Sで始まるデンドロビウム

Dendrobium stricklandianum
デンドロビウムの原種の正名とされる1232種、異名を含めて2000種以上の種について、把握できるものすべてをまとめました。
データが大きいので、種形容名の先頭文字ごとにページを分割して、リンク形式でこのブログが構成されています。
このページは、種形容語のイニシャルがSのデンドロビウムについて書いています。
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番号 | 種名 Dendrobium | 説明 |
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970 | sacculiferum J.J.Smith 1922 not 1929 | モルッカ諸島のテルナーレ島に分布。 |
* | sacculiferum J.J.Smith 1929 not 1922 | (D.dillonionum A.Hawkes and A.H.Hellerと同種。) |
971 | sagittatum J.J.Smith | (ときどきD.sagitattumとつづられる。) スマトラ、ジャワに分布。 |
972 | salaccense (Bl.)Lindley | (Grastidium salaccense Blume, D.bambusifolium Parish and Rchb.f., D.intermedium
Teijsm. and Binn. :Seidenfadenは、D.salaccenseの名前はD.cathcartii Hooker f.とD.gemellum
Lindleyとして同定されるべき植物に用いられてきたと述べている。彼は、SchlechterはD.salaccenseとD.pensile
Ridleyとは同一種と見なしている、と述べたが、Seidenfadenはこの異名は疑問としている。幾人かの著者は、D.haemoglossum
ThwaitesはD.salaccenseと同一種と見なしている。) 東南アジアに広く分布。 |
* | salaccense Hort. ex Rchb.f. not (Blume)Lindley | (D.bullenianum Rchb.f.と同種。) |
973 | salaccenres (Blume) Lindl. | (D.salaccense (Bl.)Lindleyの誤りと思える?) タイに分布。細いバルブ。草丈50㎝。葉はなめらかで尖っている。小さな竹の灌木に似ている。花序はバルブの節に白緑色の小中輪の花を1-3つけ、密集している。花は中輪で全開はしない。ペタルとセパルは明るい黄色。リップは薄くて尖っていて、中心部に大きな赤いスポットがある。おなじバルブに度々花をつける。珍種。厚く湿った気候に適している。 |
974 | salhutuense J.J.Smith | モルッカ諸島に分布。 |
975 | salicifolium J.J.Smith | イリアンジャヤに分布。 |
* | salicornioides J.J.Smith not Teijsm. and Binn. | (D.shipmani A.Hawkesと同種。) |
* | salicornioides Teijsm. and Binn. not J.J.Smith | (D.uncatum Lindleyと同種。) |
976 | salmoneum Schlechter 1905 | (D.trichostomum as used by Kranzlin not Rchb.f. ex Oliver) パプアニューギニアに分布。 |
977 | salomonense Schlechter | ソロモン諸島、ブーガニヴィレに分布。 |
978 | sambasanum J.J.Smith | (KranzlinはD.sambasanumをD.salicornoides Teijsm. and Binn.(現在はD.uncatum Lindley)の異名にリストしている。しかしながら、Seidenfadenは、Kranzlinはいくつかの異なった植物をD.salicornioidesと混同していると断言している。この問題が解決するまで、我々はD.sambasanumを有効な種として取り扱う。) ボルネオに分布。 |
979 | samoense Cribb | (オリジナルはD.tokai Rchb.f.と思われていた。CribbはD.samoenseを別の種として記述した。) スパチュラ-タ節 サモアにだけ分布する。草丈約50cmで長い花茎に黄色の中輪花を15輪ほど着ける。 |
980 | sancristobalense Cribb | ソロモン諸島に分布。 |
* | sandaiense Hayata | (おそらくD.sanseiense Hayataのつづり誤り、それは現在はEpigeneium sanseiense (Hayata) Summerhayesの異名とされている。) |
981 | sanderae Rolfe | フォーモサエ節 名はイギリスの育種家でラン収集家のH.F.C.Sander(1847-1920)に因む。フィリピン諸島に分布する。ルソン島の1000-1650mに生育。草丈60cm。花はバルブ頂に近い部分の数葉の間より、6-12花をつける。花は径8㎝、純白色でリップの基部に赤紫色の筋が入る。2つの形態があり:大きい花の方
var.major は春咲で、小さい方 var.parviflorum はたいてい秋咲。花保ち良い。 光は1500-2500、温度は年間を通じて昼の平均22-25℃、夜の平均13-16℃、水は冬少なく。D.deareiやD.schuetzeiに似た感じがするがそれらは高温性で、D.sanderaeは低温性である。 var.major 大きい花が咲く変種。春咲。 var.parviflorum 小さい花が咲く変種。たいてい秋咲。 var.surigaense |
* | sanderianum Rolfe | (D.parthenium Reichb.fと同種。) |
. | sanguieum | neworchids67に登場するが、D.sanguineumの誤りと思われる。 |
* | sanguineum Rolfe | (D.cinnabarinum Rchb.f.と同種。) |
* | sanguineum Swartz | (現在はBroughtonia sanuinea R.Brownの異名とされている。) |
982 | sanguinolentum Lindley | (D.cerinum Reichb.f. not Schlechter :Seidenfaden and WoodはD.kentrochilum
Hooker f.は異名かも知れないと示唆している。) 東南アジアに広く分布。 |
* | sanseiense Hayata | 現在はEpigeneium 属に分類される。艶のあるピンクで、株に比較して大きな花。小型で着生に良い。 |
* | sarasinorum Kranzlin | (D.furcatum Reinwardt ex Lindleyと同種。) |
983 | sarawakense Ames | (D.multiflorum Ridley not Parish and Rchb.f. :KewensisのインデックスにはD.sarawakense
Merrillの名前でリストされている。) ボルネオのサラワクに分布。 |
* | sarcanthum Lindley | (D.cuspidatum Lindley 1830 not 1858と同種。) |
984 | sarcochilus Finet | (D.megalorhizum Kranzlin, D.sarcochilus Finet var. megalorhizum (Kranzlin)
Halle) ニューカレドニアに分布。 |
985 | sarcodes Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
986 | sarcophyllum Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
* | sarcopodioides J.J.Smith | (D.simplex J.J.Smithと同種。) |
* | sarcostemma Teijsm. and Binn. ex Miquel | (ときどきD.sarcostomaとつづられる。D.macrophyllum A.Richardと同種。) |
* | sarcostoma Teijsm. & Bimm. ex Miq. | (D.macrophyllum A.Rich.と同種。) |
* | sarcostoma (Blume)Lindley | (現在はSarcostoma javanica Blumeとされている。) |
987 | sarmentosum Rolfe | (D.fragrans Hort. ex Hooker f.) ビルマに分布。 |
* | sarrasinorum Kranzlin | (D.furcatum reinwardt ex Lindleyと同種。) |
* | saruwagedicum Schlechter | (Reeve and WoodはおそらくD.brevicaule Rolfeの異名と見なした。) |
* | savannicola Schlechter 1907 not 1923 | (現在はDiplocaulobium savannicola (Schlechter)A.Hawkesの異名とされている。) |
* | sayeri Schlechter (1907) not Schlechter (1912) | (現在はCadetia sayeri (Schlechter)Schlechterの異名とされている。) |
* | sayeri Schlechter 1912 not Schlechter 1907 | (D.cruttwellii T.M.Reeveと同種。) |
988 | scabrifolium Ridley | イリアンジャヤに分布。 |
989 | scabrilingue Lindley | (D.alboviride Parish,D.hedyosmum Batem., D.galactanthum Schltr.) フォーモサエ節 名は粗い舌の意。タイ、ミャンマー、マレー半島に分布;低山の森。 バルブは30cm長まで、茎を包む葉鞘は黒毛を生ずる。葉は10.5cm長まで、革質。花序はごく短く、2花つける。花は、非常に香りが強く、3.5㎝径、厚弁ろう質、平開し、花保良好、アイボリー白色、リップは黄色と緑色。春咲。涼しくし十分な光と湿度で栽培し、冬の最低温度8℃。 |
* | scabripes Kranzlin | (D.purpureum Roxburghと同種。) |
* | scalpelliforme Teijsm. and Binn. | (D.acinaciforme Roxburghを参照のこと) |
* | scariosum Llave and Lexarza | (現在はPleurothallis scariosa Lindleyの異名とされている。) |
* | scarlatinum Schltr. | (D.puniceum Ridleyと同種。) |
* | schimperianum A.Richard | (現在はAngraecum schimperianum Rchb.f.の異名とされている。) |
* | schinzianum Kranzlin | (D.cymatoleguum Schlechterと同種。) |
* | schinzii Rolfe | (現在はFlickingeria schinzii (Rolfe)A.Hawkesの異名とされている。) |
* | schistoglossum Schlechter | (現在はFlickingeria schistoglossa (Schlechter)A.Hawkesの異名とされている。) |
* | schlechterianum J.J.Smith | (D.trilamellatum Schlechterの異名で、それをSeidenfadenは、おそらくFlickingeria bancana (J.J.Smith)A.Hawkesの異名であろうとしている。彼はしかしながら、D.schlechterianumを異名として含まなかった。 |
* | schmidtianum Kranzlin | (D.crumenatum Swartzと同種。) |
990 | schneiderae F.M.Bai. | Monophyllaea節 名前はMrs H.Schneiderに因む。オーストラリアに分布。板栽培がよい。しかし成長は遅い。通風、十分な光、頻繁な水やりが必要。といっても水やりは乾いたらやるのが必須。冬の最低温度6℃。 var. schneiderae D.monophyllum に似ているが小さい。1-3枚の葉がある。花序は弓状で8㎝長。花は8㎜径で20つける。香りがあり、艶があり、クリーム色~黄緑色、濃栗色の縁取りがある。(側セパルの下半分はない。)リップは先が非常に広く目立つ隆起がある。 var. major Rupp 標準変種に比べ、バルブ茎は丈夫で花序は長く花が多い。 |
991 | schoeninum Lindley | (D.mortii Benth. non F.Muell., D.beckleri Muell., D.striolatum F.M.Bail.
non H.G.Reichb., D.striolatum H.G.Reichb. var. beckleri (F.Muell.) F.M.Bail, Callista
beckleri (Muell.) O.Kuntze(4)) (D.beckleri Muell., D.striolatum sensu F.M.Bailey (9)) リゾビウム節のグループ2。名前はschoenos~アシ又はイの意で葉の形からきている。オーストラリアに分布。 |
* | schouteniense J.J.Smith | (現在はDiplocaulobium schouteniense (J.J.Smith)A.Hawkesの異名とされている。) |
* | schroderi Hort | (D.densiflorum Wallichと同種。) |
* | schroederianum Hort. ex Gentil | (ときどきD.schroederanumとつづられる。Uptonはその植物をD.phalaenopsis Fitzgerald var. schroederianum Hort. ex Mastersとしての名前でリストしたが、それは彼がD.bigibbum Lindley subsp. laratensis Clemeshaの異名として含めている。しかしながら、Clementsは、その名前は無効で、その植物の新しい種の名前D.striaenopsis M.Clements and Jonesに言及した。) |
+ | schueiderae | (10)に登場するが、D.schneiderae F.M.Bai.の誤りと思われる。 |
992 | schuetzei Rolfe. | フォーモサエ節、フィリピンに分布。人名Schuetzによる。D.dearei に似て、茎が太く短く、草丈20-40㎝。葉は光沢があり、密生し、毛のある葉鞘をつける。葉を支えないシースは普通毛がない。花序はバルブの上部から出て短く、普通3-5花つける。花は平開し、純白色(喉部は緑色)、径6-8㎝で大きく気品がある。花弁はすこぶる幅広く、オーバーラップする。香りについては無香・Dendrobiums(64)と有香・SPECIES(160)の記述がある。花は通常冬~春咲きだが、初夏に咲くこともある。個々の花は少なくとも6週間はもつ。光は2000-3000、温度は年間を通じて昼の平均25-28℃、夜の平均19-20℃、水は年間を通じて与える。 schuetzeiiは誤り。 |
993 | schulleri J.J.Sm. | スパチュラ-タ節 ニューギニアとその隣接諸島に分布。 |
994 | ×schumannianum Schltr. | Schlechterはこの植物をD. antennatum Lindley と D. veratrifolium Lindley(D. lineale Rolfe) の分布する地で見つけた。CribbはD. andersonianum F.M.BaileyはD. antennatum と D. lineale の自然交雑種と示唆している。 |
* | schutzei Rolfe | (D.schuetzei Rolfeと同種。) |
995 | schwartzkopffianum Kranzlin | (J.J.SmithはD.schwartzkopffianum Kranzlinの記述はD.acuminatissimum (Blume) Lindleyに非常に似ていると述べている。) パプアニューギニアの北東部に分布。 |
996 | schweinfurthianum H.G.Jones not A.Hawkes and A.H.Heller | (Cribbはこれを疑わしい種と見なした。この名前の後からの使用という不注意によるので、非適法である。) |
997 | schweinfurthianum A.Hawkes and A.H.Heller | (D.leopardinum Schlechter) パプアニューギニアの北部に分布。 |
* | sciadanthum F.Mueller | (現在はEpiblastus sciadanthus (F.Mueller)Schlechterの異名とされている。) |
998 | scirpoides Schlechter | サモアのウポル島に分布。 |
* | sclerophyllum Lindley | (D.firmum steudelの異名、それは現在はD.mutabile (Blume)Lindleyの異名とされている。) |
* | scopa Lindley | (Flickingeria comata (Bl.)A.D.Hawkesと同種。) ( D.comatum (Bl.) Lindley , D.fimbriatolabellum Hay.) フィリピンに分布。高芽から更に高芽へと成長する性質が有る。草丈20-60㎝。花径2.5㎝前後、セパル・ペタルはクリーム白、リップは白で大きくフリルが入る。年に数回開花。同じバルブに数年花をつける。有香。 |
999 | scopula Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
1000 | scoriarum W.W.Smith | (TsiはD.scoriarumをD.aduncum Wallich ex Lindleyの異名に含めたが、Seidenfadenはこの異名を留保している。それで両方を含めた。) 中国南西部の雲南に分布。 |
* | scortechinii Hk.f. | (ときどきD.scortechiniとつづられる。D.anosumum Lindl.と同種。) |
* | scotiiferum J.J.Smith | (D.violaceum Kraenzl. subsp. cyperifolium (Schlechter) T.M.Reeve & P.Woods violaceumと同種。) |
1001 | sculptum Rchb.f. | ボルネオ西部のサラワクの北部に分布。 |
1002 | secundum (Blume) Lindley | (D.bursigerum Lindl., D.heterostigma Rchb.f. Pedilonum secundum Blume) ペディロヌム節、名は偏側性の意。ミャンマー、タイ、インドシナからマラヤ、スマトラ、フィリピン諸島といくつかの太平洋諸島に分布;雨の少ない森に着生している。バルブは中ほどがやや太い棒状で直立、高さ30-50cm、縦の溝がある。葉は披針形、革質、光沢があり、長さ12cm。花茎は長さ10-15cmで落葉したバルブの上部の節から横に伸び、小花(1.5㎝)を多数、歯ブラシ状に上向きにそろって密生する。花は半開性でV字形以上は展開せず、ピンク-赤紫色、稀に白色で、リップはオレンジ色。基部は距状となる。有香。光は3000-4000、温度は夏の昼の平均28-30℃、冬の夜の平均11℃、水は冬は少なくする。春咲。中高温性。小さめのポットに粗い植込材で植え、高温、湿度、冬の乾燥期が必要。 var.album var.niveum |
* | seemannii L.O.Williams | (D.vagans Schlechter 1911 not 1923と同種。) |
* | seidelianum Rchb.f. | (D.loddigesii Rolfeと同種。) |
1003 | seidenfadenii Senghas.& Bockemuhl | (D.arachnites Reichb.f. non Thouars) デンドロビウム節、名は人名に因む。ミャンマー、インドに分布。小形で、バルブは5-11cmで紡錘形。花は径6cmでセパル、ペタルとも線型でオレンジ色。リップは紫色の筋又は網目模様がある。夏咲。 |
* | sematoglossum Schlechter | (Hunt and SummerhayesによりEphemerantha sematoglossaに移されたが、それは現在はFlickingeriaの異名とされている。) |
* | semeion P.van Royen | (D.vexillarius J.J.Smithと同種。) |
* | semifuscum (Reichb.f.) Lava. et Cribb. | (D.trilamellatum J.J.Sm.と同種。) オーストラリアに分布。灰色、リップは黄色、中輪多花性。希少種。 |
1004 | senile C.Parish ex Reichb.f. | デンドロビウム節の2グループ。ミャンマー、タイ、ラオスに分布。バルブは10cmくらいで紡錘形。這うようにして重なってバルブが生育する。葉は長さ7.5cmで2-3枚つける。バルブと葉は白い長い細毛で覆われる。上位節から1花茎に1-2花つく。花は径5cmで黄色、リップの基部は濃色でその周囲は緑色。肉厚。栽培はやや作りにくい。強い光と冬の休眠と通風により春の花が咲く。高温性。株分けは控える。光は2000-3500、年間通風が必要、温度は夏の昼の平均28-29℃、冬の夜の平均7-10℃、水は冬は少なくする。クールドライレストが必要。 |
* | separatum Ames | (D.calcaratum A.Richard not Lindleyと同種。) |
* | sepikanum Schlechter | (現在はDiplocaulobium sepikanum (Schlechter)P.F.Huntの異名とされている。) |
1005 | septemcostulatum J.J.Smith | モルッカ諸島に分布。 |
1006 | seranicum J.J.Smith | インドネシアに分布。 |
. | seratolabium | (seratillabium の誤り) |
+ | seratillabium | (世界の原種(62、154)のD.seratillabiumは、D.serratilabium L.O.Williamsの誤りと思われる。) |
* | seriatum Wallich | (未発表名で、それは現在Eria acervata Lindleyの異名とされているもの。) |
* | serpens (Hooker f.)Hooker f. | (D.panduriferum Hooker f.と同種。) |
* | serra (Lindley)Lindley | (D.aloefolium (Bl.)Reichb.f.と同種。) |
1007 | serratilabium L.O.Williams | seratolabium、seratilabiumは誤り。この種は、D.chameleonに非常によく似ている。 ペディロム節、フィリピンに分布。茎は、下部の数節は細く上部の方が太い。数年にわたり成長する。枝を生じるが枝からは通常は根を生じない。落葉していない鞘と苞の色は濃赤紫色、古い茎の下部は褐色~濃赤紫色をしている。花序は落葉した古いバルブの各節から、少なくとも2年以上にわたり生じ、1-2㎝長でごく短く、4花程度つける。花は緑色っぽい淡い黄色。セパルの外側は栗色に濁る。リップは中央に隆起線が入り、3裂するが、側裂片はごく細く、中央裂片は丸く大きく、周囲は鋸の歯状。鶴が羽を広げた様子をデザイン化した形を思わせる。メンタムは長い。11月咲き。 |
1008 | serratipetalum Schlechter | パプアニューギニアに分布。 |
* | sertatum Rolfe | (ときどきD.serratumとつづられる。D.catillare Rchb.f.と同種。) |
* | sertularioides Swartz | (現在はPleurothallis sertularioides Sprengelの異名とされている。) |
* | sessile Gagnepain | (1982年にSeidenfadenは、D.sessileをTrichotasia velutina (Loddiges ex Lindley)Kranzlinの異名に含めた。) |
1009 | setifolium Ridl. | しばしばD.aciculare Lindleyの異名とされるがSeidenfadenはこれを特に除いている。タイ、マラヤ、シンガポール、リアウアーチペラゴ、ボルネオに分布。光は3500-4500。温度は年間を通じて昼の平均23-26℃、夜の平均12-13℃。水は年間を通じて必要だが、冬は少し少な目にする。1日花、年に数回咲く。 |
* | setigerum Ames | (D.macrophyllum A.Richardと同種。) |
1010 | setosum Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
* | shepherdii F.Mueller | (現在はBulbophyllum shepherdiiの異名とされている。D.shepherdii F.Mueller var. platyphyllum F.Muellerは現在はBulbophyllum schillerianumとして知られている。) |
+ | shillongense | (neworchids67にD.lasioglossumと同種、と記載されているが不明。) |
1011 | shipmani A.Hawkes | (D.confusum Schlechter not J.J.Smith, D.salicornioides J.J.Smith not Teijsm.
and Binn. :加えて、SchlechterとJ.J.SmithはD.parciflorum KranzlinをD.confusum Schlechterの異名に含めている。
) ニューギニア、スラウェシに分布。 |
1012 | shiraishii T.Yukawa and M.Nishida | イリアンジャヤに分布。 |
. | shuetzei | (D.schuetzeiの誤り) |
1013 | siberutense J.J.Smith | シベルト島(スマトラの西海岸沖のメンタウェイ諸島の一つ)に分布。 |
1014 | signatum Reichb.f. | (D.hildebrandii Rolfe.と同種。) デンドロビウム節の1グループに分類される。名は人名Hildebrandtに因む。タイ、ミャンマーに分布する。ノビルタイプでバルブ直立し30-60㎝。支柱がないと湾曲する。葉は披針形、長さ約10cm、光沢がある。花は落葉したバルブの各節に2輪ずつやや大きめの花を10数輪つける。セパルとペタルはねじれていていつも白色かクリーム色で、花被は白色~微紅色(ピンクかクリームホワイト)、リップの喉部は黄色。花径6-7cm。花保良好。有香。春-夏咲。中温性。D.tortile の変種とみるものもいる。 ※D.bensoniae と同種の説もあるが、D.signatum には通常リップにブロッチがない(ときには紫色っぽい2つのブロッチがあるとの記述もある)。 |
* | sikinii Schlechter | (ときどきD.sikiniとつづられる。D.subquardratum J.J.Smithと同種。) |
* | sikkimense A.Hawkes and A.H.Heller | (D.praecinctum Rchb.f.と同種。) |
* | simile Schlechter 1905 not 1906 | (現在はPseuderia simile (Schlechter)Schlechterの異名とされている。) |
* | simile Schlechter 1906 not 1905 | (D.torricellianum Kranzlinと同種。) |
* | simile (Blume)J.J.Smith | (原著はCadetia similis Blumeとして記述された。Cadetiaが何人かの植物学者により現在は有効な属とされてからは、この植物は再びCadetiaになるかも知れない。イリアンジャヤに産する。) |
1015 | simondii Gagnepain | ベトナムに分布。 |
1016 | simplex J.J.Sm. 1911 | (D.sarcopodioides J.J.Smith 1915, Epigeneium simplex (J.J.Smith) Summerhayes
1957) ラトゥーレア節のsimplexグループ。ニューギニアに分布。 |
* | simplicicaule J.J.Smith | (現在はFlickingeria simplicicaulis (J.J.Smith)A.Hawkesの異名とされている。) |
* | simplicissimum (Loureiro)Kranzlin | (D.crumenatum Swartzと同種。) |
1017 | sinense T.Tang and F.T.Wang | 中国に分布。 |
* | singalanense Kranzlin | (D.hymenopterum Hooker f.と同種。) |
1018 | singaporense Hawkes.& Heller | (D.teres Lindley not Roxburgh) マラヤ、シンガポール、スマトラ、ボルネオ、タイ半島の南部に分布。 |
1019 | singkawangense J.J.Smith | (Masamuneにおいては、D.singkawangemeとつづられている。) ボルネオに分布。 |
1020 | singulare Ames and Schweinfurth | ボルネオ北部のサバに分布。 |
1021 | sinuatum (Lindley)Lindley ex Reichb.f. not Schlechter | (Aporum sinuatum Lindley :HolttumはD.paniferum J.J.Smithをおそらく異名とした。) 東南アジアに分布。 |
* | sinuatum Schlechter not Lindley | (D.cultratum Schlechterと同種。) |
1022 | sinuosum Ames | フィリッピンに分布。 |
* | sitanalae J.J.Smith | (現在はDiplocaulobium sitanalae (J.J.Smith)Hunt and Summerhayesの異名とされている。) |
1023 | sladei J.J.Wood and Cribb | (D.vaupelianum as used by Yuncker not Kranzlin) 多くの太平洋諸島(サモア、バヌアツ、フィジーを含む。)に分布。 |
1024 | smillieae F.Muell. | ときどきD.smilliaeとつづられる。) いくつか異名があるが、著者により異なる。①D.ophioglossum H.G.Reichb.,②Coelandria smillieae (F.Muell.) Fitzg.,③Callista smillieae (F.Muell.) O.Ktze.,④D.hollrungii Kraenzl var. australiense Rendle (参照/①-④Walter、①Schelpe & Stewart、②-④Cribb) ペディロヌム節、人名(Mrs.E.T.Smillie)に因む。ニューギニア、北オーストラリアの低地に分布。バルブは15㎝-1m。葉は15-20㎝でねじれることが多い。落葉した茎の先端近くから5-15㎝の花茎を伸ばし、密に多くの花を采配状につける。花は2㎝ほどでロウ質で緑色がかった白色~ピンク色までのパステルカラーで、リップの先端が緑色に染まる。英名はbottle brushでビンを洗うブラシのようである。5-6月咲。無香。成育期は高温と湿度のある全日陰下で、冬は休眠とより明るい光により、春の花が確実になる。 var.giganteum 普通種に比べ花や株が倍程大きい。 var.alba) ・smilieae・smillaeはsmillieae の誤り。・smilliaeはsmillieaeを参照のこと。 |
1025 | smithianum Schlechter | (Schlechterは、D.concavum J.J.Smith var. celebense J.J.Smithをおそらく異名として含めている。彼は、D.smithianum
var. nebularum SchlechterはD.smithianumの山型かもしれないとしている。) スラウェシの北部に分布。 |
1026 | sociale J.J.Sm. | (D.batakense J.J.Smith, D.nhatrangense Gagnepain :1992年にSeidenfadenはD.alleizettei
Gagnepainを異名に含めた。) ベトナム、タイ、スマトラに分布。 |
1027 | somai Hayata | グラスティディウム節、名は人名に因む。台湾に分布。バルブは細く60-100cm。葉は線型、草質、茎の上部につく。花は葉のある節に2花ずつつき、黄緑色でよく開く。背セパルは披針形で強く反るが側セパルは広い。ペタルは線型。リップの側裂片は直立し三角形、中央裂片は卵形で反り、先端葉とがり、中央にオレンジ色の筋がある。夏咲。 |
* | sophronites Schltr. | (D.cuthbertsonii F.Muell.と同種。) |
* | sordidum King and Pantling | (現在はFlickingeria convexa (Blume)A.Hawkesの異名とされている。) |
1028 | sororium Schlechter | スラウェシに固有。 |
* | spatella Rchb.f. | (D.acinaciforme Roxb.を参照のこと) |
1029 | spathaceum Lindley | (KranzlinはD.candidum King and Pantling not Wallichを異名に含み、D.candidum Wallichを別の種として残している。Hawkesは、D.spathaceum
LindleyをD.candidum Wallichの異名に含んでいる。何人かの後の著者は両方とも別の種としている。) インドに分布。 |
1030 | spathilabium Ames and Schweinfurth | スマトラ北部に分布。 |
1031 | spathilingue J.J.Smith | バリ、ジャワに分布。 |
1032 | spathipetalum J.J.Smith | ボルネオの南東部に分布。 |
* | spathulatilabratum P. van Royen | (D.habbemense P. van Royenと同種。) |
1033 | spathulatum L.O.Williams | スパチュラータ節、フィジー諸島に分布。 |
* | speciosissimum Rolfe | (ときどきD.speciossimumとつづられる。D.spectatissimum Reichb.f. と同種。) |
1034 | speciosum J.E.Smith | デンドロコリネ節、名は目立って美しいの意。オーストラリア、ニューギニアに分布する。変化が多く6つの変種がある。以下に、南からの順に記載する。日本ではタイミンセッコクの名で古くから栽培されていて、牛角蘭とも呼ぶ。バルブは円錐形(牛の角状)で太く充実している。高さ20-30cm。上部に長楕円形、長さ約20cmの硬い肉厚の葉を3ー4枚つける。花茎は頂生し、斜めに伸び、長さ20-30cm、淡い黄色(白色-淡黄色)の小花を多数(50-100輪)密につける。花は径約2-2.5cm、半開性、セパル、ペタルはともに細く内方に曲がる。リップは中片が卵形。白色か淡黄色、紫点あるいは紫線が入り、多くのバラエティーがある。有香。春咲。花短命。秋から春まで夜間10℃前後にして管理しないと花付きが悪い。冬~春咲。低温性(最低2℃)。強光。栽培は、最も南部の型は低温を好み最低温度2℃で、北部の型はいくらかの高温が必要で、冬の休息と強光が開花に必要。 1 var. spesiosum) バルブ茎は60㎝長まで、基部は太い、周囲25㎝まで、上部は細くなる。平均25㎝長。葉は平らか表面がくぼんでいて、かなり厚く、茎の頂部に2-5枚つく。強い香りの花を、30-80個30-45㎝の穂状花序につける。花序は直立~弓状。花は平均で2.5-5㎝径だが8㎝までにもなる。色は白色~クリーム色~黄色まで、リップには紫色~赤色までの斑点がいくつかある。曇りと夜は香りがなく、暑い日には強い甘い香りを放つ。個々の花は15-20日続く。開花期は晩冬~春。つぼみは11月頃から膨らみ始める。 2 var. hillii Masters (F.M.Baileyの記述もある) (D.hillii Hook. non F.Muell) ) 名前はWalter Hillに因む。バルブ茎はvar. speciosumより長く、1m長までになる。普通はまっすぐで全体的に少し茎が細い。栽培では滅多に45㎝長以上にならない。花は花序で込み1.5から3㎝茎まで変化がある。40㎝の花序に100以上の花をつけることはよくある。花はたいてい白色か淡いクリーム色。セパルとペタルは基準変種より細い。リップはvar. speciosum と var.grandiflorum より小さい。葉は革質で30cm長、花茎は45ー60cmで少し小さい白い花を密につける。 オオダイミンセッコクはこの変種をいう。 3 var. grandiflorum F.M.Bail (D.speciosum var. hillii F.M.Bail. forma grandiflorum (F.M.Bail.) F.M.Bail., D.speciosum forma grandiflorum (F.M.Bail.) H.G.Reichb.) 名前は大きな花の意。バルブ茎は約60㎝までで、かなり細くvar. hillii に似ている。葉はvar.hillii より長く広い。 4 var. capricornicum Clemesha 名前は、分布が南回帰線(Tropic Capricon)に近いことによる。var.grandiflorum に似ているが全体が小さい。バルブ茎は7-25㎝長、頂部に向けて少し細まる。花序は36㎝長で35まであるいはそれ以上の花をつけ、白色でリップには紫色の斑点がある。 5 var. curvicaule F.M.Bail 名前はcurvi~弓形に曲がったの意とcaulis~茎の意からきている。バルブ茎は7-100㎝長、形に変化があり、基部が狭く頂部が最も広い~植物体が太いというより広いというまである。曲がったバルブ茎からずんぐりしたまっすぐの茎まである。花序は約20-35㎝長、花は約15日続き、クリーム色~白色まで、短い広いセパルである。リップは紫色の斑点があるがかなり変化があり、中央裂片は側片から離れていて短い首がある。 6 var. pendunculatum Clemesha 名前は長くて非常に堅い花茎の意。バルブ茎は5-16㎝長だがたいていは約7㎝で、円錐形で矮小である。花序は直立し、花は花序の上部で込み合っている。茎、花序、つぼみ、ときにはセパルも濃パープルの色が付く。果実は濃パープル。日が十分当たる岩肌に生育する。 *var. fusiforme F.M.Bailey (D.jonesii Rendleと同種。)) *var. bancroftianum H.G.Reichb. (D.jonesii Rendleと同種。) *var. nitidum F.M.Bail. (D.x delicatum (F.M.Bail.)F.M.Bail.と同種。) *var. delicatum F.M.Bail. (D.x delicatum (F.M.Bail.)F.M.Bail.に改名された。) |
1035 | spectabile (Blume) Miq. 1885 | 異名/Latourea spectabilis Bl. 1850, D.tigrinum Rolfe ex Hemsley 1891, Latourorchis
spectabile (Bl.) Brieger 1981 ラトゥーレア節のspectabileグループ。ニューギニア、ソロモン諸島の低地~低山に分布。D.atroviolaceumの仲間。バルブは8節で、長さ60cmで基部は球形に膨らむが上部は棒状で5葉をつける。葉は革質。花茎は葉よりも下の節に生じ、長さ30cmでまばらに数花をつける。クリーム色地に茶色の筋が入り、リップ茶色。花弁がねじれる面白い大輪花。大形で、花が咲くと1mにもなる。花保良好、冬咲。高温、粗い植込材で、冬の最低温度12℃。 |
+ | spectabilis | (D.spectabile (Blume) Miq.の異名のLatourea spectabilis Bl.との関係?) |
1036 | spectatissimum Reichb.f. | (D.speciosissimum Rolfe, D.reticulatum J.J. Smith) フォーモサエ節 ボルネオ北部のキナバル山に特有の種と思われる。ボルネオの種でもっとも美しく、また、この節の中でも一番美しいとされる。バルブは細く立生で40㎝長までになる。茎も黒毛で覆われる。花序は茎の頂部近くから生じ、1-2花つける。花保6週間まで、有香。花は白色で紙質で7-10㎝径。セパルの背中に隆条がある。ペタルは大きく丸く、最初反り、後平開する。リップは3裂し中央に赤色の帯があり、先に向かって黄色になる。自生地でも希少だが、キュー植物園で1つのカプセルから増殖された。 |
1037 | speculigerum Schlechter | スラウェシに分布。 |
* | speculum J.J.Smith | (現在はEpigeneium speculum (J.J.Smith)Summerhayesの異名とされている。) |
+ | spedioglossum Reichb.f. | neworchids67のspedioglossum Reichb.f.はD.spegidoglossum Reichb.f.の誤りと思われる。 |
1038 | spegidoglossum Reichb.f. | (ときどきD.sphegidiglossumとかsphegidglossumとかsphegidoglossumとつづられる。一般的にD.exsculptum
Teijsm. and Binn.とD.flavidulum Rindley ex Hooker f.を異名に含んでいる。いくつかのレファレンスはD.spedioglossumをD.stuposum
Lindleyの異名としているが、Seidenfadenはその植物は別の種と述べている。) 東南アジアに分布。 |
1039 | sphenochilum F.Mueller and Kranzlin | パプアニューギニアに分布。 |
* | spinescens Lindley | (現在はPseuderia folisa (Brogniart)Schlechterの異名とされている。) |
1040 | spurium (Bl.)J.J.Sm. | (Dendrocolla spuria Blume, D.euphlebium Rchb.f. ex Lindley, D.unguiculatum
Teijsm. and Binn.) フィリッピン、ボルネオ、ジャワ、ニューギニア、スマトラ、シンガポール、マラヤに分布。 |
* | squalens Lindley | (現在はMaxillaria (Xylobium?)squalens Lindleyの異名とされている。) |
1041 | squamiferum J.J.Smith | (KranzlinはD.squamiferumをD.melanostictum Schlechterの異名に含めたが、J.J.Smithは同意しなかった。) イリアンジャヤに分布。 |
1042 | squarrosum J.J.Smith | ボルネオに分布。 |
* | statterianum Hort. ex O’Brien | (Clementsによればこれは無効な名前である。彼は、この名前はD.striaenopsis M.Clementsの植物のために使われていたと提議した、そしてD.JonesはむしろD.bigibbum Lindleyの植物に一般的にしめられている。) |
* | ×statterianum (Sander)Rolfe | (D.statterianumと同種。Kewensisのインデックスでは、おそらくD.bigibbum LindleyとD.phalaenopsis Fitzgeraldとの自然交雑種としてリストされている。) |
1043 | steatoglossum Rchb.f. | ニューカレドニアに分布。 |
+ | stebiloceras Reichb.f. | (10)に名前だけ登場する。 |
1044 | steinii J.J.Smith | ニューギニアに分布。 |
1045 | stelidiiferum J.J.Smith | スマトラに分布。 |
* | stella-silvae (Loher.& Kranzl)Ames. | (現在はEpigeneium stella-silvae (Loher.& Kranzl)Summerhayesの異名とされている。) |
* | stelliferum J.J.Smith | (現在はDiplocaulobium stelliferum (J.J.Smith)A.Hawkesの異名とされている。) |
* | stenocentrum Schlechter | (現在はCadetia stenocentrum (Schlechter)Schlechterの異名とされている。) |
* | stenoglossum Gagnepain | (現在はFlickingeria stenoglossa (Gagnepain)Seidenfadenの異名とされている。) |
1046 | stenophyllum Schlechter | パプアニューギニアに分布。 |
* | stenophyton Schlechter | (現在はDiplocaulobium stenophyton (Schlechter)Hunt and Summerhayesの異名とされている。しかしながら、Kranzlinはこの植物をDiplocaulobium arachneとして記述し、しかしSchlechterがKranzlinの種をD.stenophytonに移した。) |
1047 | stictanthum Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
1048 | stolleanum Schlechter | パプアニューギニアに分布。 |
1049 | stratiotes Reichb.f. | (D.strebloceras Reichb.f.var. rossianum Reichb.f.) スパチュラータ節、モルッカ諸島のハルマヘラ島・モロタイ島、スンダ諸島、スラウェシ島に分布。バルブは完成するまで2-3年にわたり育ち、草丈2mにも達する大形種。同じバルブに数年間咲く。花は大きく8-10㎝径、セパルは白色、ペタルは長くねじれながら直立し黄緑色、リップは3裂し白色でスミレ色の筋がある。花保良好3ヶ月。有香。主に初夏咲。明るく、湿度、通風下で年に1回以上の花が咲く。冬の最低温度15℃。 |
1050 | straussianum Schlechter | ビスマルク諸島のニューアイルランドに分布。 |
1051 | strebloceras Reichb.f. | (D.dammerboeri J.J.Smith) スパチュラータ節、モルッカ諸島のハルマヘラ島に分布。バルブは棒状で上部はやや細まり、高さ50-150cm。各節につく葉は長楕円形、長さ10cm、肉厚で硬い。花茎はバルブの上部の節から横に伸び、長さ30-40cm、10-15花つける。。花は径5cm、黄褐色の細弁花でセパルは反転するケーンタイプ。ペタルは長さ4cmで細く直立してよれる。リップは白色で5本の紫色竜骨状突起がある。D.stratiotes に似て、栽培条件は同じ。花保良好(1カ月)。有香。秋咲。高温性。neworchids67のD.tangerineは異名の記述は疑問。 var. rossianum Reichb.f. (D.stratiotes Reichb.f. と同種。) |
1052 | strepsiceros J.J.Smith | スパチュラータ節、西ニューギニア、モルッカ諸島のバチャン島に分布。 |
1053 | striaenopsis M.Clements and D.Jones | (D.bigibbum Lindley subsp. laratensis Clemesha, D.bigibbum var.albomarginatum
Linden not F.M.Bailey, D.bigibbum var.albopurpuratum Hort., D.phalaenopsis
Fitzgerald var.schroderianum Hort. ex Masters) イリアンジャヤの南西のタニンバル諸島に分布。 |
1054 | striatellum Carr | マラヤの北部に分布。 |
1055 | striatiflorum J.J.Smith | イリアンジャヤに分布。 |
* | striatum Griffith | (現在はBulbophyllum striatum Rchb.f.の異名とされている。) |
* | striatum Hort. | (D.obrienianum Kranzlinと同種。) |
1056 | stricklandianum Reichb.f. | (D.tosaense Makino) (D.perefaurie Hay.) 日本、沖縄諸島、台湾、中国に分布。花は3㎝径まで、緑色又は黄緑色で、リップはクリーム色で紫色の筋がありディスクに3つ程度の濃紫色の線がある。 |
* | strictum Ridley | (D.subclausum Rolfeと同種。) |
* | strigosum Schlechter | (D.tetraedre (Blume)Lindleyと同種。) |
1057 | striolatum Reichb.f. | (D.teretifolium Lindl. non R.Br., D.milliganii F.Muell., Callista striolata
(Rchb.f.) O.Ktze) (D.schoeninum Lindl. の記述もある・(9)) リゾビウム節、オーストラリアに分布;1000mまでの日当たりの良い場所。 根茎は枝分かれし5-50cmになる。葉は円柱形で浅い溝があり、長さ4-11cm、太さ2-3㎜。花茎は葉とほぼ同じ長さで、1-2花をつける。花はクリーム色で、基部に紫色の筋が入る。リップは白色で先半分は下向きに反る。 秋咲。有香。板栽培がよく、最も暑い月は十分な水と夕方のミストをする。最低温度1℃。 *var. beckleri (F.Muell.) F.M.Bail. (D.schoeninum Lindleyと同種。) |
* | striolatum F.M.Bail. non Reichb.f. | (D.schoeninum Lindleyと同種。) |
1058 | strongylanthum Reichb.f. | (D.ctenoglossom Schlechter) タイの北西部、ビルマの北部、中国の雲南に分布。 |
1059 | stuartii F.M.Bail. | (D.whiteanum Hunt) (D.tetrodon Rchb.f. ex Lindl., D.viridicatum) |
* | stueberi Hort. | (D.lasianthera J.J.Smithと同種。) |
* | stueberi Stilber ex Zurow | (D.lasianthera J.J.Smithと同種。) |
1060 | stuposum Lindley | (ときどき著者はD.sphegidiglossum(spegidoglossum,sphegidglossum)Rchb.f.をD.stuposumの異名に含めるが、Seidenfadenはこの植物を別の種と見なしている。) インド、ビルマ、タイ、中国に分布。 |
1061 | suaveolens Kranzlin not Schlechter | イリアンジャヤに分布。 |
+ | suavissima | (D.suavissimum Reichb.f.と同種と思われる) |
* | suavissimum Reichb.f. | (D.chrysotoxum Lindleyと同種。) |
1062 | subacaule [Reinwardt ex]Lindley | (D.begoniicarpum J.J.Smith, D.tricostatum Schlte, D.oreocharis Schltr, D.begoniicarpum
J.J.Smith var. parviflorum J.J.Smith, D.junzaingense J.J.Smith) オクシグロッスム節 モッルッカス、ニューギニア、ソロモン諸島に分布。 |
* | subacaule sensu Kranzlin | (D.puniceum Ridleyと同種。) |
* | subarticulatum Teijsm. and Binn. | (D.connatum (Blume)Lindleyと同種。) |
1063 | subbilobatum Schlechter | パプアニューギニアに分布。 |
1064 | subclausum Rolfe | (D.dichroma,D.mitriferum,D.phrox Schltr. (5) ) (J.J.Woodは、D.subclausumを4つの変種に分けている。①var. subclausum、②var. pandanicola J.J.Wood、③var. phlox(Schlechter) J.J.Wood、④var. speciosum J.J.Wood ③には、D.phrox Schltr.を含め、1200-1300mに生息する。①には、D.angiense J.J.Smith(ときにはD.argienseとつづられる。)を含めている。名前はAngi Lakeに因んだもの。他の異名は、D.aurantiflavum P.van Royen、D.calyptratum J.J.Smith、D.dichroma Schlechter、D.flammula Schlechter、D.fruticicola J.J.Smith、D.infractum J.J.Smith、D.mitriferum J.J.Smith、D.mitriferum J.J.Smith var. alpinum J.J.Smith、D.paspalifolium J.J.Smith、D.riparium J.J.Smith、D.strictum Ridley これらは、約2000mのところから発見されたものであるが、D.infractumは2950m、D.aurantiflavumとD.mitriferum var.alpinum は3120-3200m、D.paspalifoliumは2500m、D.strictumは1140-3150mから採集された。) カリプトロキルス節の代表的なもの。モルッカ諸島と北パプアニューギニアに分布する。ニューギニアでは600-3,200mに生育する。形態の変化が多い。たいていは低地にあるものは高い樹木着生して下垂するが、高地にあるものは、岩とか地上に自生していて直立したバルブもある。たいていは細いバルブで30-100㎝だが、日本で栽培すると50cm位にしかならない。葉は新バルブの節につき、長楕円形、革質、長さ4-10cm、幅1㎝。葉の落ちたバルブの節からごく短い花茎を出し、房状に4-10花つける。各節一斉に咲かず、3-4年前のバルブにもつく。1.5-2.5cm径(var.speciosum は3-4cm径)。花はたいてい2色花で、オレンジ色と黄色又は赤色と黄色だが、単色の黄色、オレンジ色、赤っぽいピンク色のこともあり変化が多い。平開せず、筒状花。花保良好(2-3か月)。不定期咲だが主に冬咲。光は2500-3500。温度は年間を通じて昼の平均22-24℃、夜の平均11-13℃。夏期は涼しいところを確保する。水は年間を通じて乾かさない。「栽培はD.lawesiiに準じ、強健種」との記述もあるが実際は栽培は難しい。 ① var. subclausum は、花は3㎝長以下で、セパルとペタルは広がっていて、葉鞘はなめらか又はいぼがあるが、毛は生えていない。たいていは2色花で、赤色花は先が黄色である。標準的温度よりいくらか高めの方がよい。 ② var. pandanicola は、緑色のつぼみは開いてから明るい黄色又はレモン-黄色になる。よく茂った株はジグザグで、非常に分枝し、乾くと茎は黄色で筋っぽくなる。この変種はたいていPandanaceaeの樹上に着生している。中温が必要。 ③ var. phlox は、花は3㎝長以下で、セパルとペタルは広がっていて、落葉性の葉鞘はいぼ状の毛がある。成熟した茎は黄色。花は燃えるような色(赤色)である。 ④ var. speciosum は、花は3-4㎝長で、セパルとペタルは明瞭に反り返っている。落葉しない葉鞘はこぶ又はいぼで覆われている。セパルとペタルの上部は黄金色で、下部はオレンジ色から赤色である。この変種は希少である。 異名のD.phroxはフロックス属(クサキョウチクトウ)の意。 D.phrox Schltr. var flarum 花色のレモン黄色が鮮やかで美しい。 |
1065 | subelobatum J.J.Smith not D.sublobatum J.J.Smith | イリアンジャヤに分布。 |
* | suberectum (Ridley)Masamune | (現在はCadetia subfalcata (J.J.Smith)Schlechterの異名とされている。) |
1066 | subflavidum Ridl. | (D.choroleucum Ridley) マラヤに分布。 |
* | subhastatum J.J.Smith | (正しくは移されなかったが、Schlechterはこの植物をCadetia subhastata (J.J.Smith) Schlechterの異名と見なしている。) |
* | sublobatum J.J.Smith | (現在はDiplocaulobium sublobatum (J.J.Smith)Hunt and Summerhayesの異名とされている。) |
1067 | subpandifolium J.J.Smith | スマトラの南東海岸沖のバングカ島に分布。 |
1068 | subpetiolatum Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
1069 | subquadratum J.J.Sm. | ラトゥーレア節のpunamenseグループ。ニューギニアに分布。 |
* | subradiatum J.J.Smith | (Schlechterはこの植物をCadetia subradiata (J.J.Smith)Schlechterの異名と見なした。) |
1070 | subretusum J.J.Smith | (Cadetia imitans Schlechter :Cadetiaは現在は何人かの植物学者により有効な属とされているので、この植物は再びCadetiaかも知れない。) パプアニューギニアに分布。 |
1071 | subserratum Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
* | subsessile Gagnepain | (しばしばD.indochinese A.Hawkes and A.H.Hellerの異名にリストされるが、1982年にSeidenfadenはこの名前をEria corneriの異名とした。) |
1072 | subsessile Schlechter | パプアニューギニアの北部に分布。 |
* | subteres Lindley | (D.acerosum Lindleyと同種。) |
* | subterrestre Gagnepain | (1982年にSeidenfadenは、D.subterrestreはEria bractescens Lindleyの異名であると述べた。) |
1073 | subtricostatum J.J.Smith | イリアンジャヤに分布。 |
1074 | sublatoides Schlechter | ボルネオのサラワクに分布。 |
* | subulatum Hooker f. | (D.subulatum (Blume)Lindleyと同種。) |
1075 | subulatum (Bl.)Lindley | (Onychium subulatum Blume, D.subulatum Hooker f. :RidleyはPodochilus bicolor
Miquelを異名に含めた。) マレーシア、ジャバ、スマトラ、ボルネオ D.acerosumに似ている。バルブは20cmの小型種。バルブは細く下半分に葉をつける。花は上部の節から出て1輪ずつつけ、一斉に開花する。花命短い(2-3日)。花は淡黄白色。初夏咲。中高温性。 |
1076 | subuliferum J.J.Smith | (D.subuliferum J.J.Smith var. gautierense J.J.Smith ) オクシグロッスム節、ニューギニアに分布。草丈6-8㎝。ペタル7㎜、セパル5㎜の花を5㎜長の花茎1本に1-2輪咲かせる。花は白色で、コラムの先端部が紫色。株に比較して大きな花を付ける。極小型種。 無香。8-10月咲。夏は涼しく水を切らさないこと。花保良好。 |
* | ×suffusum Cady | (D.kingianum Bidwell ex LindleyとD.macropus (Endl.)Rchb.f. ex Lindley subsp. gracilicaule (F.Mueller)P.S.Green (D.gracilicaule F.Mueller)との自然交雑種。) |
1077 | sukuhakulii | Den.capillipes var. elegansと呼ばれていた。ベトナムに分布。栽培は容易。夏期は風通しのよいところで吊って栽培するとよい。 |
1078 | sulcatum Lindley | カリスタ節、種形容語は溝があるの語意。ヒマラヤ、ミャンマー、タイに分布。巾3㎝、厚さ5mmの偏平なバルブで10-30㎝。葉は6-12㎝、幅5㎝、上部に2-4枚つける。花茎はバルブの上部の節から出て、5-15㎝、径3㎝の花を10-20輪つける。オレンジ黄色の花を房状に着花。リップは筒状に巻いてずい柱を包んで、赤褐色の筋が有る。プラティカウロン節のD.lamellatum に草姿は似ているが花は似てない。冬-初夏咲。花命短い。中温性。 |
* | sulphuratum Ridley | (現在はEpigeneium zebrinum (J.J.Smith)Summerhayesの異名とされている。) |
1079 | sulphureum Schltr. | var. sulphureum var. rigidifolium T.M.Reeve & P.Woods var. cellulosum (J.J.Sm.) T.M.Reeve & P.Woods (D.cellulosum J.J.Sm.) |
1080 | sumatranum A.Hawkes and A.H.Heller | (D.cultriforme J.J.Smith not Thouaras) スマトラに分布。 |
1081 | summerhayesianum A.Hawkes and A.H.Heller | (D.pictum Schlechter) ニューギニアに分布。 |
* | sumneri F.Muell. | (D.bigibbum Lindley bubsp. bigibbum var. bigibbumと同種。) |
1082 | superans J.J.Smith | スラウェシに分布。 |
1083 | x superbiens Reichb.f. | (D. goldiei H.G.Reichb., D.bigibum Lindley var. superbiens (H.G.Reichb.)
F.M.Bail., D.fitzgeraldii F.Muell. ex F.M.Bail., D.bigibum Lindley var.
albomarginatum F.M.Bail., D.x vinicolor St. Cloud)) 名は気高いの意。オーストラリア、ニューギニアに分布する。D.bigibbum とD.discolor との自然交雑種。バルブは120cm長までになる。硬直。茎の上半分につく葉は長楕円形、革質、長さ10cm。花序はバルブの上部から直立またはアーチ状に伸び、長さ40cm。花を10-25輪つける。花の色は淡いピンク色から濃い藤紫色まで、ときに縁が白色となる。花被片は反転する。花弁はややねじれ反転する。リップは濃紫色で先は少し尖る。花径約4.5-5㎝、平開する。同じバルブに数年花をつける。花保良好。主に夏~初冬咲。高温性。成長期には強光、十分な空気の動き、十分な湿度、水が必要。冬は休ませる。冬の最低温度12度。 var. superba 花保良好。美花。 |
* | superbiens Fitzgerald | (D.×superbiens Rchb.f.と同種。) |
* | superbum Reichb.f. | (D.anosmum Lindl. と同種。) |
1084 | sutepense Rolfe.et Downis | フォーモサエ節、タイに分布。バルブは20-35cm。細い棒状で直立する。花はバルブの上半分の節に、白色でろう質の花を2-3輪つける。リップは3裂し、黄色にオレンジ色の筋が入る。有香(微)。春咲。中温性。 |
1085 | swartzii A.Hawkes and A.H.Heller | オリジナルはD.lilacinum Rchb.f. not Teijsm. and Binn.として記述された。ボルネオに産する。 |
* | sylvanum Kranzlin not Reichb.f. | (D.tokai Rchb.f.と同種。) |
1086 | sylvanum Reichb.f. not Kranzlin | (D.cogniauxianum Kraenzl., D.prionochilum F.Muell. & Kraenzl., D.robustrum Rolfe, D.validym Schltr., D.warianum Schltr., ?D.kennedyi Schltr.) スパチュラータ節、ニューギニア、ニューアイルランド、ソロモン諸島、そしておそらくニューカレドニアとサモアに分布。茎は50-122㎝長で、葉が多く、先が細まる。花序は茎の頂部近くに生じ、25-50㎝長。花は魅力的で、密に整列している。1花序に15-40花で、6㎝長、全開はしない。 |
1087 | sylvanum | ニューカレドニアに分布。D.sylvanum Reichb.f.や D.sylvanum Kranzlinとは異なるようだ。 |
+ | sylvianum | おそらく、D.sylvanum Reichb.f.の誤りと思われる。 |
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