、当時の英国の宮廷ではフランス語が話されていたようだ。なお、現代のフランス語の綴りでは「Honi」はn が 2 つになっており、「Honni」となる。
これを英訳すると(訳し方にもよるが)、「Evil be to him who evil thinks.」あたりだが、フランス語のままで使われることが多いらしい。

●今上天皇が退位すると・・・
外国の騎士団員の8名の中に、前〇〇の方がいるように、退位しても騎士団員でなくなるわけではないようだ。
スペインでは、前国王と現国王の2名が騎士団員になっている。
新天皇も騎士団員になっていただきたいと思うが、欧州の君主でも在位してすぐにとはいかないようです。
8名の中で君主になってから授与された方で一番早いのはスペインの現国王の3年です。
ただし、世の中の「前例は破られるためにある」とも、考えることもできるようです。

●英国ヘンリー王子の結婚式はロイヤルウェディングだが
まず、ロイヤルとインぺリアルの違いを明らかにする必要がある。
世界中で歴史的には多数のインペリアルが存在したが、現在では、インペリアルなのは日本の皇室だけ。
現在のイギリスや欧州の君主はすべて「キング、クイーン」であり、天皇は「エンペラー」である。
キング・クイーンの国々ではロイヤルウェディングやロイヤルファミリーを用いるが、日本の皇室ではインペリアルウェディングやインペリアルファミリーを用いることになる。
もし、日本の皇室をロイヤル〇〇と表現した記事があるとすると、それは間違い。


●女帝と女系天皇の違い
もし日本で女帝(女性天皇)が誕生したらその方はエンプレスと呼ばれることになる。
歴史的にはかっての日本にも女帝が10代(8人)存在した。ただし女系の天皇は存在したことはない。

女系の天皇とは、女帝と天皇の血を継がない男性との間に生まれた人が天皇になること。つまり女系の天皇には代々の天皇の血が引き継がれないことを意味する。

飛鳥・奈良時代に8代(6人)、江戸時代に2人存在した女帝は全員が皇女・男系曾孫・男系孫の男系女性天皇で、全員独身(寡婦か未婚)で即位し、譲位以後も独身を通した。女帝は次の天皇がまだ幼いために(失礼だが)中継ぎ的に存在したのも。女系天皇には男子天皇の血を引く次の天皇になる子供がいないことになる。飛鳥・奈良時代以降に女帝がほぼいなくなったのは幼くても天皇に即位し、信頼できる藤原家が補佐するシステムが確立したためである。したがって、女帝と女系の天皇とは明確に異なる。

これを、ざっくり言えば「代々の天皇のY遺伝子が継承されるのが女帝、継承されないのが女系天皇」と言える。
つまり、日本の今上天皇までのすべての天皇は、代々の天皇のY遺伝子を継承されている方である。
もし、今後仮に皇族の方々に男子が生まれず、女系天皇が誕生すると、その時からは代々の天皇のY遺伝子が途絶えることを意味する。このような遺伝子の継承の意味で、欧州の女王と日本の天皇の違いがはっきりする。

●インペリアルとエンペラーの歴史
この際だから、ロイヤルとインペリアルの違いについて記す。
@キング、クイーンの形容詞がロイヤル
Aエンペラーとエンプレスの形容詞がインペリアル
となっている。

この2つの系統の関係だが・・・
@ロイヤル系〜もとをさかのぼれば、ラテン語で王はレクス(rex)であり、形容詞はレギウス、レガリス(regius、regalis)であった。後者のregalisが時代とともに変化し古いフランス語でrpial(現フランス語でroyal)となり、英語のroyalとなった。
kingとqueenは英語本来の言葉でラテン語とは関係ない。形容詞だけがラテン語由来のもの。
由来の異なる「king、queen、royal」がセットで使われるようになった。

Aインペリアル系〜ローマ帝国より古いローマにもかっては王が存在したが、その王を追放し共和制になった歴史がある。紀元前6世紀の終わりごろの話。
後に、紀元前1世紀ごろ領土が拡大し、カエサル(シーザ)の養子のオクタウィアヌス(Gaius Julius Caesar Octavianus、ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス)は独裁的権力を握り、自分のことを「princeps」プリンケプス(同等の中の第一人者)と呼ばせた。同等の元老院の中のトップの意味だ。

さらに、プリンケプスに加えて最高軍事司令官の意の「imperator」インペラトルが付されることになり、これが後にローマ皇帝を指す言葉となった。この皇帝のimperatorが英語風の発音変化で、英語のEmperorエンペラーとなった。
オクタウィアヌスはアウグストゥスの名も持ち、次のように称した。
Imperator Caesar Divi Filius Augustus インペラトル・カエサル・ディウィ・フィリウス・アウグストゥス、「司令官・カエサルの神の子のアウグストゥス」の意。
役職や装飾を除くフルネームは、それらを除いても実に長く・・・
Gaius Julius Caesar Octavianus Augustus ガイウス・ユリウス・カエサル・オクタウィアヌス・アウグストゥス
であるが、見たとたんに忘れてしまいそうな名前だ。

※英語のインペリアルは、インペラトルの形容詞。英語のエンペラーは、インペラトルの発音変化形。
英語圏以外のラテン系の諸国では、仏:Empereur、伊:imperatore、トルコ語:imparator、西:Emperador、葡:Imperadorとなっている。
なお、東ローマ帝国ではCaesarの方を皇帝の意で使用し、それが後にロシアに受け継がれCzar、Tsarとなり、ドイツでもKaiserを皇帝の意で使用した。
※王の意のrexは、英語圏以外の、フランス語、イタリア語、スペイン語等のラテン語系の言語ではrexが変化した語で残っている。(仏:Le roi、伊:Il re、西:El rey、葡:O rei)
※princepsは現在のプリンス、プリンセスの語源となった。
※Gaius Julius Caesar OctavianusのJuliusは現在の7月(July)の由来、Augustus は現在の8月(August)の由来になっている。

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