Aで始まるデンドロビウムの原種

Aで始まるデンドロビウム

デンドロビウムの原種の正名とされる1232種、異名を含めて2000種以上の種について、把握できるものすべてをまとめました。
データが大きいので、種形容名の先頭文字ごとにページを分割して、リンク形式でこのブログが構成されています。
このページは、種形容語のイニシャルがAのデンドロビウムについて書いています。

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Dendrobium aberrance

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「Tp」は、デンドロビウム全体のトップにリンクします。
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番号 種名 Dendrobium 説明
* abbreviatum Schlechter (現在はDiplocaulobium abbreviatum(Schlechter) A.Hawkesの異名とされている。)
1 aberrans Schltr. ラトゥーレア節(aberransグループ)、パプアニューギニアに分布。300-1900mの山のコケの多い森の木性シダや日陰の木の幹に生育する。植物はさらに茎を出して5-20㎝になるが、バルブは2-3㎝の小型種。群がって生育する。茎はパープル色、オリーブ-黄色又はモス緑色。密なバルブは丸~紡錘形で葉の下に3-4節ある。葉は2まれに3枚。花序は5-8㎝、何年にもわたり花序をつける。花は1花序に2-6花。クリーミーな白色でセパルとペタルの外側にピンク~紫色の模様がある。深く切り込んだリップは純白色。花は円く十分に平開する。株に比較して大きな花をつける。大変珍しい入手困難な種。光は中光2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均中温25-28℃、夜の平均中温16-17℃。水は年間を通じて与え、冬は多雨861㎜で完全に乾かしてはいけない。
* abietinum Ridl. (D.pachyglossum Par. & Reichnb.f と同種)
2 acaciifolium J.J.Smith スラ諸島に分布。花は1花序に1つ、1.5㎝径。セパルは淡い黄色で弱い紫色の筋がある。リップは淡い黄色で濃い紫色の筋があり反っている。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均30-31℃、夜の平均24-25℃。水は年間を通じて与えるが冬は半乾き目に。
3 acanthophippiiflorum J.J.Smith イリアンジャヤ(西ニューギニア)に分布。花は1花序に2つ、3㎝径。花は白色で、リップ赤い縁取りがある。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均30-31℃、夜の平均24-25℃。水は年間を通じて十分に。
4 acerosum Lindley (D.subteres (Griffith) Lindley)
Strongyle節、ボルネオ、インドネシア、マラヤ、タイ、ビルマに分布。東南アジアの一般的な低地性種で、木の上や岩の表面の、いつも適度に開けた場所しばしば全太陽下で成育する。花径1㎝、セパルとペタルは白色、クリーム色、淡い緑色っぽい黄色、淡いローズ色。セパルとペタルとコラムフートはたいてい強い赤-紫色の筋がありセパルは褐色の筋が入る。3,5,7,11、12月咲き。光は3500-4500。温度は夏の昼の平均32-33℃、冬の夜の平均21-22℃で年間を通じて高温が必要である。水は冬は少なくする。
* achillis Rchb.f. D.calcaratum A.Richardを参照のこと。LewisとCribbはD.achillisをD.calcaratumの異名に含めていない。
5 acianthum Schlechter 北パプアニューギニアに分布。茎は45-50㎝。1花序に1花、小さくて、チューリップの形をした花で0.8㎝径。セパルとペタルは厚く肉厚で黄-緑色。リップは濃い赤-茶色。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均26-29℃、夜の平均22-24℃。水は年間を通じて与える。
6 aciculare Lindley (D.setifolium Ridley と D.philippinense Amesはしばしば異名とされるがSeidenfadenはこれを異名に含めていない。D.koeteianum Schlechterはしばしば異名とされるがSeidenfadenは異名に含めていない。)
タイ、ボルネオに分布。光は3000-4000。温度は夏の昼の平均32-33℃、冬の夜の平均23℃で年間を通じて高温が必要。水は冬は少なくてよい。1日花、年に数回咲く。バルブは20-30㎝長、立生の茎の基部数節は太り上部はかなり細くなる。茎の上部から短い花序が出る。単独花で、1.3㎝径、セパルとペタルは黄色で強い紫色のぼかしがあり距の方に向かってはっきりする。リップは白色で明るい紫色の筋が側裂片にある。
7 acinaciforme Roxb. (D.spatella Rchb.f., D.scalpelliforme Teijsm. and Binn.はしばしば異名とされるが、Seidenfadenは異名としていない。彼はD.banaense Gagnepainを異名に含めている。)
acinacifolume、acieciformeの表記は誤り。
アポルム節、インド、タイ~カンボジアに分布。茎は細長く伸び、葉は茎の基部から半分までにつき、その先の葉は退化している。上部の葉が退化した部分の各節にクリーム色の小花を1-2花つける。花軸は1cm。リップはコラムから離れている。光は中光1800-2400。温度は夏の昼間の平均低温23-25℃、冬の夜の平均低温6-7℃。水は冬は小雨81㎜で少なくする。
* aclinia Lindley not Rchb.f. (D.incurvum Lindley)
8 aclinia Rchb.f. not Lindley (D.pseudaclinia Lindley)
フィリッピンのルゾン諸島に分布。花は1花序に2-3個、2.5㎝径。黄色から麦色のセパルとペタルは長さより幅が広く十分には開かない。リップはセパルとペタルに似ている。花のセグメントはすべて似ている。光は2500-3500。温度は年間を通じて昼の平均29-33℃、夜の平均21-24℃。水は冬は少なく。
* acrobaticum Rchb.f. (D.capillipes Reichb.f.と同種)
* actinomorphum Blatter and Hallberg (D.crepidatum Lindleyと同種)
9 acuminatissimum (Blume) Lindley (Grastidium acuminatissimum Blume, D.caudatum var. javanica Teijm. and Binn.と同種。D.acuminatissimum (Blume) Lindley var. latifolium J.J.Smithは現在D.quinquecaudatum J.J.Smithの異名とされている。J.J.SmithはD.schwartzkopffianum Kraenzlinの記述はD.acuminatissimum (Blume) Lindleyに非常に似ていると示唆している。D.acuminatissimum (Blume) Lindley var. mamberamense J.J.Smithは現在D.angustispathum J.J.Smithの異名とされている。)
ボルネオ、フィリッピン、パプアニューギニア、インドネシア諸島(含むアンボン、ジャワ、スマトラ)に分布。花は小さいが、たくさんの花を付ける。細いセパルは3.3㎝長で先が糸のように細まっている。花は純白色、緑色、淡い黄色で赤-茶色のスポットがある。花保は短い。光は2500-3500。温度は年間を通じて昼間の平均25-27℃、夜の平均10-13℃。水は年間を通じて必要。
* acuminatum H.B. and K. not Lyon or Rolfe ex Ames. (現在はPleurothallis acuminata Lindleyの異名とされている。)
* acuminatum Lyon not Rolfe ex Ames. or H.B.and K. (D.lyonii Amesと同種)
* acuminatum Rolfe ex Ames. not H.B.and K. or Lyon (現在はEpigeneium acuminatum (Rolfe)Summerh.に移された。)
最初、1905年にRobert A. RolfeによりD.acuminatumとして記述されたが、1957年にV.S.SummerによりEpigeneium属に移された。
10 acutifolium Ridley スマトラに分布。花は白色で、2㎝径。セパルとペタルは披針形。白色のリップは基部にオレンジ色の斑点がある。光は2000-3000。温度は年間を通じ昼間の平均は23-24℃、夜の平均は16-17℃。水は年間を通じて必要。
11 acutilobum Schlechter 北パプアニューギニアに分布。光は2500-3000。温度は年間を通じ昼の平均27-29℃、夜の平均23-24℃。水は年間を通じて必要。花は1.6㎝径。花はローズ-赤色で、オレンジ-黄色のキールが波だったリップにある。
12 acutimentum J.J.Smith 西スマトラに分布。花は淡い黄-緑色で、1.6㎝径。リップは側裂片が無く波立って反っている。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均23-25℃、夜の平均15-16℃。水は年間を通じて必要。
13 acutisepalum J.J.Sm. 1911 ラトゥーレア節のterrestreグループに分類される。光は1500-2500。温度は年間を通じて昼の平均15-18℃、夜の平均7-10℃。水は年間を通じて適度に必要。
14 adae F.M.Baily (1884) (Callista adae (F.M.Bail.) Kuntze (1891), D.palmerstoniae Schltr. (1907), D.ancorarium Rupp (1945),Tropilis adae (F.M.Bail.) Rauschert(1983)
デンドロコリネ節、オーストラリアに分布。バルブは40cm長まで。細くて溝のある槍先状の葉をバルブの上部に2-4枚つける。花茎はバルブの上部から出て5㎝長、2-5花つける。花は2.5-3㎝径で、広く広がり暖かい日には美しく香るが、夜と曇りの日は半開で香りがない。白~クリーミーな白色~緑色っぽい白色~淡い緑色~淡い黄色やほとんどアンズ色までの変化がある。ときにペタルは白色セパルは淡い黄色~淡い緑色、ある型ではセパルの後ろがピンクっぽい茶色のものもある。花はしぼむにつれアンズ色になる。リップは白色~緑色で薄い赤い斑点がある。中央裂片は濃い綿毛状だが、細毛は短い。D.fleckeriによく似ており開花期以外の区別は難しいが、D. fleckeriに比べ、茎、葉ともに長く、丈夫で、4個の葉を持ち、メンタムがやや短く、セパルの幅が狭く狭三角形である。冬~春咲。各花は15-20日保つ。中高温性。栽培は、十分な換気が必要で、乾いた風・日当たり・高温は避ける。50%の遮光が必要。板栽培ではよく水をやり、鉢栽培では排水よく植え、乾いたら水をやる。寒さには強く短期間なら0度に耐えうる。
15 adamsii A.Hawkes キャロライン諸島に分布。緑色っぽい花は2.5㎝径で、ペタルの内側にピンクっぽい。反ったリップは毛で密に覆われ、中央に紫色っぽい赤色の斑がある。非常に香りが強い花は6時間保つ。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均28-29℃、夜の平均17-19℃。水は年間を通じて必要。
* adenanthum (Schlechter)J.J.Smith (現在はCadetia hispida (A.Richard)Schlechterの異名とされている。)
* adolphi Schlechter (D.puniceum Ridleyと同種)
* adpressifolium J.J.Smith (D.flexile Ridleyと同種)
* aduncilobum J.J.Smith (現在はDiplocaulobium aduncilobum (J.J.Smith) Hunt and Summerhayesの異名とされている。)
16 aduncum Wall.ex Lindl. (SeidenfadenはD.scoriarum W.W.Smithを異名に含めている。彼はD.aduncumの異名に D.hercoglossum Rchb.f., D.linguella Rchb.f.を加えていない。 D.aduncum var. faulhaberianum (Schlechter) Tang and WangはD.faulhaberianum Schlechterの異名。D.adancumのつづりは誤り。
ブラキアンテ節、名前はリップの先がフックのような形をしていることによる。インド、ブータン、ミャンマー、タイ、南中国、インドシナに分布。 バルブは細長く半下垂する。落葉性。花序は落葉したバルブの上方の節に生じ、2-5花つける。花は径2.5-3.5㎝で白色又はピンク色で大変上品で美しい。セパルとペタルは似ているが、セパルの方が尖っている。距は短く袋状の丸まった形、3㎜長。小さく丸まったリップは中に毛があり大きくて中央に光沢のある隆起があり、先端は下方に鋭く曲がっている。ずい柱は濃紅色。春-夏まで次々に咲く。光は中光2500-3500。温度は夏の昼の平均は高温29℃、冬の夜の平均は低温7-9℃。水は冬は小雨77㎜で少なくする。成長期には肥料を与える。
※hercoglossum に類似しているが、セパルの幅がaduncum は8-12㎜で広く卵状で尖っているが、hercoglossum は5-7㎜で細く槍先状で尖っている。hercoglossumは距がより目立たず、リップが2つの異なった部分に分かれている。
* aegle Ridley (D.erosum (Blume) Lindleyと同種)
* aemulans Schltr. (D.erosum (Blume) Lindleyと同種)
17 aemulum  R.Br.(1810) (Callista aemula (R.Br)O.Ktze.(1891), Dendrocoryne aemulum (R.Br.)Brieger (1981), Tropilis aemula (R.Br.) Rauchert (1983))
デンドロコリネ節、種形容語は、aemulus~競う(デンドロビウム属の他のメンバーと競う)の意。オーストラリア東南部に分布。非常に変化がある種で、次の3つの(又は4つの)生育型がある。①と②は一般的。①主に雨林などで生育し、細いバルブ茎で25㎝長まで、濃緑色で艶のある葉を持つ。②開けた森に生育し、短くずんぐりして込んだバルブ茎で10㎝長まで、どんよりした淡い葉を持つ。③珍しい型で非常に細いバルブ茎で25㎝まで。たいてい単独花。(④まっすぐなバルブ茎で主に雨林に生育する。)バルブは棒状で直立、小柄。革質の2-3葉を頂部につける。花茎は2-4本を頂生し、高さ5-8cm、花はほぼ平開し、径約3cm、白弁で花弁が細く、穂状(2-12輪)に着花する。有香。冬-春咲。温度は、夏の昼の平均中温26℃、冬の夜の平均低温7.5℃。日の当たる場所(高光4000fc)での板栽培でよく生育し、生育期は毎日水をやり、週1回液肥を与える。海岸近くの低地の光線の強い所に生育するので、夏でも直射日光下で育てる。冬の水やりは小雨289㎜、年内中雨137㎜。
* aeries Hort (D.aries J.J.Smithと同種)
18 affine (Decaisne) Steudel (1840) Basionym Onychium affine Dcne (1836)
(D.bigibbum sensu F.Muell.(1868) non Lindley (1853), D.dicuphum F.Muell. (1873), D.leucolophotum H.G.Reichb. (1882), Callista dicupha (F.Muell.) Kuntze (1891), D.urvillei Finet (1903), D.dicuphum F.Muell. var. grandiflorum Rupp et Hunt (1948), D.dicuphum F.Muell. var. album Hort. ex E.C.Cooper (1951)
フェラエナンテ節 オーストラリアに分布。F.Muelleerは1868年にD.dicuphumをD.bigibbumの名の基に記述した。彼はこの記述に基づき、1873年にD.dicuphumの名を用いた。最近(1986)P.CribbとM.Clements により、D.dicuphum はD.affine の異名であるとされた。D.affine F.Muell. の著者名は誤り。ケラトビウム節(スパチュラ-タ節)とする記述は誤り。バルブ茎は50㎝長まで、通常10-20㎝。ある地域ではこの種は矮小で成長したバルブ茎で10-13㎝長で、15mm長のバルブ茎から咲くこともある。50㎝長までの花序に、2.5-5㎝径までの花を20個までつける。通常は10-12花。花は広く開き白色又は白色にセパルの外側が緑色っぽいか、基部が濃栗色。リップは白色で、側片は濃栗色。ときに花全体がピンク色。花保良好。夏~冬咲き。板栽培がよいが、鉢植えは小さい鉢で排水よくする。強い光が必要。常に空気の流れと、夏の生育期の十分な水が必要。冬の最低温度15度。
* agamensis J.J.Smith (ときにD.agamenseとつづられ、Hunt and SummerhaysによりEphemeranthaに移され、現在はFlickingeriaの異名とされている。)
* agathodaemonis J.J. Smith (D.cuthbertsonii F.Muell. と同種)
* aggregatum H.B. and K not Roxburgh (現在はOrnithidium aggregatum (Kunth) Rchb.f.の異名とされている。)
* aggregatum Roxb, Lindl. (D.lindleyi Steud.と同種)
(D.aggregatum var.jenkinsii(Wallich ex Lindley) King and Pantlingは現在はD.jenkinsii Wallich ex Lindleyの異名とされている。)
19 agrostophylloides Schlechter Monanthos節、北パプアニューギニアに分布。花は逆さになって、1.3㎝径。長楕円形のセパルとペタルは光沢があって茶色っぽいか濃いチェリー-赤色。それらは先が反っている。光は2000-3000。温度は年間を通じ昼の平均28-30℃、夜の平均17-18℃。水は年間を通じて必要だが、冬は少なくする。
20 agrostophyllum F.Muell. (1873) (Callista agrostophylla (F.Muell) Kuntze (1891), D.muellerianum Schltr. (1907), Trachyrhizum agrostophyllum (F.Muell) Rauschert (1893))
トラキリズム節、名前は、草のような葉をしていることから、agrostis~草とphyllon~葉による。オーストラリアに分布。細いバルブ茎は90㎝長まで(栽培ではこんなにはならない)、オーストラリアのデンドロビウムの休眠に似ず2-3年かけて成長する。1-6㎝の根茎があるので場所をとる。葉は薄く、細い、槍先形で、20㎝まで。花は同じ茎に数年間続けて咲く。短い花序に2-4の淡い~濃い黄色の艶のある花を咲かせる。花は2㎝径、有香。リップは黄色で、紫茶色の模様があり、中央裂片は非常に短く広く2重の中央裂片に見える。条件が良ければ3週間保つ。光は2500-3500。温度は夏の昼の平均25℃、冬の夜の平均9-10℃。冬~春咲き。高湿度、通風、強光が必要。冬は雨量が少ない気候であるが、D.agrostophyllumは非常に水気のある環境で成育しオーストラリアのたいていの種よりも湿り気を必要とする。したがって冬でもある程度の水分が必要。
D.agrostophrllumのつづりは誤り。
21 agusanense Ames フィリッピンに分布する。バルブは1-4m長で下垂する。花は2-3㎝径で、植物の大きさに比べ非常に小さい。肉厚で反ったセパルとペタルは緑色で紫色の斑がある。光は1200-2500。温度は年間を通じて昼の平均28-32℃、夜の平均21-22℃。水は年間を通じて必要だが冬は少な目にする。
* ajoebii J.J.Smith (現在はDiplocaulobium ajoebii (J.J.Smith)Hunt and Summerhaysの異名とされている。)
22 alabense J.J.Wood(1990) ボルネオに固有。種形容語は、タイプの地域のAlab山による。1花序に1花。花は小さく、1日花。セパルとペタルはクリーミーな白色で軽く紫色の斑がある。クリーム色のリップは紫色のディスクがあり中央裂片の基部が黄色である。光は2500-3500。温度は年間を通じて昼の平均20-23℃、夜の平均9-10℃。水は年間を通じて必要だが冬は少な目にする。
* alagense Ames (ときどきD.alagensisとつづられる。D.luzonense Lindleyと同種)
23 alaticaulinum P.van Royen 北パプアニューギニアに分布。光は1800-2500。温度は年間を通じて昼の平均20-24℃、夜の平均8-10℃。水は年間を通じてかなり必要だが冬は少し少なくする。小さい花は0.4-0.5㎝径。セパルとペタルは基部が多かれ少なかれオレンジ色かピンク色で先端が白色がかる。リップはスカーレット色。距はバーント-オレンジ色。
* alatum Persoon (現在はMaxillaria alata Ruiz and Pavonの異名とされている)
24 albayense Ames. フィリッピン諸島に広く分布する。バルブは30㎝長。花は小さく、無香、白色に紫色と黄色の筋がある。光は2500-3500。温度は年間を通じ昼の平均26-29℃、夜の平均20-22℃。水は生育期は適度からたっぷりと与えるが、晩冬から早春の2-3ヶ月は半乾燥。
* albicolor Ridley (D.kentrophyllum Hk.f.と同種)
* albidulum Thwaites ex Trimen (D.diodon Rchb.f.と同種)
* lbiflorum Ridley (現在はCadetia albiflora (Ridley) Schlechterの異名とされている)
* albiviride P.van Royen (D.vexillarius J.J.Smithと同種)
25 albosanguineum Lindley et Paxt (1851) ときにD.albo-sanguineumとつづられる。D.atrosanguineum E.Morren and DeVosは異名。
D.aphrodite auct. non Rchb.f. : Seidenfaden & Smitinand 1960 ; Kamemoto & Sagarik 1975 これは、Seidenfaden & Smitinand (またはKamemoto & Sagarik )が、D.aphrodite の原著者のRchb.f.が指定したタイプと異なる植物を、D.aphrodite と誤って同定したが、それはD.albosanguineum Lindley であったことを意味している。
デンドロビウム節の2グループに分類される。ミャンマー、タイに分布。この種をD.aphroditeとして販売したり、紹介していることがあるので注意を要する。クリーム色の大輪。バルブは18-28㎝長。落葉性。花序はバルブの上部から出て5-7.5㎝。径7.5㎝の肉厚の花を2-7、ときには10つける。花は白色か淡いクリーム黄色、ときに紫色がかかり、ペタルはセパルより幅広い。リップは幅広く倒卵形、白地に濃紫色の目が2つあり、先はV字形に切れ込む。春咲。有香。花保良好。高温性。光は2500-3500。温度は夏の昼の平均25-26℃、冬の夜の平均16-17℃。水は生育期には頻繁にたっぷりやるが早く乾くこと、秋の成熟後は徐々に減らす。
* alboviride Hayata not Parish or Roxburgh. (D.linawianum Rchb.f. と同種)
* alboviride Parish not Hayata or Roxburgh (D.scabrilingue Lindl.と同種)
D.alboviride Hay.と同種とするのは誤りである。
* alboviride Roxburgh not Hayata or Parish (S.Y.HuはD.alboviride Roxburgh var. majus RolfeをD.linndley var. majus (Rolfe) S.Y.Huの異名としている。D.alboviride Roxburghの他の記述は見あたらない。)
* album Boxall not Hooker or Wight (Merrillは、正しい名前はおそらくD.album Wightとしている。)
* album Hooker not Boxall or Wight (現在はMaxillaria alba Lindleyの異名とされている。)
* album Wight not Boxall or Hooker (D.aqueum Lindleyと同種)
* album Williams (D.wardianum Warnerと同種。Hawkesがこの名をあげたが、他には見あたらない。)
26 alderwereltianum J.J.Smith スラウェシに固有。バルブは18㎝長。短い花序が上部の葉腋から生じ、2花つける。光は2500-3500。温度は夏の昼の平均23℃、冬の夜の平均15-16℃。水は晩春から早秋までたっぷりやり、晩秋に徐々に減らす。
27 alexandrae Schltr. 1912 ラトゥーレア節のspectabileグループ。ニューギニアに分布。D.spectabileに似ているが、短く広いリップであることと、リップとセパルが波立っていないことで区別される。近い種で緑白色地に濃紫点のすじ、ペタルよじれてとがる、セパル細く反り返っておもしろい形。
* alexisense (Schlechter)J.J.Smith (Cadetia bigibba Schlechterと同種) 北パプアニューギニアに分布。
* algosum Reinwardt (現在はTaeniophyllum speciesの1つと見なされている。)
28 aliciae Ames and Quisumbing フィリッピンのルゾン諸島の固有。バルブは85-100㎝、下垂性、細く、株になり、なめらか、枝を生じない。1花序に2花つく。星の形をした花で、6-12㎝径。セパルとペタルは非常に長く細く、麦-黄色で赤い斑があるが、側裂片は白色。リップは短い白い毛で覆われている。光は1500-2500。温度は夏の平均22-24℃、冬の夜の平均13-14℃。水は春から秋まで水分を保ち、晩秋には徐々に減らす。
* alleizettei Gagnepain (D.sociale J.J.Smithと同種。)
* allioides J.J.Smith (D.violaceum Kraenzl. subsp. violaceumと同種)
* aloideum Llave and Lexarza (メキシコの未確認の植物に用いられた無効な名前。)
. alobayense neworchids67に名前だけ登場する。D.albayenseの誤りと思われる。
29 aloefolium (Blume) Reichb.f. (ときにD.aloiaefoliumやD.aloifoliumとつづられる。)
(Macrostomium aloefolium Bl., Aporum serra Lindl., A.micranthum Griff., D.micranthum (Griff.) Lindl.)
(D.serra (Lindley) Lindley)
(SeidenfadenはD.cochinchinense Ridleyを異名に含めている。インドシナに分布するその種は誤ってD.anceps,D.albayense,D.acinaciformeと同一視されていたが、D.aloifoliumの異名であるとした。SeidenfadenはD.lobbii Lindleyを異名としたが、ときに異名とされているD.ramificans J.J.Smithは特に除いている。MerrillとValmayorはKraenzlinが用いたD.aloifolium Reichb.f.は実際にはD.merrillii Amesであるとしている。)
アポルム節、タイ、ジャワ、ボルネオの低地に分布。バルブは150cmで、扁平形。密に葉が互生する。葉は卵形、多肉で長さ2.5-3cm、基部の葉は重なる。花は茎頂から生じ、径5㎜の小輪で、セパル・ペタルは白色に緑色が入り、後方に反る。リップは緑に赤紫色が入り、舟形で先端は楔形。秋咲。中高温性。光は3000-4000。温度は夏の昼の平均31-32℃、冬の夜の平均13-14℃。水は生育期は水分を保ち、秋の成熟後は徐々に減らす。
+ alpha (10)に名前だけ登場する。
. aloifolium Swartz (SchlechterがAporum節の議論において含めていたが、他の記述は見あたらない。)
* alpestre Royle (D.monticola Hunt and Summerhayesと同種)
* alpestre Swartz (現在はPleurothallis alpestre Lindleyと異名とされている。)
* alpinum P.van Royen (D.rigidifolium Rolfeと同種)
* alterum Seidenfaden (D.dantaniense Guillauminと同種) 
31 alticola Schlechter ニューギニア北部に分布。バルブは35-45㎝長、硬く、枝を生じない。短い花序に2花つける。花は2㎝径。セパルとペタルは黄色っぽくて、赤色の点がある。光は1500-2500。温度は年間を通じて昼の平均19-21℃、夜の平均8-10℃。水は水分を保つ。年間を通じて生育環境を確保する。
32 altomontanum A.Gilli パプアニューギニアに分布。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均22-25℃、夜の平均10-12℃。水は年間を通じ水分を保つが、冬は少し減らす。バルブは100㎝。1花序に5-10花。セパルとペタルはライラック色で先端が白色。ライラック色のリップにはオレンジ色の縁飾りがある。
33 amabile (Loureiro) O’Brien (Callista amabilis Loureiro, D.bronckhartii Wildemanは異名。Seidenfadenは D.bronckhartiiを異名に含めているが、D.amabileと一緒にする根拠は見直されるべきとした。HawkesはD.amabileをD.thyrsiflolum Rchb.f.の異名としたが、後の著書は別の種としている。)
ハイナン、中国、ベトナムに分布。光は中光2500-3500。温度は夏の昼の平均中温26-27℃、冬の夜の平均低温10-11℃。冬の水は多雨1112㎜で乾いたらやるが、長く乾いたままにしない。バルブは90㎝長、中央が太る。葉は茎の頂部近くに2-5枚。花序は30㎝で下垂する。花は5.6㎝径。セパルとペタルは通常淡いローズ色で、白色の時もある。リップの基部の長い横の毛でD.amabileに近い関係の他の種と区別される。
* amabile Schlechte (D.furcatum reinwardt ex Lindleyと同種)
34 amblyogenium Schlechter (D.erosum Kraenzlin not Lindley)
スラウェシに固有。バルブは70㎝長。1花序に10-15花。花は小さく1㎝径で、ピンク色で先が白っぽい。光は1200-2400。温度は年間を通じ昼の平均24-27℃、夜の平均17-18℃。水は年間を通じて水分を保つ。
35 amblyornidis Rchb.f. イリアンジャヤ(西ニューギニア)に分布。バルブは60㎝長。花序は短く1-2花をつける。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均20-22℃、夜の平均14-15℃。水は年間を通じて水分を保つが、冬はいくらか減らす。年間を通じて生育環境を維持する。
36 amboinense Hoker f. (Callista amboinensis O.Kuntze)
モルッカスのアンボン諸島に分布。セパルとペタルは白色かクリーム色で赤色とオレンジ-赤色の筋と赤色の縁取りがある。黄色っぽいリップも赤色又は濃紫色のアウトラインで、ディスクは濃オレンジの斑がある。花保は短く1日。バルブは20㎝長、基部が太り、上部は4-6角がある。花序は短く2-4花。花は7.6㎝径。光は2500-3500。温度は夏の平均温度31℃、冬の夜の平均23℃。水は年間を通じ十分に与える。年間を通じ生育環境を確保する。
D.ambinenseのつづりは誤り。
37 ambotiense J.J.Smith モルッカ諸島のパラウブルに分布。光は2000-3000。温度は年間を通じて昼の平均29-31℃、夜の平均24-27℃。年間を通じて生育環境を確保する。水は中程度、少し乾いたらやる。
* amesianum Schlechter (Hunt and SummerhayesによりEphemerantha属に移され、現在はFlickingeria属の異名とされている。)
38 amethystoglossum Reichb.f. (ときにはD.amethystoglossaとつづられる。)
ペディロヌム節、種形容語は紫の舌の意。フィリピン(ルソン島)の山に分布する。 バルブは棒状で直立し、30-60(50-90・Dendrobiums(87))㎝。葉は長さ約10cmの長楕円形の革質で各節につき落葉性。花序はバルブの頂部に近い節より1-3本生じ、10-15cm長で下垂し、15-20の美花を房状に密生させる。花は径3㎝前後で白色、リップは赤紫色を彩る。セパル・ペタルは完全に展開しない。同じバルブに数年間花をつける。有香。光は低光1500-2400fc。温度は夏の昼の平均低温22-24℃、冬の夜の平均中温13-14℃。冬の水は小雨264㎜、年内中雨175㎜。冬-春(2-5月)咲。涼しく、湿度と通風が必要。
var. album
39 amoenum Wallich ex Lindley (D.egertoniae Lindley, D.mesochlorum Lindleyは異名。HawkesはD.aphyllum (Roxburgh) C.Fischerも異名に含めているが、後の著者は異名に含めていない。)
(D.aphyllum と同種)
ヒマラヤ地域に分布。バルブは30-50㎝、細くて下垂する。花序は短く1-3花つく。花は4-5㎝径。幅広のセパルとペタルは白色で、ときに先がアメジスト色になる。白色のリップは先の方に紫色の斑があり、中央の方に大きい緑っぽい黄色がかかる。光は2000-3000。温度は夏の昼の平均23℃、冬の夜の平均2-7℃。水は春から早秋は水分を保ち、成熟した晩秋には徐々に減らす。
40 amoenum Lindley ネパール、ヒマラヤ、ビルマの年間を通して温暖で冬には霜が降りる地域に分布する。茎は細く、たいてい垂れ性で30-50㎝長。葉はすぐに落葉する。花はたいてい単独花で時々2-3花の花序になり、5㎝ 径。セパルとペタルは広く、白色で先端がアメジスト紫色になる。リップは広く卵形で、細かい刻みがあり、白色で先端がアメジスト紫色、基部近くには黄色のブロッチがある。長く乾いて寒い期間の後 の夏期に花を咲かせる。
※D.amoenum Lindley は、(9)に記述のD.amoenum Wall. et Lindley (D.aphyllumの異名)と同一の種かどうかは不明だが、D.aphyllum には似ていない。
41 amphigenyum Ridl.(1916) (D. fantasticum L.O.Williams(1946))
ラトゥーレア節のaberransグループ。ニューギニアに分布。D.amphigenyum はD.dendrocolloides及びD.woodsiiと過去混乱されていた。D.amphigenyum は、リップが3裂していて、中央裂片は側裂片より短く、深い切れ込みがある。D.woodsiiは中央裂片の長さは側裂片以上で、より深い切れ込みがあるところが異なる。D.dendrocolloidesは非常に小さく短い中央裂片でむしろ2裂のようにみえるところが異なる。この種は、栽培上はD.fantasticumとしてよく知られている。
* amplum Lindley (現在はEpigeneium amplum (Lindley) Summerhayesの異名とされている。)
42 anamalayanum M.Chandrabose, V.Chandrasekaran, and N.C.Nair インド南西部の固有種。光は3000-4000。温度は夏の昼の平均23-24℃、冬の夜の平均10-12℃。水は春から秋は水分を保つが、晩秋の成熟後は徐々に減らす。バルブは2-3㎝長で、卵形で、緑っぽいピンク色。花序は13㎝、5以上の花を付ける。花は1.6㎝径、白色でピンク色がかかる。
43 anceps Sw. (Aporum.anceps)
アポルム節、種形容語は2稜形の意。ヒマラヤからミャンマー、タイ、ベトナムなどに広く分布。細いバルブは長さ30-50cmで、密に葉を2列につける。葉は多肉、扁平、先は尖り、長さ5-7cm。葉の形態のおもしろい種。花茎は各節から出て極短く、径約1cmの小さな花をチョコンとつける。花色は緑色っぽい黄色で、リップは紫色で縁取りがある。完全には開花しない。春-秋咲。有香。板付で、高温、湿度を与え冬の最低温度15℃にする。栽培は難しい。光は中光2500-3500。温度は夏の昼の平均高温29℃、冬の夜の平均低温7-9℃。水は春から早秋は十分与え、晩秋の成熟後は徐々に減らす。冬は小雨18㎜。
* ancorarium Rupp (D.adae F.M.Bail.と同種)
+ andanii ニューギニアに分布。ディクロマによく似るが花や株が小さい。
44 andersonianum F.M.Bail. スパチュラータ節、ニューギニアに分布。D.antennatumとD.linealeとの自然交雑とも考えられている。そうだとすれば、D.schumannianum Schltr.の異名となる。
D.discolor と同種との記述は疑問。
* andersonii J.Scott (D.draconis Rchb.f.と同種)
45 andreemillarae T.M.Reeve (ときどきD.andreemillariaeとつづられる。)
パプアニューギニアに分布。非常に希少種。
* angiense J.J.Smith (ときどきD.argienseとつづられる。D.subclausum Rolfeと同種。)
* angraecifolium Finet (Schlechterはこの名前をMacrocladium節の定義のときに用いた、しかし他の記述を見つけられない。)
* angraecifolium Schlechter (D.branderhorstii J.J.Smith)
ニューギニアに分布。
* angulatum (Blume) Lindley 1830 not Lindley 1828 (現在Flickingeria angulata (Blume) A.Hawkesの異名とされている。)
* angulatum Lindley 1828 not Lindley 1830 (D.podagraria Hooker f.と同種。)
46 angustiflorum J.J.Smith イリアンジャヤに分布。
* angustifolium Ames not (Blume) Lindley (現在はFlickingeria chrysographota (Ames) A.Hawkesの異名とされている。)
* angustifolium (Blume) Lindley not Ames (しばしばD.rumphiae Rchb.f.の異名に取上げられているが、現在はしばしばFlickingeria angustifolia (Blume) A.Hawkesの異名とされている。D.rumphiae Rchb.f.を参照のこと。)
47 angustipetalum J.J.Smith アンボイ、テルナーレ諸島に分布。
48 angustispathum J.J.Smith (D.acuminatissimum Lindley var. mamberamense J.J.Smith)
イリアンジャヤに分布。
49 annae J.J.Smith マラヤの南西部、スマトラの南部に分布。
50 annamense Rolfe ベトナムに分布。
51 annuligerum Rchb.f. マレーシアに分布。
52 anosmum Lindley (D.macrophyllum Lindl. non A.Rich, D.superbum Rchb.f., D.leucorhodum Scholz., D.scortechinii Hooker f., D.macranthum Hooker non A.Rich)
デンドロビウム節の1グループに分類される。ボルネオ、インドネシア、ラオス、マレーシア、ニューギニア、フィリピン、スマトラ、ベトナムに分布。最初John Lindleyにより1838年にD.macrophyllumと記述されたが、その名はすでにA.Richardにより他の種で使われていた。そこでLindleyは1845年にD.anosmum と名を変えた。H.G.Reichenbachは同じ種をD.superbum と記述し、これが今もよく使われている。形容語の superbumは華麗なの意。バルブは80㎝に伸び下垂する。花は、葉の落ちたバルブの各節に2個ずつ整然とつき、淡赤紫色で基部は濃赤紫色。白色花もある。花径6-10㎝でいっせいに咲く。有香。(冬-)春咲。粗い素材で植え、成長期には十分水を与えると成育がよい。冬には休眠させ、最低温度15℃にすると花がつく。光は中光2500fc。温度は夏の昼の平均高温28℃、冬の夜の平均高温18℃。冬は小雨265㎜、年内中雨211㎜。
var.dilacogill 花径11.5㎝。有香。5-10月咲。
var. album, var. semi-alba
* ansusanum Schlechter (D.zippelii J.J.Smithと同種)
* antelope Reichb.f. (D.bicaudatum Reinw. ex Lindl.と同種)
D.antelope がD.discolor と同種する記述は誤り。
53 antennatum Lindley (1843) (D.d’albertisii H.G.Reichb. (1878), Callista antennata (Lindley) Kuntze (1891)) 
スパチュラータ節、種形容語は触覚を有するの意。ニューギニアからソロモン諸島及び北東オーストラリアに分布する。バルブは根元部がやや太く、上部に行くほど細くなる。直立する。オーストラリアの株は60㎝長までだがニューギニアのは130㎝長以上になる。葉は厚肉で長楕円形(小判型)、上部に行くほど小さくなる。花茎はバルブの上部から出て20-30㎝。径4㎝の花を10輪つける。セパルは白~淡い緑色で後ろに反る、ペタルは緑色で、細く、ねじれながら立ち、兎の耳を思わせる。Anterope類と呼ばれる。リップは大きく、白色で紫色の筋又は模様が入る。萼の基部は合して距となる。果実は非常に大きい。花保良好(2ヶ月)。有香。冬-春咲。板栽培がよいが、鉢の場合は粗く植え、2年に1回は植え替える。夏の成育期間中は十分な水が必要、冬の休眠中はごく少なく。光は中光2500fc。温度は夏の昼の平均高温30.5℃、冬の夜の平均高温21.5℃。冬の水は多雨890㎜。
54 anthrene Ridley (ときどきD.anthereneとつづられる。)
サラワク、ボルネオ、スマトラに分布。
55 apertum Schlechter パプアニューギニアの北部に分布。
56 aphanochilum Kraenzlin モルッカ諸島(アンボンとセーラムを含む)に分布。
57 aphrodite Reichb.f. (D.nodatum Lindley)
モールメイン、ビルマに分布。この植物は最も高い木の頂部でD.albosanguineum Lindl.とともに生育する。バルブは25-38㎝長だが、変化が多い。花は5-8㎝径で、上品な香りがある。花は白色から黄色っぽいクリーム色まであり、十分には開かない。リップの中央裂片は硫黄色で縁に沿って白色があり、基部には2つの血-赤色か栗色のブロッチがある。アンサーキャップは明るい紫色で非常に目立つ。光は中光2500-3500。温度は夏の平均中温25-26℃、冬の夜の平均中温16-17℃。水は生育期間中は十分に与えるが、秋の成熟後は徐々に減らす。冬は小雨79㎜。
D.aphroditeとD.albosanguineum が混同されて紹介されたのは、Seidenfaden & Smitinand (またはKamemoto & Sagarik )が、D.aphrodite の原著者のRchb.f.が指定したタイプと異なる植物を、D.aphrodite と誤って同定したが、それはD.albosanguineum Lindley であったことに起因している。D.aphrodite auct. non Rchb.f. : Seidenfaden & Smitinand 1960 ; Kamemoto & Sagarik 1975
58 aphyllum (Roxb.) C.B.Fischer (D.amoenum Wall.ex Lindl., D.pierardii (Roxb.) C.E.Fischer)
(D.cucullatum R.Br., D.pierardii Roxb. ex Hook)
(D.mesochlorum, D.amplum, D. egetroniae)
デンドロビウム節の1グループに分類される。インド、ミャンマー、タイ、インドシナ、マラヤに分布。細長いバルブは下垂し1mまでになる。各節に長楕円形、長さ6-8cmの革質葉をつける。落葉した茎いっぱいに弱々しい花を各節に2輪ずつつけ、花はピンク色にリップだけはクリーム色で基部は管状となり紫色の条線が入る。花径5cm。有香。花命は比較的短く7-10日。吊して作ると良い。冬はすっかり乾燥させた後、水と養分を十分に与えると春に見ごたえのある花を咲かせる。中温性。冬の最低温度12℃。低温に耐え、あまり暖かにすると花つきが悪くなる。栽培は容易で、よく高芽を出して増える。
この種は、一般的にD.pierardiiとか、D.amoenumとして栽培されていることが多い。D.pierardiiは人名(Pierard)に因む。
pierardii var. lantinifolium
pierardii var. cucullatum (D.cucullatum R.Br.)
pierardii var. latifolia
* apiculiferum J.J.Smith (正しくは移されなかったが、Schlechterはこの植物をCadetia apiculifera (J.J.Smith) Schlechter)
* aporoides (lindley) Merrill (現在はEria aporoides Lindleyの異名とされている。)
アポルム節、フィリピンに分布。燐片状多肉葉を二列につける。小型種。各葉腋から花茎を伸ばし、黄色の大きな苞を4枚つけ、1つの花をつける。花は白色。春咲。
59 appendicula Schlechter パプアニューギニアの北部に分布。
* appendiculatum (Blume) Lindley (現在はFlickingeria appendiculata (Blume) A.Hawkesの異名とされている。)
* appendiculiforme Kraenzlin (D.distachyum Lindleyと同種)
* appendiculoides Ames (D.bunuanense Ames)
60 appendiculoides J.J.Smith イリアンジャヤに分布。
* aprinoides J.J.Smith (現在はCadetia aprinoides (J.J.Smith) Schlechterの異名とされている。)
61 aqueum Lindley (D.album Wight)
デンドロビウム節、インドに分布。バルブは15-45cm、やや湾曲する。花は2-3輪が束生し径3.5-4.5cmで緑白色。リップは基部は淡黄色、3裂の側裂片はコラムを囲み、中央裂片は三角形で毛があり、先は反る。秋咲。
* arachnanthe Kraenzlin (D.discolor Lindleyと同種。)
* arachnites Reichb.f. not Thouars (D.dickasonii L.O.Williamsと同種。)
(D.inversum) 
ミャンマーに分布。種形容語はクモの語意。下垂性のバルブが細い。花は1-3輪で、径3cm、輝きのある橙赤色で、リップに紫色の筋がある。弁質は半透明。春咲。中温性。
* arachnites Thouars not Reichb.f. (現在はAeranthes arachnitis Lindleyの異名とされている。)
* arachnoideum Schlechter (現在はDiplocaulobium arachnoideum (Schlechter) Carrの異名とされている。)
* arachnoglossum Rchb.f (Schlechterはこの名前を、D.arachnostachyum Rchb.f.に対する原著の引用をさらに引用している。)
* arachnostachyum Reichb.f. (D.macranthum A.Rich.と同種)
* araneola Schlechter (現在はDiplocaulobium araneola (Schlechter) Carrの異名とされている。)
62 araneum J.J.Smith イリアンジャヤに分布。
* aratriferum J.J.Smith (現在はDiplocaulobium aratriferum (J.J.Smith) Hunt and Summerhayesの異名とされている。)
* araucaricola (Cruttwellは、この種の名前を作者の名前無しでパプアニューギニアに分布する種としている。)
63 arcuatum J.J.Smith ジャワに分布する。
* ardenii Ridl. (ときどきD.ardeniとつづられる。現在はFlickingeria angustifolia (Bulume) A.Hawkesの異名とされている。)
* arfakense J.J.Smith (正しくは移されなかったが、Schlechterはこの植物をCadetia arfakensis (J.J.Smith) Schlechterの異名とした。)
* argiense J.J.Smith (D.subclausum Rolfeと同種。)
64 aridum J.J.Smith イリアンジャヤに分布。
65 aries J.J.Sm. (ときどきD.aeriesとつづられる。)
スパチュラータ節、ニューギニアに分布。
66 aristiferum J.J.Smith イリアンジャヤに分布する希少種。
67 armeniacum Cribb 1981 ラトゥーレア節のpunamenseグループ。
* armitiae F.M.Bailey (D.baileyi F.Muellerと同種。)
68 aromaticum J.J.Smith イリアンジャヤに分布。
69 arthrobulbum Kraenzlin ニューカレドニアに産するとして記述されたが、N.Halleはそこでは発見されていないとしている。
* articulatum Teijsm. and Binn (Kraenzlinによる正当でない名前として掲げられた。)
* aruanum Krzl. (D.mirbelianum Gaud.と同種)
* ashworthiae O’Brien (D.forbesii Ridleyと同種)
70 asperatum Schlechter パプアニューギニアの北部に分布。
* asperifolium J.J.Smith (D.cuthbertsonii F.von Mueller と同種)
* asphale Rchb.f. (この種の生態に関する情報は記述されておらず、最近の著書には記述されていない。)
71 assamicum S.Chowdhury インドの北部アッサム地域に分布。
72 asumburu P.van Royen パプアニューギニアに分布。
73 atavus J.J.Smith ジャワに分布。
74 atjehense J.J.Smith スマトラの北部に分布。
* tractodes Ridley (D.heterocarpum Lindley & Wall. と同種)
(D.heterocarpum Lindleyと同種)
* atromarginatum J.J.Smith (D.cuthbertsonii F.Muellerと同種) 
* atropurpureum Ames (D.cultratum Schlechterと同種。)
75 atropurpureum (Blume) Miquel (Oxystophyllum atropurpureum Blume,
SeidenfadenはD.atropurpureumの名前を取巻く混乱について述べた。彼の見解では、いくつかの種の誤った同定が次の植物の名前となり、誤って異名とされた(つまり以下は異名でない):Oxystophyllum carnosum Blume, D.carnosum (Blume) Rchb.f., D.concinnum Miquel, D.excavatum (Blume) Miquel)
* atropurpureum Kraenzlin (D.lockhartioides Schlechterと同種。)
* atropurpureum J.J.Smith (D.moluccense J.J.Smithと同種。)
. atropurpureum Ridl. neworchids67の記述はD.atropurpureum (Blume) Miquelの誤り。
76 atrorubens Ridley not Schlechter (ときどきD.atro-rubensとつづられる。Holttumは、D.atrorubensはD.sinuatum (Lindley) Lindley ex Rchb.f.と非常に近い関係で、違いは主に花色、としている。)
マラヤに固有。
* atrorubens Schlechter not Ridley (D.torricellianum Kraenzlinと同種。)
* atrosanguineum E.Morren and De Vos. (D.albosanguineum Lindleyと同種。)
* atrosanguineum Schlechter 詳細不明種。
77 atroviolaceum Rolfe 1890 ラトゥーレア節のjohnsoniaeグループ。種形容語は黒紫色の意。ニューギニア東部に分布。バルブは根元が細く上半分が太り棍棒状、15-30㎝。葉は10*4㎝、バルブの上部に2-3枚つける。花茎はバルブの上部から出て10㎝。花径6-7㎝の花を4-8輪つける。クリーム色~淡緑色で赤紫色の斑点が強く入る。リップは3裂し、側裂片は内側に巻き内部は濃紫色で美しい。主に春咲だが1年を通して不定期に咲く。同じバルブに数年間咲く。花保良好3ヶ月。有香。通風よく、水と湿度を好み冬の最低温度10℃。高温性。
78 attenuatum Lindley (Seidenfadenは、この植物の名前を取巻く混乱について記載している。この植物はボルネオで発見された。)
. atuvus D.atavus J.J.Smithの誤りと思われる。
* augustae-victoriae Kraenzl. (D.lineale Rolfeと同種)
* aurantiaco-purpureum Nicholls (D.prenticei (F.Muell.) Nichollsと同種)
* aurantiacum F.Mueller not Rchb.f. (現在はBulbophyllum schillerianumの異名とされている。)
* aurantiacum Reichb.f. not F.Mueller (D.chryseum Rolfe.と同種。)
* aurantiflavum P.van Royen (D.subclausum Rolfeと同種。)
79 aurantiroseum P.van Royen ex T.M.Reeve ニューギニアに分布。山地(たいてい2440-2560m)の日陰の緩いコケに着生して分布。植物は長さ5-10㎝、バルブは長さ2㎝。葉は頂部に1-2枚。花序は2㎝、葉のないバルブの多くの節から生じる。花序は多くの花が密である。花は多く、1.8-2.8㎝、十分には開かない、円いセパルとペタルは立ち扇風機に似ている。セパルとペタルはピンク色からムーブ色で先端が白色。リップは側裂片が無く側辺に沿って内側に反り、中裂片の先端は目立つオレンジ色から赤-オレンジ色の帯でピンク又は白色を伴う。光は低光1500-2500fc。温度は年間を通じて昼の平均低温22-25℃、夜の平均低温10-12℃。水は年間を通じて多雨。年間を通じて生育環境を保つ。
* aurantivinosum P.van Royen (D.brevicaule Rolfeと同種。)
* aureicolor J.J.Smith (D.auricolor J.J.Smithと同種。)
* aureilobum J.J.Smith (現在はFlickingeria aureiloba (J.J.Smith) J.J.Woodの異名とされている。)
* aureum Lindley (D.heterocarpum Lindley & Wall.と同種)
80 auricolor J.J.Smith (J.J.Smithは最初にその植物の名前をD.auricolorとしたが、HawkesはD.aureicolorとしてのその植物をDiplocaulobium aureicolor (J.J.Smith) A.Hawkesに移した。花は1日花。)
81 auriculatum Ames and Quisumbing フィリッピンに分布。バルブは30-80㎝長。1花序に1花。目立つ花は香りがなく6㎝長。花は白色のペタルと、基部が紫色の白色のリップがある。距と側ペタルは緑っぽい白色。光は1800-2400。温度は年間を通じて昼の平均24-28℃、夜の平均15-18℃。冬の水は減らし水やり間は乾いても良い。
* auriculatum Reichb.f. (D.papilio Schltr. et Loher.と同種)
フィリピンに分布。花は、花径4cm、白色、リップは基部が緑色。有香。夏咲。なお、D.papilioと呼ばれていた種でリップが白色のものは実はこの種で、本当のD.papilioにはリップにピンク色が入る。
* auriferum Lindley (現在はThrixspermum auriferum (Lindley) Schlechterの異名とされている。)
82 auroroseo Lindley この名前はKraenzlinのD.pictum Lindleyの著書に見られるが、Kraenzlinの索引にはD.auroroseum Lindleyとなっている。さらなる情報は見あたらない。
* auroroseum Rchb.f. (ときどきD.aureoroseumとつづられる。D.nudum Lindleyと同種。)
83 austrocaledonicum Schlechter (ときどきD.austro-caledonicumとつづられる。HuntはD.cerinum schlechter not Rchb.f., D.critae-rubrae (critaerubrae) Guillaumin, D.garayanum A.Hawkes and A.H.Heller, D.inaequale Finet not Rolfe, D.mendoncanum A.Hawkesを異名としている。)
ニューカレドニア、アナトム、エロマンゴ、ブーガニビレ、ソロモン諸島に分布する。
84 axillare Schlechter パプアニューギニアの北部に分布。
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