1 タピオカドリンクブームが下火に
先日、たまたま目にした新聞に若者からの投稿文が掲載されていました。
投稿文を読み、なるほどと思い、投稿者を見ると13歳の中学生だった。
全文は長いので、要約を下に掲載します。
※タピる~タピオカドリンクを飲むことタピオカ下火 生産者に影響
タピオカドリンク人気が急速にしぼみ始めている。
若い女性が長い列をつくる光景は消え、カップを持ち歩く人は見ない。
昨年の流行語大賞に「タピる」がトップテン入りした。
路上に捨てられたカップ問題も無くなった。
ブームは沈静化している。
タピオカでんぷんの輸入量や価格は大幅に下がっている。
インスタ映えで、さまざまなものがブームになり終わっていく。
ブームが終わっただけでは、終わらない人・はしごを突然外された生産者は死活問題。
13歳 奥本さん 20/10/16東日 若者の声 (を要約・一部編集)
一言いいたいことがありましたが、これが13歳の投稿とは思えないほどの内容だったので、やめました。
とても、13歳の文章とは思えない、すごいと思います。
2 タピオカ輸入量の推移
タピオカの全国輸入量は
2001年~2004年 700~2,300トンと右肩上がりで増加
2004年をピークに減少し、2005年以降は1,500~2,000トン前後で推移
2017年 2,053トン
2018年 2,928トン
2019年8月時点で 約2,600トン
2020年8月時点で 約270トン、2000年以前の水準に
と急速に減少しました。2004年をピークに減少し、2005年以降は1,500~2,000トン前後で推移
2017年 2,053トン
2018年 2,928トン
2019年8月時点で 約2,600トン
2020年8月時点で 約270トン、2000年以前の水準に
タピオカに夢中だった人は、タピオカは「元カレ」現象と同じだったようです。
「どうしてあんなに好きだったんだろう?」

3 タピオカはインスタ映えでブームに
項目1の投稿にありますが、タピオカブームの要因は、何といってもインスタ映えにあると思います。
店頭に並んでいる人たちは、10~20代の女性が圧倒的に多く、手にすると必ずスマホで撮影し、インスタグラムに投稿するパターンが多かったようです。
インスタ映えは必ず賞味期限があります。
そもそも、流行語大賞のトップテンになったということ自体が、ほとんどの場合、その時点で流行は終わったと考えられます。
つまり昨年の暮れに、ブームは終わったのでしょう。
コロナの影響と結び付けて説明しているものも多いですが、コロナ以前にブームは終わっていると思います。

タピオカは、基本は台湾のお茶に入れて飲むようですが、ミルクを入れて飲むことが多いようです。
インスタ映えするためには、タピオカが目立つようにしないといけません。
ミルクティーだとタピオカが白いため目立ちません。
カラメルで色付けをして黒くすることで、粒々感を強調してます。
※黒以外の色もあります。
タピオカ店は聖地と呼ばれる東京・原宿を始め、全国的に閉店ラッシュが起きているようです。
タピオカがインスタ映えと非常に密接な関係がある以上は、この現象は避けて通れません。
タピオカがインスタ映えと非常に密接な関係がある以上は、この現象は避けて通れません。
タピオカが生き残る方法は、「10~20代の女性が圧倒的に多く」という現象から抜け出す必要があったと思います。
タピオカブームの理由については、色々な方が各種の理由を掲げていますが、その多くはどう考えても適切とは思えないので、取り上げませんでした。
4 タピオカを作るまで
タピオカの原料は、キャッサバイモです。
製造過程は
① イモからデンプンを取り出し、水に溶かして加熱。
② 特殊容器で回転させ遠心力で粒状にする
③ この状態がタピオカパールで、これを2時間茹でて戻すとタピオカが完成
④ タピオカを使ってタピオカドリンクに仕上げる
輸入先は、ブーム前は圧倒的にタイからの輸入でしたが、ブームが始まったときは台湾産でした。② 特殊容器で回転させ遠心力で粒状にする
③ この状態がタピオカパールで、これを2時間茹でて戻すとタピオカが完成
④ タピオカを使ってタピオカドリンクに仕上げる
私は食したことがないですが、若い女性人気ということなので、問題はないと思います。
「〇〇人気」といっても、「鬼滅の刃人気」は男女問わず年齢問わずなので、言葉は同じ「人気」でも「局地的人気」と「社会的人気」の違いがあります。
※タピオカブームを社会的人気と評している記事もありますが、これは完全に局地的人気でしたね。
この記事へのコメント
フラバーバ
美味しそうですね。
でも 私は 見たこともなく 勿論 いただいたことも
ないです。
ブームが終わって 困る方もたくさんいらっしゃるでしょうが
これは仕方ないですね。また 違う ブームを追いかけてください。というだけです。
わけい
コメントどうもありがとうございます。
私が今回、取り上げたきっかけは、「タピオカカメラ」の言葉でした。
iPhoneの3眼レンズカメラ関連の記事に「タピオカカメラ」と書かれていたので、へ~そういった「カメラメーカー」があるのか。
それって日本のメーカー?聞いたことがない・・・と検索すると、「iPhone搭載カメラのこと」・・・だからそのメーカーはどこ?
と、調べても分かりませんでした。
後で分かったことですが、3眼レンズカメラが「タピオカドリンク」に似ているので、「タピオカカメラ」と呼んでいたようです。
「カメラメーカー」じゃなかったのか。
じゃあその「タピオカ」ってドリンクは何なの?(言葉は聞いたような気がするけど・・・)と思い調べてメモしておきました。
すると、新聞の読者投稿を目にして、「あ~昨日調べたタピオカのことだ」、それが記事のきっかけでした。
ブームが終わって困る人は、タピオカの生産・販売に関わる方々でしょうが、一般の方で困る人はいないと思います。
もちろんiPhoneは何も困りませんね。
※3眼カメラは、iPhone11と12の「Pro」級以上の機種に搭載されています。3つのレンズで「広角・超広角・望遠」の機能がありますが、3つ目のレンズは「望遠」の役割です。