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zoom RSS インフルエンザ(2)〜インフルエンザの変異

<<   作成日時 : 2018/12/11 19:56   >>

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今回は、「インフルエンザ(1)〜毎年ワクチン接種する理由」の続きです。

●インフルエンザの変異のメカニズム
インフルエンザウイルスの表面の2種類のたんぱく質(HAとNA)があり、
「HA」は16種類、「NA」は9種類ある。

・HAとNAの組み合わせが「亜型」
「香港型」は「H3N2」の組み合わせ、「ソ連型」は「H1N1」の組み合わせ。
しかし、同じ亜型の中の同じ組み合わせでも微妙に違うコピーが発生し、
それがインフルエンザウイルスに何度も感染する理由になっている。

・遺伝子レベルで変異しやすく、さらに、タンパク質のHAとNAが16種類と9種類あるので、
単純に計算でも144通りの組み合わせ(種類・亜型)があり、
その組み合わせの中ですら微妙に変化するのでほぼ無限大に違う亜型が存在することになる。

・どのような仕組みでそれらが変わるのか、メカニズムには2つあり、
@「連続変異」(コピーミスによる変異〜マイナーチェンジ)
ウイルスが体内の細胞の中に侵入し、その細胞本来の複製情報を自らのウイルスを複製する情報に
書き換える事で増殖するのだが、その情報を書き換え時に何らかの影響で情報伝達ミスが生じ、そのまま複製されたウイルスが「変異型」となって複製され、その変異した状態のウイルスが次から増殖していくパターン。

A「不連続変異」(複数のウイルスの混ぜ合わせによる変異〜フルモデルチェンジ)
人間の体内に、鳥や豚に悪影響を及ぼすウイルスが入っても、本来なら人間は何も症状が表れない。
感染するウイルスが1種類だけとは限らない。同時に複数のウイルスに感染することもある。
このような時に、種類の違うウイルス間で、ウイルスの病原性や毒性とともにHAやNAがすっかり違う型に置き換わってしまうことがときにはある。

HAやNAがすっかり違う型に置き換わってしまうと、たとえば、今まで鳥だけに感染していた鳥インフルエンザウイルスが、このフルモデルチェンジの変異でヒトに感染するようになったり、さらに人から人に効率よく感染するように変化したのが、新型インフルエンザウイルス。数十年に一度程度、大流行(パンデミック)する事がある。

ほとんどの人が新型インフルエンザウイルスに感染してしまうと、季節性のインフルエンザとなりマイナーチェンジを繰り返して生き延びていく。


●インフルエンザと風邪の違い
風邪またはインフルエンザと自覚した時、あらわれた症状である程度判断がつく。
概ね、A型は毎年12月〜1月、B型は、2月〜3月に流行する。
A型は、高熱+全身症状。
B型は、微熱や平熱(高熱の場合もある)+消化器系症状。A型より症状が軽めの場合が多いが、長引く。

これらを踏まえて、・・・

自覚症状@〜喉の痛みやせき、くしゃみの場合は、「風邪」の可能性が高い。

自覚症状A〜倦怠感や頭痛、筋肉痛、悪寒の場合「インフルエンザ」の可能性が高い。
※インフルエンザは、はじめは咳や喉の痛みの症状が出にくい点が風邪と異なることに留意。

さらに、
自覚症状Aで、体温が38℃以上ならA型インフルエンザが高確率。

自覚症状Aで、体温が38℃以下or平熱や微熱でも、B型の可能性が高い。
B型の特徴は、「時期が2月〜3月」「消化器系の症状」「最初は呼吸器系の症状が少ない」が特徴。


●増殖スピードが速い
増殖スピードは非常に速く、1個のウイルスが1日で100万個以上に増殖する。
インフルエンザウイルスは常に変異と増殖を繰り返して、徐々にマイナーチェンジしながら生き延びている。
一度、インフルエンザにかかったのに、何度でもかかることがあるのは、変異したインフルエ ンザウイルスに感染するため。

※何度も感染すると言っても、同じ種類のインフルエンザウイルスではない。
なぜなら、一度感染すると、それと同じタイプには感染しないように抗体が出来ている。
※その意味では、実際にインフルエンザウイルスに感染した方が、多様で強力な抗体を獲得できることになる。
ただし、受験生や避けられないスケジュールがある人、児童や高齢者や体力がない人はインフルエンザウイルスに感染すると耐えられない場合があるので、ワクチン接種で予防した方がいいが、それでも100%の保証はない。


●インフルエンザの自然治癒
・インフルエンザを治す方法は自然治癒しかない。
実は、インフルエンザは、通常は、外出をせずに安静にしていれば、4〜5日で解熱し自然に治る病気。

※体の抵抗力が弱い児童や高齢者などは別。
※自然治癒は、体内に備わっている免疫機能が抗体を獲得することにより発揮される。

・なぜ薬を処方するのか
インフルエンザは、病院処方の薬で治る訳ではない。
それなのに、インフルエンザ特効薬と言われるタミフル(2001年)やリレンザ(2000年)が出てからは、薬を飲まないと治らないと思われるようになってしまった。

タミフルなどの薬は、ウイルスの増殖を抑えるものであって、死滅させる効果はない。
したがって、体の中でウイルスが増えきってから服用しても意味がない。

効果を得るためには、発症後48時間以内のウイルスが体内で増えきらないうちに服用することが必要。
24時間以内ならさらに効果が高い。
これで、インフルエンザが重症化したり長期化することを防ぎ、治癒期間を早める可能性が高まる。

インフルエンザはウイルスの影響力が風邪などに比べ強いため、症状が重症化する恐れが強い。
特に体の抵抗力が弱い小児や高齢者や基礎疾患のある人などは、肺炎などの合併症を起こしやすくなり、重症化により最悪死に至ることもある。
このようなことから、タミフルなどの薬を服用するが、ウイルスを直接殺して治しているわけではないことに留意する必要がある。


●発熱は体がウイルスを退治している状態
・基本的に発熱は、体がウィルスを退治しているサイン。体温が高い方が抵抗力が高まる。
無理に熱を下げるのは体の抵抗力を低下させ、結果長期化する可能性があるので、熱があるからと言って解熱剤を多用するのは良くない。

ただし、高熱が続き、眠れない・休めないなど、高熱により体がダメージを受け、体力が低下する場合は解熱剤の服用が必要になる。
この辺の判断は、医師が行うので、特に眠れない・休めないなどの医師が客観的に把握できない情報は、
患者の方から詳しく医師に伝えることが必要。患者が勝手に市販の解熱剤や風邪薬などを服用するのはNG。

※風邪の薬でインフルエンザは治らない、風邪とインフルエンザは全く別物。
アスピリンなどを含むサリチル酸系の薬やボルタレン、ボンタールなどの強い解熱作用のある薬の服用はNG。(病院で処方されることはない)


●インフルエンザウイルスは細胞外では短時間しか存在できない
インフルエンザウイルスは、細胞内寄生体なので細胞外では短時間しか存在できない。
しかし、インフルエンザウイルスにとっては乾燥した冷たい空気中は生存しやすい環境と言える。

【体内】  インフルエンザウイルスに感染すると24時間の潜伏 期間後、体内のウイルスは急激に増加する。
感染2日後にはピークに達し、その後急激に減少、感染 6日後には体内から消失する。
発症1〜4日 後までは周囲の人への感染源となる。

【凸凹の少ない表面】  ドアの取っ手やテーブルなどの凸凹の少ない表面での生存時間は24〜48時間。

【凸凹の多い表面】 紙や衣類など凸凹の多い表面での生存時間は12時間以下。

【空気中】  湿度50%以上の場合の生存時間は8時間ほど、乾燥状態では生存時間が長くなり1日以上。

【手・皮膚の表面】 手・皮膚の表面には多量のRNaseが存在するため、インフルエンザウイルスは速やかに分解され皮膚での生存時間は5分間未満。

※用語解説
RNase: RNAの分解酵素。リボヌクレアーゼ。あらゆる生物に遍く存在する酵素。


「インフルエンザ(2)〜インフルエンザの変異」は、以上です。
・リンク 「インフルエンザ(3)〜世界初のインフルエンザ治療薬」に続きます。
・リンク 「インフルエンザ(1)〜毎年ワクチン接種する理由」

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