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zoom RSS 古典ラテン語の読み方

<<   作成日時 : 2018/12/27 14:06   >>

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●ラテン語はローマ字読みが基本
小学生の時にローマ字を習いました。
現在は、英語も習うそうですね。

ところで、英語は外国語ですが、ローマ字は何なんでしょう?
ローマ字は国語の一環として習っています。

国語(日本語)を書く際に、「漢字」と「ひらがな」と「カタカナ」を使いますが、
それと同じように「ローマ字」を使えるように習っています。
他にも「数字・記号」もありますが、特にそのための授業は無いと思います。

ローマ字はラテン文字ですが、そのラテン文字は世界共通の文字とみなされています。
まずは、その世界共通の文字を知ることから始まります。
そして、例えばギリシャ語や中国語や日本語などのラテン文字で記述しない言語でも、ラテン文字で書けば、他の言語を使用する人々が辞書で調べることが出来るようになり、その国の文化・地理・歴史・社会・技術など多くのことを知ってもらうことが出来るようになります。

例:「天ぷら・天麩羅」と書いたのでは、日本語を知らない海外の人は調べようがありません、しかし「tempura」と書いてあれば、その国用の辞書で調べることが出来る。
つまり、世界共通の文字を使うことで国際社会の相互理解が深まることになります。

昔、日本人が文字を持たなかったころ、漢字を利用することで(漢字の意味に関係なく、万葉仮名として)日本語を記述できるようになりました。それと全く同じことですが、漢字は世界共通の文字ではないですが、ラテン文字は世界共通です。これが、ローマ字が国語の一環である理由です。
画像



さて、ローマ字にも種類(ヘボン式・パスポート式、日本式、訓令式)がありますが、ここではふれません。
ローマ字の読み方と英語の読み方は、似ているようですがかなり異なります。
きっと、小学生の児童も戸惑っているかもしれません。

英語を習うのだから、ローマ字は不要では?と思うかもしれません。
でも、ローマ字を習うと、ラテン語の読み方が欧米人より上手になります。
実は、欧米でも学年は知りませんが、ラテン語の授業があったりします。
(日本での漢文・古文の授業みたいなもの)

日本人は、英語の発音が苦手ですが、ラテン語の発音は欧米人より上手です。
欧米人は、アルファベットを使用する母国語の発音が邪魔して母国語風のラテン語の読み・発音になってしまいます。
その点、日本人はアルファベットが母国語ではないので邪魔されることがなくラテン語の読み・発音が出来るのです。(ラテン語の書物の意味が理解できたり、会話が出来るとの意味ではありません。)

例:「mate」は日本人だとローマ字を習っているので「まて」と読めますが、英語では「めいt」になってしまいます。
ラテン語では「まて」なので、日本人の有利さが分かると思います。
他に、「male」「mail」は、日:「まれ」「まいる」、米:どちらも「めいl」、羅:は日本と同じ

ラテン語は、科学の世界では一般的に使用される基本的な言語です。

※ロマンス語(フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など)やドイツ語は、基本的に文字と発音が一致しており、発音の規則性のない英語よりは混乱が少ないです。

規則性が無い英語読みは、日本人にとってはスペルからは想像できない読み方をすることが多いので、日本人には、学名の読み方は古典ラテン語の発音に近いローマ字読みがなじみやすいことになります。

ローマ字の名前の通り、ローマは古典ラテン語をお手本・モデルにした読み方です。ただし、米国人が考えたヘボン式とそれを少し改良したパスポート式ローマ字は、英語の影響を受けているので少し異なる。


●学習するラテン語は古典ラテン語
言語は時代とともに変化しています。
よく、ラテン語は「死語」とも言われます。

「死語」とは、現在使われていない言葉(=変化・進化がない)の意になりますが、
現在でもラテン語が公用語の国があります。
バチカン市国です。

バチカン以外でも、教会関係でラテン語を使うことがあるようです。
教会関係で使うラテン語は「教会ラテン語」と言って、イタリア語の影響を受けたラテン語です。
これらは現在でも、生きたラテン語なので「死語」ではありません。

※影響を与えたイタリア語の変化の事例: 有名なカエサル(Caesar)の発音は次のように変化してきた。
古典期(カエサル) → 2世紀頃(カイサル) → 3世紀(ケーサル、ケーサレ) → 5世紀(ツェーサル、チェーサル等)

科学で使用するラテン語は、時代によって変化すると困ります。
同じ言葉が時代によって変化していると、異なる解釈が生じ、不都合です。
「死語」で変化が止まってしまった方が、好都合です。

そういう意味では、古典ラテン語は、科学に適した言語です。
それに加えて、歴史的にも文学・芸術や科学に大きく貢献してきた国々や人物が使用していた言語で、書物も残っています。


●古典ラテン語とは
前述のように、ラテン語は長い歴史の中でかなり変化してきたが、ラテン語読みの基本は紀元前1世紀頃に使用された「古典ラテン語」です。

ラテン語の勉強とは、この「古典ラテン語」を指します。
結構最近まで、古典ラテン語は学術関係で使用されていて、
2011年までの国際植物命名規約では、記載文(学名、タイプの指定などのその植物に関する基本的な事項を書いた文)や判別文(他の植物と区別するための特徴を書いた文)にはラテン語が必須でした。

またラテン語で書かれた聞いたことのある有名な著書だけをピックアップすると、エラスムスの「愚神礼賛」(1511)、モアの「ユートピア」(1515)、コペルニクスの「天体の回転について」(1543)、デカルトの「哲学原理」(1644)、ニュートンの「自然哲学の数学的原理」(1687、アインシュタインが登場するまでの物理学の大著)、リンネの「植物の種」(1753、植物の学名はここが出発点)、ガウスの「整数論」(1801)などがあります。


●古典ラテン語の読み・母音(単独の母音)
まず、最初に母音と子音の両方に関係しますが、
・「u と v」、「i と j」はそれぞれ区別がなかった。(「v と j」は中世になって作られた)
・「w」の文字はなかった。
ということを念頭においてください。


母音は6種類あった。
「 a ・ i ・ u ・ e ・ o 」の5つは、日本語の「ア ・ イ ・ ウ ・ エ ・ オ」と同じです。

もう一つの母音は「y」の「ュ」です。
日本では、「キュ」などの「ュ」の発音はありますが、これが母音という認識はないかも知れません。
でもこれは、母音とされています。
例: 「cy」、「ly」、「my」、「ry」などは、それぞれ「キュ」、「リュ」、「ミュ」、「リュ」となります。
※なお、「l」と「r」を区別する文字が日本には区別して使われなかったので、違いが分からずしたがって文字がないので、どちらも同じ「ラ行」となります。


●古典ラテン語の読み・母音(2重母音)
日本では、2重母音の概念が無いですが、古典ラテン語にはその概念があります。
例: 「ae」は、日本では「ア」と「エ」の2音節と考えますが、
古典ラテン語では「ae」は1音節で「アェ」と発音します。


2重母音は6種類あります。
「ae」、「au」、「eu」、「ei」、「oe」、「ui」で、それぞれ
「アェ」、「アゥ」、「エゥ」、「エィ」、「オェ」、「ウィ」と発音します。


これ以外の、母音が2つ連続したものは2重母音ではありません。
日本と同じ、2音節です。
例:よく植物名に登場する「〇〇oides」の「oi」は「オ・イ」です。

「ee」とか「ii」などの同じ母音が2つ続いた場合も、2音節なのでそれぞれ発音します。
母音を伸ばす意味ではありません。「エエ」、「イイ」となります。
ただし、母音の前に子音があればその子音と片方の母音は1音節として発音されます。
例: 「schmollii」は「スクモルリイ」です。「スクモリー」ではありません。
「tulearensis」は「トゥレアレンスィス」、「peeblesianus」は「ペエブレスィアヌス」


●古典ラテン語の読み・子音(英語と同じ)
「b、d、f、h、k、l、m、n、p、qu、r、t、w、x、z」は英語の通常の読みと同じ


●古典ラテン語の読み・子音(英語と違う)
「c、g、h、j、s、v」は英語とは異なります。

「c」は、常に「カ」行の子音「k」
「g」は、「ガ」行の子音「g」
「h」は、「ハ」行の子音「h」、ときに無音
「j」は、「ヤ」行の子音「j」、本来は母音の「i」と区別がなかった。
「s」は、常に「サ」行の子音[s]
「v」は、「ワ」行の子音「w」、本来は母音の「u」と区別がなかった。


注意すべき事項
「ch」、「ph」、「th」は、「h」は無視してそれぞれ「c」、「p」、「t」の発音になる。
本来はギリシア語の「Χ」(キー)、「Φ」(ピー)、「Θ」(テータ)を表すために使われたもので「c、p、t」に「h」という帯基音が加わったことを示している。しかし、この「h」はよほど注意深く観察しないと分からない。

これは、日本の例だと、貝は一般的には「kai」だが注意深く観察すると「khai」と発音している、同様にパンは「phan」、鯛は「thai」となっている。しかし一般的にこれに気付くことはないので「h」は省略して表記している。歌手でよく「h」の音を入れて発音して歌っている人が多いが、歌詞に書くと「h」の音は消えている現象と同じ。

・同じ子音が2つ重なる場合は、それぞれ発音する。
ローマ字の促音(つまる音、「ッ」)やパソコンでの促音の入力のとは異なる。
例: 「puella」は「pu-el-la」で「プエルラ」、「terra」は「ter-ra」で「テルラ」、
「mammillaria」は「mam-mil-laria」で「マンミルラリア」などと発音する。

「mm」、「mp」、「mb」は、「nm」、「np」、「nb」の発音になる。


●発音の例外
以上は、基本的な古典ラテン語の発音だが、
現実には、基本と異なった状態が通例のごとく見受けられる。

@古典ラテン語にはなかった文字「j、v、w」の発音は
「j」は、「i」と区別され、「ヤ」行の子音「j」となった。
「v」は、「u」と区別され、Aのようになった。(Aを参照)
「w」は、ロマンス語では用いない文字だが、英語・ドイツ語等の北欧系から入った単語に使用する必要から、英語と同じように「wi、we、wo」は「ウィ、ウェ、ウォ」と発音する。なお、「wa、wu」は「ワ、ウ」。

A「v」の発音
基本は「ウ」だが、「ヴ行」の発音・表示されることが多い。

過去 [v]音は「バ行」表記が推奨されていたが、1991年の国語審議会で [v]音を「ヴ」表記を容認され、内閣告示され。ただし、小学校では「ヴ」の表記を教えず、中学校で「ヴ」表記を教えこととしている。
このような背景もあり、「v」の「ヴ」表記が定着してきたが、「バ」で表記されることもまだ多い。

B「ph」の発音
基本は、「パ行」だが現実には「ファ行」で発音・表示されることが多い。
※「f」と「ph」は本来異なる発音だが、日本の表示ではどちらも「ファ行」となってしまう。

実は、現代の日本語のハ行は、古代は「p」で、奈良時代には「Φ」になり、さらに江戸時代に入り「h」に変化してきた歴史がある。
日本においても「パ行」と「ファ行」と「ハ行」はごく近い親戚の関係にある。

現代の日本語に「ファ行」はないが、歴史的にはあり、現代でもちゃんと発音できる。
したがって、「ph」だけは「ファ行」として定着しているようだ。
他の「ch」と「th」とは歴史的経緯が異なる。

C語尾が母音で終わらないとき
日本語では、「n」以外の語尾は必ず母音で終わります。
ラテン語などは、子音で終わる言葉が多いので、その場合の発音です。

語尾が「n」以外の子音はローマ字にも登場しません。
子音で終わる発音は日本語には無く、したがって文字もないので、
その場合は、
子音の次に母音がない場合には「u」の音を補う(-tr、 -drの場合はt, dのあとにも「o」の音を補う)というものです。

しかし、言語に近づけたい場合の対応として、次のような方法もあります。
・対応1 終わった子音の文字をそのまま書く、例:「conoideus」なら「コノイデウs」、「〇〇um」なら「〇〇ウm」
・対応2 終わった子音をカタカナで小さく書く、例:「conoideus」なら「コノイデウ」、「〇〇um」なら「〇〇ウ


D母音の長短は無視
母音には同じ文字でも読み方が「長母音」で読む場合と「短母音」で読む場合があります。
しかし、その長短の違いは文字列からは判断できません。
そこで、すべての母音は短母音とみなして発音するのです。

「ヒト」は「ホモ サピエンス」(Homo sapiens)として知られていますが、
この読みは、正しく読むなら「ホモー サピエーンス」ですが、
現実には、長母音は全て短母音とし、「ホモ サピエンス」としています。
「Homo sapiens」の文字列を見ても、どれが長母音かは、日本語のように判断できません。


以上で、植物の学名を読む際の基本となる「古典ラテン語」の読み方について、
説明をしました。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。
本年は楽しくお付き合いくださいましてありがとうございました。

勉強になる記事の数々、来年も楽しみにしています。

急に寒くなりました。 どうぞご自愛くださいませ。
来年もよろしくお願いいたします。
サチ
2018/12/31 07:21
サチさんへ。
昨年は、大変お世話になりました。
本年も、引き続きよろしくお願いします。
昨日と本日、やっと多肉の冬支度を始めました。明日もやるつもりです。
わけい
2019/01/01 19:09

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