2つのテトラコルドで音階が出来ている

ⅰ 長音階のテトラコルド
長音階のオクターブは「ドレミファソラシド」は、2つの「テトラコルド」に分解できます。
調号に関わらず全てに共通です。

テトラコルド(Tetrachord):古代ギリシアの4本の弦で出来た楽器に由来します。テトラは4の意、コルドは電線のコードと語源が同じで弦の意です。20世紀になってから誕生した和音・コード(chord)も語源はこれに由来します。
暗号のコードは、codeで語源が異なります。

テトラコルドとは?



ⅱ テトラコルドを説明します
①「ドレミファソラシド」の各音の間隔は、全音を全、半音を半と書くと、
「ド-全-レ-全-ミ-半-ファ-全-ソ-全-ラ-全-シ-半-ド」となります。

間隔だけ取り出し、2つのテトラコルドに分けると、「全全半」-全-「全全半」となります。
この「全全半」が1つのテトラコルドという4本弦の間隔なんです。

「全全半」が2つあります、その2つを全音でつないで1オクターブが出来ています。
このような形を分離型のテトラコルドといいます。


ⅲ テトラコルドに何か意味があるの?
長音階の構造はそうなっているとしても、それがどうしたの、何か意味があるの?
と、思われると思います。

2つのテトラコルドの始まりの音と終わりの音の関係を見てみましょう。
1つ目のテトラコルドは「ドーファ」、2つ目のテトラコルドは「ソード」ですね。
「ドーファ」は完全4度音程の関係です。
「ソード」も完全4度音程の関係です。

2つのテトラコルドのユニットは、「全全半」という全く同じ音の間隔で出来ています。

テトラコルドの始まりと終わりの音は完全音程の組み合わせで出来ているんです。
biblegaki.jpg


ⅳ 短音階もテトラコルドが
⑥短音階は調号に関わらずすべて共通に「ラシドレミファソラ」のオクターブの音階です。
音の間隔を2つのテトラコルドに分けると、全-「半全全」「半全全」となっています。

2つのテトラコルドがくっ付いていて、接続部分の音を共有する接合型のテトラコルドになっています。

長音階は、昔はドから始まるイオニア旋法といっていました。
短音階は、昔はラから始まるエオリア旋法といっていました。
この2つを含めて6種類の正格旋法として使われていた教会旋法があったのです。
そのうちこの2つがメインに使われているのですね。


ⅴ 他の旋法のテトラコルド
イオニア旋法とエオリア旋法以外の旋法も見てみましょう。
①ドから始まるイオニア旋法(前述)
②レから始まるドリア旋法~「レミファソラシドレ」は、
「全半全」-全-「全半全」の分離型のテトラコルドです。
③ミから始まるフリギア旋法~「ミファソラシドレミ」は、
「半全全」-全-「半全全」の分離型のテトラコルドです。

④ファから始まるリディア旋法~「ファソラシドレミファ」は、
全-「全全半」「全全半」の接合型のテトラコルドです。
⑤ソから始まるミクソリディア旋法~「フソラシドレミファソ」は、
全-「全半全」「全半全」の接合型のテトラコルドです。
⑥ラから始まるエオリア旋法(前述)
※シから始まるロクリア旋法は教会旋法では採用されていません。


ⅵ ここまでを整理
ここまで説明してきた6つの旋法を、分かりやすいようにテトラコルドの中が全てドから始まるように移高してみます。
<分離型>
①イオニア旋法~「ドレミファ」「ソラシド」で「全全半」-全-「全全半」
(Cイオニア)
②ドリア旋法~「ドレミ♭ファ」「ソラシ♭ド」で「全半全」-全-「全半全」
(Cドリア)
③フリギア旋法~「ドレ♭ミ♭ファ」「ソラ♭シ♭ド」は、「半全全」-全-「半全全」
(Cフリギア)

<接合型>
④リディア旋法~シ♭「ドレミファ」「ファソラシ♭」は、全-「全全半」「全全半」
(B♭リディア)
⑤ミクソリディア旋法~シ♭「ドレミ♭ファ」「ファソラ♭シ♭」は、全-「全半全」「全半全」
(B♭ミクソリディア)
⑥エオリア旋法~シ♭「ドレ♭ミ♭ファ」「ファソ♭ラ♭シ♭」は全-「半全全」「半全全」
(B♭エオリア)

このようにしてみると、テトラコルドの始めと終わりの音の関係が全て完全4度音程であることが分かります。


ⅶ テトラコルドの中身は6種類
しかしテトラコルドの中身は、よくみると全て異なっていることが分かります。

分離型は3種類
①「全全半」長調、②「全半全」短調、③「半全全」短調

接合型は3種類
④「全全半」長調、⑤「全半全」長調、⑥「半全全」短調

全部で6種類あり、6種類のすべてが異なることが分かります。

※長調(メジャー)と短調(マイナー)の見分け方は、第1音と第3音を比較して、長3度なら長調、短3度なら短調です。

オクターブは、テトラコルドという完全4度音程の単位である同じユニットを2つ組み合わせて作られていたのですね。

本日は最後までご覧いただきどうもありがとうございました。 わけい

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この記事へのコメント

  • すずりん♪

    今日は「へ~」だけではなく、
    一つ一つ半と全を確かめながら、なるほど、なるほど。
    >オクターブはテトラコルドという完全4度音程の単位である同じユニットを2つ組み合わせて作られていた。
    今まで考えたことがなかったけれどよく分かりました。
    旋法の名前は忘れそうですが。
    ㇱから始まるロクリア旋法はどうなっているのかなと思ったら、
    「半全全」「半全全」・全と他のものとはちょっと違っているんですね。
    2019年11月12日 23:10
  • わけい

    すずりんさんへ
    コメントどうもありがとうございます。
    そして実際に確かめていただき、本当にうれしいです。
    旋法の名前は覚える必要はないとは思いますが、もし覚えるなら
    頭文字を順にとって「井戸振り見えろ!」です。
    この句の意味は特段の意味はないですが、「井戸掘り」がなまって「井戸振り」になりましたが、何となくゴロが良さそうだと思います。
    頭文字に続く言葉は、正確でなくてもいいので何とか似たような名前を思い出せれば幸いです。
    昔から「シ」の音は嫌われていて、「シ」=「b」ですので、これから「♭」「♯」「♮」の記号が作られたんです。「b」の音が不安定なので作曲者がこの「b」は少し低めに高めに元に戻してと、譜面に書く際に丸っこく書くか、角ばって書くか、強調して書くかで区別して生まれたそうで、最初のうちは「シ・b」の音に対してのみ使用していたそうです。
    「ドレミファ」も最初は「ラ」までしかなく、「シ」という名前は存在せずで、後になってから作られた経緯があります。
    よほど嫌われていたようですね。
    そんなことで、ロクリア旋法は受け入れられなかったと思います。
    2019年11月13日 00:10