1 2020年10月から酒税の税率が変わった
2020年10月から酒税の税率が変わりました。
2020/10から変わったのは、ビール・缶チューハイ類と日本酒・ワイン類です。
例えば (350ml当たりの税額)
・ビール 77円 → 70円 下がった
・発泡酒※ 46.99円 → 変更なし
・新ジャンル・チュウハイ 28円 → 37.8円 上がった
・日本酒 42円 → 38.5円 下がった
・ワイン 28円 → 31.5円 上がった
※発泡酒は麦芽比率25%未満の場合・発泡酒※ 46.99円 → 変更なし
・新ジャンル・チュウハイ 28円 → 37.8円 上がった
・日本酒 42円 → 38.5円 下がった
・ワイン 28円 → 31.5円 上がった
つまり、税率が高いものは減税、安いものは増税、ということですね。
これはあくまで酒税だけです、店頭では購入する価格は、お酒本体の価格や消費税もかかります。
※消費税は購入者が払いますが、酒税は酒類の製造者などが支払いますので、購入者はあまり気になりませんが、最終的にはお酒類の購入・居酒屋等の支払いに跳ね返ってきます。
2 酒税上のお酒の区分
酒税法における種類の分類は
① 発泡性酒類~ビール、発泡酒、酎ハイなど
② 醸造酒類~日本酒、ワインなど
③ 蒸留酒類~焼酎、ウィスキーなど
④ 混成酒類~みりん、リキュール、合成清酒など
と4つに分類されています。② 醸造酒類~日本酒、ワインなど
③ 蒸留酒類~焼酎、ウィスキーなど
④ 混成酒類~みりん、リキュール、合成清酒など
2020/10から税率が変わったのは、①と②だけです。
実は、今回の税率変更は第1段階で、①は2026/10までに3段階で、②は2023までに2段階で酒税が変更になります。
※③と④については、改正の予定はありません。

それでは以下に、「① 発泡性酒類」と「② 醸造酒類」とを分けて、今後の酒税の変更を見てみます。
3 ①発泡性酒類の2023/10と2026/10の税率
①発泡性酒類の2023/10と2026/10からの税率は次のようになります
※2020/9月まで→2020/10(第1段階)→2023/10(第2段階)→2026/10(第3段階)の順
・ビール 77円 → 70円 → 63.35円 → 54.25円 下がる
・発泡酒 46.99円 → 変更なし → 変更なし → 54.25円 一気に上ってビールと同額に
・新ジャンル 28円 → 37.8円 → 46.99円 → 54.25円 上がってビールと同額に
・チュウハイ 28円 → 変更なし → 変更なし → 35円 一気に少し上がる
(350ml当たりの税額)・発泡酒 46.99円 → 変更なし → 変更なし → 54.25円 一気に上ってビールと同額に
・新ジャンル 28円 → 37.8円 → 46.99円 → 54.25円 上がってビールと同額に
・チュウハイ 28円 → 変更なし → 変更なし → 35円 一気に少し上がる
3段階の税率変更で、ビールと発泡酒と新ジャンルは1つに統合され発泡性酒類になります。
4 ②醸造酒類の2023/10と2026/10の税率
②醸造酒類の2023/10の税率は次のようになります
※2020/9月まで→2020/10(第1段階)→2023/10(第2段階)の順
・日本酒 42円 → 38.5円 → 35円 下がる
・ワイン 28円 → 31.5円 → 35円 上って日本酒と同額に
(350ml当たりの税額)・ワイン 28円 → 31.5円 → 35円 上って日本酒と同額に
②醸造酒類は2段階目の税率変更で、②醸造酒類の1つに統合されます。

5 ①と②の税率変更の影響
2026年にかけての酒税の改正は、類似する酒類間の税率格差を解消して、税負担の公平性を回復するのが狙いとのことですが・・・
これをもう少し掘り下げると、日本のビールの税率は
① 他国に比べ著しく高い
② 日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキーに比べて極端に高い
これを、いくらか解消しようということのようです。② 日本酒・ワイン・焼酎・ウイスキーに比べて極端に高い
350ml当たりで比べると・・・
2020/9までは、ビールと日本酒との税額の差はビールの方が35円高かったです。
2026/10は、その差は19.25円に縮まります。
といっても、アルコール度数は、ビール < 日本酒なので、度数から考えるとまだまだ改正の余地はありそうです。
※今回の改正対象ではないウィスキー(37度)は、350ml当り129.5円でビールよりかなり高いですが、その分度数も高い(6倍程度)ので理解できます。2020/9までは、ビールと日本酒との税額の差はビールの方が35円高かったです。
2026/10は、その差は19.25円に縮まります。
といっても、アルコール度数は、ビール < 日本酒なので、度数から考えるとまだまだ改正の余地はありそうです。
今回2026/10までの改正を、増税・減税で一言でまとめると以下のようになります。
・減税~ビール、日本酒
・増税~発泡酒、新ジャンル、チューハイ、ワイン
・増税~発泡酒、新ジャンル、チューハイ、ワイン
ビールや日本酒派の方には有難い話ですが、発泡酒やワイン派の方には厳しい話ですね。
ただ、酒税の変更がストレートに販売金額に反映するとは限りませんし、そもそも銘柄によって本体価格自体が異なりますので、最終的な販売金額がどうなるかは分かりません。
この記事へのコメント
winga
酒税。私はアルコールを全く飲まないので(体質が合わない)よくわかりませんが、酒豪のかたは大変でしょうね。
上がったり、下がったり。
煙草も高い値段ですしね。
わけいさんは飲まれるんでしたっけ。
わけい
コメントどうもありがとうございます。
wingaさん、チョコもコーヒーもダメでしたね。
そしてお酒もダメなのか。
どれも美声には悪そうですね。
もちろんたばこも、大声もダメですよねぇ~。
私は、ダイエットを始めてから、飲まなかったお酒の缶ビール350mlを飲むようにしました。
※これは一般的なのとは逆行してますね。
たいして飲まないし、たばこは全くやらないので、価格変動は影響はありません。
話は変わっていいですか?
「楽器には倍音が含まれていて音色が生まれる」ようですが、その「倍音」は、当然平均律の倍音ではないですよね。
この場合、平均律で調弦したピアノの和音と異なって、濁った音にならないでしょうか?
濁らないとすればその理由は何でしょうか?
・・・昨日ネットで探しましたが、解決できませんでした。
440ヘルツのピアノの鍵盤を弾いた場合、何ヘルツの倍音が含まれているでしょうか?
私を始め、倍音が聞き取れない人には気にならない・問題にならないと思いますが、よく聞き取れる人ほど平均律の和音と違和感を感じるのでは?と思いました。
ぜひ、ご指導お願いします。
※倍音は整数倍でないと、うなりが発生しますよね。
・・・先生! 悪いところに来てしまった・・・などと、後悔しないように・・・くれぐれも!
虎ちゃんにもよろしくね!